「移民」の物語描く福永壮志監督『リベリアの白い血』 音楽はタイヨンダイ

映画『リベリアの白い血』が、8月5日から東京・渋谷のアップリンクほか全国で順次公開される。

『リベリアの白い血』は、西アフリカの国・リベリア共和国からアメリカ・ニューヨークへの移住を決意した主人公・シスコの見る風景を描く作品。過酷な労働環境のゴム農園で家族を養い、仲間と共に生活の改善を図るも上手く行かなかったシスコが、単身でニューヨークに移住し、リベリア人コミュニティーに所属しながらタクシードライバーとして働き始めるというあらすじだ。

シスコ役を演じるのは、自身もリベリア出身のビショップ・ブレイ。共演者にゼノビア・テイラー、デューク・マーフィー・デニス、ロドニー・ロジャース・べックレー、ディヴィッド・ロバーツ、シェリー・モラドが名を連ねている。

音楽をタイヨンダイ・ブラクストンが担当。監督を務めた福永壮志は、北海道出身で現在はニューヨークを拠点に活動している映画作家。『第65回ベルリン国際映画祭』パノラマ部門に正式出品された『リベリアの白い血』で長編監督デビューを果たしたほか、昨年には『カンヌ国際映画祭』の新人監督育成プログラム「シネフォンダシオン・レジデンシー」に選出され、長編2作目の脚本に取り組んでいる。原題は「Out of my hand」となっている。なお同作の撮影を手掛けた村上涼は制作中にマラリアに罹患し、33歳で世を去っている。

作品情報

『リベリアの白い血』

2017年8月5日(土)からアップリンクほか全国順次公開
監督:福永壮志 音楽:タイヨンダイ・ブラクストン 出演: ビショップ・ブレイ ゼノビア・テイラー デューク・マーフィー・デニス ロドニー・ロジャース・べックレー ディヴィッド・ロバーツ シェリー・モラド ほか 上映時間:88分 配給:ニコニコフィルム
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