Songs We Dance To

CHAI、七尾旅人、Fred again..、ROSALÍAら。今週のおすすめ楽曲をレビュー

毎週更新のCINRAプレイリスト「Songs We Dance To」。ロック / ポップ、インディ、ヒップホップをはじめ、実験的なエレクトロニックミュージックからK-POPまで、ジャンルレスに選曲したプレイリスト(2022年8月1日週更新)から、編集部員が特におすすめしたい楽曲を紹介します。

CHAI“夢のはなし”

CHAI“夢のはなし”(Apple Musicで聴く

9月1日に公開される、さかなクン原作・のん主演・沖田修一監督の映画『さかなのこ』の主題歌として書き下ろされた楽曲。「好きなことを思う存分本気でやり続けよう」という映画のメッセージを後押しするような、疾走感と解放感に満ちたポップソング。<わたしの「好き」に何が勝てると言うのだろう>というセルフラブな歌詞も、CHAらしくて最高。 作詞を担当したユウキは、「人生でたまらなくサイコー!って感じる時は、どうしたって好きなことを好きな様にやっている時だと思う。夢に見るほど好きな事こそ、夢で終わらせてたまるかー!どんな事でも、やっぱり好きに勝るもの無しだ!映画を見て感じたこんな気持ちを曲に込めました。」 とコメントしている。(川浦慧)

七尾旅人“ルイノン_ (9 May '99)”

七尾旅人“ルイノン_ (9 May '99)”を聴く(Apple Musicはこちら

8月3日にストリーミングで解禁された七尾旅人の1stアルバム『雨に撃たえば...! disc2』より。パイプオルガンの伴奏に導かれた無垢な歌声、ベースミュージック由来の低音、マシナリーなビート、ブレイクビーツの断片のような音やサンプル音が折り重なり、決して美しいだけではない、しかしそれゆえに神聖な音楽体験をもたらす一曲。

天才少年による異端なサウンドは、20年以上の時を超えてなお、聴く者の心に、深く、深く訴えかけ、そして若きつくり手のイマジネーションを大いに刺激し、ときに超えるには高すぎる壁として立ちはだかっていることだろう。現代のベッドルームプロデューサーの感性と共振するようなサウンドを聴いてそんなことを思う。タイトルは「涙呑」をカタカナにした造語だそう。(山元翔一)

Fred again..”Turn On The Lights again..”

Fred again..“Turn On The Lights again..”(Apple Musicで聴く/Spotifyで聴く

ロンドンを拠点に活動し、StormzyやHeadie Oneから果てはEd SheeranやBTSまで数々のアーティストとのコラボを重ね今やUKの新世代を代表するプロデューサーとなったFred again..の新曲。長いキャリアを持ちながらパーティピープルから未だに支持を集め続けるSwedish House Mafiaとコラボし、ボーカルにラッパーのFutureをフィーチャーした”Turn On The Lights again..”は、ガラージを基調にトランシーで多幸感溢れるサウンドを追求した、文句なしのフロアバンガーに仕上がっている。先日公開されたBoiler Roomでのセットでも圧倒的なパフォーマンスを披露し世界的に話題を呼んだFred again..の今の勢いがそのままパッケージされた同曲は、年内のリリースでも指折りのクラブアンセムと言っても過言ではないだろう。(山本輝洋)

ROSALÍA“DESPECHÁ”

ROSALÍA“DESPECHA”(Apple Musicで聴く / Spotifyで聴く

フラメンコをバックグラウンドに持つ、スペイン・カタロニア地方出身のシンガー、ロザリア。音楽メディアなどで高い評価を獲得した最新アルバム『MOTOMAMI』を引っ提げたワールドツアーを行なっている彼女だが、“DESPECHÁ”はそのツアーでお披露目されていた新曲。リリース前からTikTokでバイラルヒットし注目を集めていた楽曲で、このたびフル音源とMVが公開された。跳ねるピアノの音が身体を弾ませる、夏にふさわしいレゲトンソング。音源がリリースされるいなや、Spotifyでソロの女性アーティストによるスペイン語曲としては最高のチャート初登場記録を残している。(後藤美波)

Sun's Signature”Golden Air”

元Cocteau Twinsのボーカリストであり、Massive Attackの名曲“Teardrop”での客演でも知られ、昨年はOneohtrix Point Neverにフィーチャリングされてあらためて稀有な存在感を示したエリザベス・フレイザー。彼女が、自身のパートナーであり、SpiritualizedやEcho & the Bunnymenなどでも活動したパーカッショニストのデーモン・リースと結成した新プロジェクトが「Sun's Signature」である。もともと「Record Store Day」限定でフィジカルリリースされていた彼らの初EPが、ついに配信開始となった。

収録曲“Golden Air”はCocteau Twinsを想起させるようなキラキラしたギターサウンドと、80年代風のシンセ音が絡み合うドラマチックな展開の楽曲。そろそろ還暦も見えてきたフレイザーの歌声は、朝露がしたたる若葉のようにみずみずしく、それでいて中毒性と鎮静効果も高い。YouTubeにアップされたオフィシャルビジュアライザーでは陽光や木々、夜空などの美麗な映像が怪しげに編集されていたりするのだが、目を閉じていてもそれに負けないくらい美しいイメージが浮かんでくる。(佐伯享介)

このほかにも、今週はPUNPEE&BIM、Calvin Harris、Beyoncé、Rina Sawayama、in the blue shirt、Gokou Kuyt & who28などの新曲30曲を追加。CINRA編集部がいま聴いている曲をセレクトするプレイリスト「Songs We Dance To」は、Apple Musicで毎週水曜に更新中。



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