メイン画像:©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会
李相日監督の映画『国宝』の興行収入が発表された。
6月6日に公開された『国宝』は、吉田修一の同名小説をもとに、任侠の一門に生まれながらも歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄が激動の50年を生き抜き、「国宝」となるまでを描いた作品。喜久雄役を吉沢亮、歌舞伎界名門の御曹司でライバルとして互いに高め合う俊介役を横浜流星、喜久雄の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主で俊介の父・花井半二郎役を渡辺謙が演じた。
8月17日までの公開73日間で観客動員数7,473,454人、興行収入10,539,033,400円を突破。歴代の興行収入ランキングでは、邦画実写において『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年公開、173.5億円)、『南極物語』(1983年公開、110.0億円)に次ぐ第3位の成績となった。
【吉沢亮のコメント】
たとえ少数でも見てくれた方の人生に寄り添うような、心から大切に思ってもらえるような映画にしたいと言う思いでこの作品に参加しました。
こんなにも沢山の方に愛していただき、感謝しかございません。
ご覧になった皆様から沢山の熱のこもったお言葉を頂戴し、この作品に参加して良かったと心から思わせて頂いている日々でございます。
僕自身にとっても特別な映画になりました。
【横浜流星のコメント】
映画『国宝』が沢山の方々に届き、愛して頂けて心から感謝申し上げます。
この上ない幸せを感じていますし、日本映画を発展させるための責任が更に強くなりました。
また、この作品に携わらせていただくと決まった時に、日本の伝統芸能である"歌舞伎"に対して敬意を払って生きること、"歌舞伎"の魅力を届けたいと思っていました。
映画を観た方々に、実際の"歌舞伎"も観てみたいと興味を持っていただけたら、少しは使命を果たせたのかなと思います。
まだまだ上映中なので、観られていない方は是非。
皆様にとって、心に残り続ける大切な一作になりますように。
【渡辺謙のコメント】
公開から2ヶ月と少し、こんなに多くの方々に足を運んで頂き、驚きと共にとても嬉しく思っています。
スタッフ、キャスト、監督、この映画に携わった全員の情熱と努力が報われました。
撮影中は自分にとって芸道とは何か、舞台に立つ心構えとは、、様々に問い直す時間でした。
俳優として歴史に残る作品に参加出来てとても嬉しく思っております。
ありがとうございます。
【李相日監督のコメント】
古い、昔の映画の中でしか見たことがない光景でした。ご高齢の方から中高生の若者まで、男女を問わず満場の観客たちが皆同じスクリーンを見つめる。三時間もの間、前のめりに。そこに世代の隔たりは消え、人は誰しもが魂のうち震える瞬間を待ち望んでいるのだと、理由もなく流れる涙がどれだけ美しいものかと、我々の目に生涯忘れることのない景色を焼きつけてくれました。何度も劇場に足を運んでくださった方はもちろん、一度でも、あるいはこれからでも、『国宝』を浴びる全ての方々に関係者一同、ただただ感謝です。映画は素晴らしい、戦う価値がある。
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