精神病院で創作したアドルフ・ヴェルフリの回顧展『二萬五千頁の王国』

展覧会『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』が、1月11日から兵庫・神戸の兵庫県立美術館で開催される。

アウトサイダーアートの作家として知られるアドルフ・ヴェルフリ。1864年にスイス・ベルンに生まれ、1895年に統合失調症の診断を受けたのち、生涯を精神病院で過ごした。病院内で絵画や叙事詩の制作を自主的に開始し、1930年の逝去までに全45冊2万5千ページに及ぶ作品を遺している。

同展では、物語性を持った連作『葬送行進曲』『揺りかごから墓場まで』『地理と代数の書』『歌と舞曲の書』から抜粋した作品を展示。また新聞用紙に鉛筆で描かれた初期の作品や、ヴェルフリが病院内でクレヨンやタバコなどと交換していたドローイング作品などもあわせた74点が出品される。

期間中には講演会も実施。1月21日に精神科医の斎藤環、1月28日に同展監修者の服部正(甲南大学)がそれぞれ登壇する。また学芸員によるギャラリートークや「おやこ解説会」も行なわれる。詳細は兵庫県立美術館のオフィシャルサイトを確認しよう。

なお同展は会期終了後、3月7日から愛知・名古屋市美術館、4月29日から東京・東京ステーションギャラリーで開催される。

イベント情報

『アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国』

兵庫会場 2017年1月11日(水)~2月26日(日) 会場:兵庫県 神戸 兵庫県立美術館 時間:10:00~18:00(金、土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで) 休館日:月曜 料金:一般1,400円 大学生1,000円 高校生・65歳以上700円 ※中学生以下無料 ※障害者手帳提示で本人半額、付添者1名無料 名古屋会場 2017年3月7日(火)~4月16日(日) 会場:愛知県 名古屋市美術館 東京会場 2017年4月29日(土・祝)~6月18日(日) 会場:東京都 東京ステーションギャラリー
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