イ・チャンドン特集が8月から開催。監督作全6本と日本初公開の新作ドキュメンタリー

特集上映『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』が8月25日からスタート。ウェブ限定のティザーポスターと監督コメントが到着した。

同イベントでは43歳で小説家から映画監督に転身したイ・チャンドンを特集。

上映作品は、村上春樹『納屋を焼く』を原作とするミステリー『バーニング 劇場版 4K』、『第63回カンヌ国際映画祭』脚本賞を受賞した『ポエトリー アグネスの詩 4K レストア』、チョン・ドヨンが『第60回カンヌ国際映画祭』主演女優賞を獲得した『シークレット・サンシャイン 4K レストア』、世の中から疎外された2人が知った「はじめての愛」を描く『オアシス4K レストア』、韓国現代史を背景に20年の記憶を辿る『ペパーミント・キャンディー4K レストア』、アウトサイダーな3人の男女が織りなす喪失と希望を描く長編デビュー作『グリーンフィッシュ 4K レストア』。

さらに、フランスのドキュメンタリー映画監督アラン・マザールと共に製作した新作ドキュメンタリー映画『イ・チャンドン アイロニーの芸術』を日本初公開。イ・チャンドン自らが過去作を振り返り、創作活動の原点とその歩みを見つめる同作にはソル・ギョング、ソン・ガンホ、チョン・ドヨン、ムン・ソリ、ユ・アインらが登場するほか、イ・チャンドン監督自らがレストア作業を行なう様子が映し出される。

今回のイベント開催に先立ち、イ・チャンドンが1992年に発表した小説集『鹿川は糞に塗れて』の邦訳版がアストラハウスより7月28日に刊行。『イ・チャンドン アイロニーの芸術』本編では、『鹿川は糞に塗れて』に収録される表題作と中篇『星あかり』についてイ・チャンドンが舞台となった土地を案内しながら執筆当時を語るシーンもあるという。

【イ・チャンドン監督のコメント】
(レストア作業は)映画を保存するため、過去の映画と新たな観客と出会い結び付けるためにも、必須だと思います。元々のクオリティを維持するための綿密な作業には時間と費用を要し、その映画に関わった監督やスタッフが作業に携われない場合もありますが、幸いなことに、私は今回その機会を得ることができました。当時の映像の雰囲気や印象、そして感情を味わえることに努めてアップグレードしましたので、そこに注目して観てもらえたらと思います。

(今回の日本での上映について)とても嬉しく、大きな期待を寄せています。私はいつも韓国のほか日本、欧米など遠くにいて違う文化圏にいる観客であっても、人間であれば、根本的に共有や理解、意思の疎通ができると思っています。今回のレトロスペクティヴを通して、私たち人間について、人生について、皆さんと分かち合えればと思います。新しい日本の観客の皆さんとお会い出来ることを楽しみにしています。

『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』オフィシャルサイト


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