東宝スタジオの軌跡を辿る展覧会、黒澤明らの絵コンテ&特殊美術など一挙紹介

『東宝スタジオ展 映画=創造の現場』が、2月21日から東京・用賀の世田谷美術館で開催される。

1932年に設立された「P・C・L」こと写真化学研究所を起源に、P・C・L映画製作所、東宝映画配給、J・Oスタヂオとの合併を経て、1971年に現在の名称に改称された東宝スタジオ。現在の成城である東京・世田谷の砧に位置することから「東宝砧撮影所」の呼び名で親しまれ、これまでに数多くの映画を生み出してきた。

『東宝スタジオ展 映画=創造の現場』では、同スタジオの代表作ともいえる1954年公開の『七人の侍』『ゴジラ』にフォーカス。時代劇の制作が盛んに行われていた京都ではなく、東京で制作された「東京の時代劇」や、ミニチュアを駆使した特殊撮影を生み出した映画美術の魅力に迫る。また、黒澤明、市川崑、岡本喜八らによる絵コンテをはじめ、様々な作品で使用されたセットや衣装のデザイン画、ポスターなどを展示。さらに、1971年の改称時から今年夏公開予定の映画『進撃の巨人』までの軌跡を、2004年スタートの「スタジオ改造計画」などと共に紹介する。

関連イベントとして、様々な映画監督や美術監督などを講師に迎えた『映画講座―創造の現場を語る』を開催。4月12日と16日には、成城を中心に東宝映画のロケ地を巡る『成城映画散歩』も行われる。参加方法などの詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。

イベント情報

『東宝スタジオ展 映画=創造の現場』

2015年2月21日(土)~4月19日(日)
会場:東京都 用賀 世田谷美術館
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜
料金:
一般:1,000円 65歳以上800円 大・高校生800円 中・小学生500円
※20名以上の団体は200円引き
※一般の障がい者の方は500円、大高中小生の障がい者の方は無料、介助者は1名まで無料

記念講演会
『史料からみる砧撮影所―音画芸術の殿堂―』

2015年2月28日(土)14:00~15:30
会場:東京都 用賀 世田谷美術館 講堂
講師:冨田美香(立命館大学教授)
定員:150名
料金:無料
※当日10:00からエントランスホールで整理券配布

『映画講座―創造の現場を語る』
『特撮美術』

2015年3月7日(土)14:00~15:30
会場:東京都 用賀 世田谷美術館 講堂
講師:
三池敏夫(特撮美術監督)
島倉二千六(背景師)
定員:150名
料金:無料
※当日10:00からエントランスホールで整理券配布

『映画監督』
2015年3月8日(日)14:00~15:30
会場:東京都 用賀 世田谷美術館 講堂
講師:小谷承靖(映画監督)
定員:150名
料金:無料
※当日10:00からエントランスホールで整理券配布

『映画美術』
2015年3月14日(土)14:00~15:30
会場:東京都 用賀 世田谷美術館 講堂
講師:竹中和雄(映画美術監督)
聞き手:竹内悦子(映画美術監督)
定員:150名
料金:無料
※当日10:00からエントランスホールで整理券配布

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