黒沢清監督が『カンヌ国際映画祭』ある視点部門で監督賞を受賞

黒沢清監督が、現在フランスで開催されている『第68回カンヌ国際映画祭』の「ある視点部門」で監督賞を受賞した。

ある視点部門は、1978年から『カンヌ国際映画祭』で実施されている公式セレクションの一部門で、革新的で大胆な作品を奨励するもの。黒沢監督は、浅野忠信と深津絵里が主演を務めた新作『岸辺の旅』で同部門に招待されており、日本人監督として初めて監督賞に輝いた。黒沢監督は2008年に『トウキョウソナタ』で同部門の審査員賞を受賞している。

なお、是枝裕和監督作品『海街diary』が招待されているコンペティション部門の授賞式は、日本時間で25日未明に行われる。

『岸辺の旅』は、10月1日から東京・テアトル新宿ほか全国で公開。湯本香樹実の同名小説をもとにした作品で、3年間の失踪後に突然帰宅し、「俺、死んだよ」と妻・瑞希に告げた優介が、瑞希とともに3年間世話になっていた人々を訪ねる旅に出るというあらすじだ。脚本は黒沢監督と、『ノン子36歳(家事手伝い)』『私の男』などで知られる宇治田隆史が共同で担当。優介役を浅野忠信、瑞希役を深津絵里が演じているほか、小松政夫、蒼井優、柄本明らがキャストに名を連ねている。


作品情報

『岸辺の旅』

2015年10月1日(木)からテアトル新宿ほか全国で公開
監督:黒沢清
脚本:宇治田隆史、黒沢清
原作:湯本香樹実『岸辺の旅』(文藝春秋)
出演:
深津絵里
浅野忠信
小松政夫
村岡希美
奥貫薫
赤堀雅秋
千葉哲也
藤野大輝
松本華奈
石井そら
星流
いせゆみこ
高橋洋
深谷美歩
岡本英之
蒼井優
首藤康之
柄本明
配給:ショウゲート

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