クリストファー・ノーラン監督の全長編作品を「嘘」から考察する分析本

書籍『クリストファー・ノーランの嘘』が、5月25日に刊行された。

「嘘」や「虚偽」「フィクション」といったキーワードから、クリストファー・ノーラン監督の映画作品や映画自体の構造を読み解く同書。取り上げられる作品には、ノーランのデビュー作『フォロウィング』をはじめ、『バットマン ビギンズ』『インソムニア』『ダークナイト』『インセプション』などが並ぶ。

また付録として、原書出版後に発表された『ダークナイト ライジング』『インターステラー』に関するマガウアンの論文や、鹿児島大学准教授・中路武士によるノーラン作品の解題が収められている。

著者のトッド・マガウアンはこれまでにデヴィッド・リンチ、スパイク・リーに纏わる書籍を刊行している研究者。ラカン派精神分析やヘーゲル哲学、実存主義の観点から映画を分析する著作を多く発表している。翻訳を鹿児島大学教授の井原慶一郎が手掛けた。

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