ゲームの文学性に焦点を当てた企画展『Literature in Dots』がYUGEN Galleryで開催中

企画展『Literature in Dots』が6月1日まで外苑前・YUGEN Galleryで開催されている。

ゲームの文学性に焦点を当てた同展は、現代アートにおけるゲーム表現の再考をテーマに、SOUYA HANDA PROJECTSとの共同企画として実現。キュレーションは同プロジェクト主宰・半田颯哉が担当した。

同展では、かつてのゲーム体験にはプレイの前後や合間に交わされた言葉や感情の共有といった、娯楽を超えた「読む/語る」という文学的な関係性が存在していたとし、そうしたゲームに内在する語りを誘う文学性の可能性に着目。植田爽介、海沼ちあき、アダム・マーティン、半田颯哉の作品を通じて、その文学性を多角的に捉える。

植田爽介はゲームで見られるドットによる地図表現と『洛中洛外図屏風』のような日本美術との間に見出したパース表現や省略表現の共通性を出発点にゲーム世界と現実世界を繋げていく。

海沼ちあきはアメリカ大統領選の勢力図や株価チャートを陣取りゲームやダンスゲームに見立て「Game Over」の演出によって混迷する社会を批評的に可視化する。

ニューヨークを拠点に活動するアダム・マーティンはビジュアルノベル形式で実体験とフィクションを交差させた物語を構築する。

半田颯哉はゲームを支えるハードウェア、とりわけGPUに着目。AIや仮想通貨への応用による価格高騰を背景に、ゲームが仮想にとどまらず、現実の経済や資源と深く関わっていることを作品を通じて問いかける。



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