2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の新キャストが発表された。
大河ドラマ第65作となる『豊臣兄弟!』は「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた天下人の弟・豊臣秀長の目線で戦国時代を描く夢と希望の下剋上サクセスストーリー。主人公の豊臣秀長(小一郎)役を仲野太賀、豊臣秀吉(藤吉郎)役を池松壮亮が演じる。1月4日から放送。
本日は、桶狭間で織田軍が対峙する強敵・今川義元、のちに織田信長が対立を深める将軍・足利義昭とともに、小一郎たちの新たな家族と、織田家が刃を交える美濃勢を発表。
新たな出演者は、大鶴義丹、尾上右近、上川周作、前原瑞樹、高橋努、松尾諭、映美くらら、嶋尾康史、河内大和、渋谷謙人、田中哲司。役柄、コメントは以下の通り。
『豊臣兄弟!』新キャスト
今川義元役:大鶴義丹
東海道の広大な地域を支配する駿河の戦国大名。教養に富み、領地をよく治め、軍事的手腕にも優れていたことから、のちに“海道一の弓取り”と称される。大軍を率いて尾張国東部をめぐる織田信長との戦いに臨む。
【大鶴義丹のコメント】
・オファーを受けたときの気持ち
私の生まれ育った東京都杉並区には、「今川」という地名があり、それは今川義元の子孫が、領主であったことは、地元では有名は話で、また『義元』→『義丹』と言う名前の形が、かなり似ていることに、思わず、スピリチュアルなものを感じました。笑
・今川義元役を演じた感想
2025年大河ドラマ、今川義元役を拝命しました、大鶴義丹です。
公家趣味の不運の将軍と、評されることが多かった今川義元ですが、近年の新たな研究では、激しい戦国時代のなか、当時としては、先進的な経済政策や統治を行っていたなど、彼の別の面が評価され始めていると聞きます。その彼の新たな表情を、ドラマにおいて表現できるようにと、心を込めて演じさせていただきました。
足利義昭役:尾上右近
数奇な運命に翻弄された、室町幕府最後の将軍。足利将軍家の再興を目指し、明智光秀を通じて信長に接近、上洛を持ちかける。
【尾上右近のコメント】
・オファーを受けたときの気持ち
義昭公は個性的で魅力に溢れている俳優さん方が演じられてきたお役ですので、自分も自分なりの個性というものを大切にした上でつとめたいと思いました。
・意気込み
台本を読ませていただいた時、今までの義昭像に比べると、第一印象としてとても人間味が溢れ、自分の意思で考える力に長け、将軍として政治に対する誠意と意欲に溢れた人物として描かれていると感じたので、光秀や信長、豊臣兄弟との関わりの中で生まれる感情や葛藤を丁寧に演じ、ご覧になる方に共感していただけるような義昭公を演じたいと思いました。
弥助役:上川周作
豊臣兄弟の姉・ともの夫。のちの三好吉房。小一郎たちが清須に家族を呼び寄せた後は、彼らを手伝い武士となる。ともとの間に、3人の男子をもうける。
【上川周作のコメント】
制作発表された時からずっと楽しみにしていた『豊臣兄弟!』に、まさか自分が出演できるとは思っていなかったので、お話をいただいた時は本当に驚き、とても嬉しかったです。弥助は、家族と時代の流れの狭間で葛藤しながら、そっと家族を支えていく人です。豊臣ファミリーの雰囲気を大切に、弥助の“父”としての姿を丁寧に演じていきたいなと思っています。
甚助役:前原瑞樹
豊臣兄弟の妹・あさひの夫。のちの副田吉成。天真爛漫なあさひとは良き夫婦となる。弥助同様、小一郎たち行動を共にすることに。
【前原瑞樹のコメント】
いつか、いつかご縁があるといいなと願っていた大河ドラマに、「豊臣兄弟!」で初めて出演できること、また豊臣兄弟の義兄弟として豊臣ファミリーの一員に参加できることを本当に嬉しく思っています。
乱世の戦国時代を生き抜くにはあまりに情けない人間ではございますが、どの時代にも様々な人がいたんだと思ってもらえるように精一杯生き抜きます。
既に豊臣兄弟のお二人に助けられてばかりの撮影の日々ですが、豊臣家のために少しでも力になれるよう精一杯やっていけたらと思います。よろしくお願いいたします。
蜂須賀正勝役:高橋努
木曽川での運送に携わる土豪。美濃の要地・墨俣に砦の築城を命じられた豊臣兄弟は、正勝に協力を求める。
【高橋努のコメント】
オファーを頂いて「おー!きたー!よっしゃー!やったー!」ってテンションが上がりました笑
豊臣には欠かせない人物、数々の先輩方が演じた役ですからプレッシャーが無いと言ったら嘘になりますが、私なりに多くの史実を調べ、本を読み、勉強して、正勝はある意味自由で居よう、その自由さが豊臣の力になるように、そう見えるよう現場で実行している最中でございます。どこまで自由なのか、所作は? 立ち居振舞いは? 佇まいは? 等々、日々熟考し、試して、共演者やスタッフとコミュニケーションを取りながらやっています。
心と身体の荒々しさの反面、豊臣にどう仕えてきたのか?役割、立ち位置、付き合い方、絡み方、そして信じる力が視聴者の皆様に時にはユニークさを交えてお伝えできればいいなと思っています。
大沢次郎左衛門役:松尾諭
美濃の要衝・鵜沼城の城主。小一郎たちから、織田方に寝返らないかと調略を受ける。礫打ちの名人。
【松尾諭のコメント】
「天地人」以来、実に十七年ぶりの大河ドラマです。その時にはまだ高校生だった仲野太賀くんとも共演しているので、「豊臣兄弟!」のオファーを頂いた時は感慨深いものがありました。加えて彼には、拙著原作のドラマ「拾われた男」で僕自身を演じて頂きました縁もありますので、太賀くんが「豊臣兄弟!」の主演に決まったと聞いた時からオファーがあったらいいなと密かに思っていました。
演じる大沢次郎左衛門は豪傑です。普段あまり演じる事のない役どころでやや戸惑いましたが、本作が少しでも素晴らしいものになるように、僕の中にある豪傑成分を総動員して臨みました。
篠役:映美くらら
次郎左衛門の妻。体が弱く、病の床に伏せりがちだが、夫とは深い絆で結ばれている。
【映美くららのコメント】
「べらぼう」撮影真っ只中での次作大河のお話、まさかと夢にも願っていない程のことで大変驚きました。そして率直にとても嬉しかったです!! 以前ご一緒したスタッフの方々と作品で再会できることは、役者としてこの上ない喜びです。「夫婦の深い絆」を物語の大切な核として反映したいと熱い想いを伺い、光栄且つ責任を感じましたが、夫・次郎左衛門役の松尾(諭)さんの勇ましい立ち姿やご本人の懐深いお人柄も相まって、妻・篠として気持ちのままに真っ直ぐに寄り添いました。物語を彩る1人となれていたら嬉しいです。
稲葉良通役:嶋尾康史
道三の時代から斎藤家に仕える美濃三人衆の一人。跡目を継いだ龍興の才覚には疑問を抱いており……。
【嶋尾康史のコメント】
幼い頃から白球を追いかけ 学業を怠った結果でしょうか
大河ドラマ出演 やったー! 稲葉良通 ん?
正直申し上げますと 稲葉良通という武将を全く知りませんでした。
しかし色々と調べていくうちに 斎藤氏、織田氏、豊臣氏に仕えた 美濃三人衆の一人 中々な武将ではありませんか。その良通が入道して 名を一鉄と改めます。一説では頑固一鉄の言葉の 由来になったとか。そんな頑固者が時代と共に 主君を変え その都度悩み考え葛藤し波乱の戦国時代をどう生き抜いて行ったかを演じていけたらなと思っています。
余談にはなりますが 良通眉毛にも注目して頂ければ 楽しんでもらえるのではないのかと。
氏家直元役:河内大和
美濃三人衆の一人。龍興とは折り合いが悪く、己の諫言が聞き入れられないことに危機感を抱く。
【河内大和のコメント】
俳優を始めた頃からの夢だった大河ドラマ出演。この貴重な機会に深く感謝しています。氏家直元という武将がもつ静かな胆力と誇りを、自分の身体と声で誠実に立ち上げたいと思っています。歴史の息づかいを感じながら、作品に力を添えられるよう全身全霊で臨みます。
前野長康役:渋谷謙人
正勝と義兄弟の契りを結ぶも、織田家に仕えたため疎遠に。豊臣兄弟から、正勝との橋渡しを頼まれる。
【渋谷謙人のコメント】
撮影に入る前、長康の生い立ちを知る為故郷である愛知・岐阜へ行き、墓や城などを巡りました。
その際、墨俣城の館長さんたちが当時の事を言葉を選んで熱く説明してくれました。そういったこの作品に携わる全ての方の想いなども忘れず大切に演じたいと思います。
現場に入ると、仲野太賀さんや池松壮亮さんをはじめスタッフの皆さんが温かく迎えてくれて、誰一人として仲間はずれにしないというまさに戦国時代のような意識を強く感じ、その雰囲気に感激しながら日々撮影しています。
クランクイン前から殺陣の稽古に励んでいたので、義兄弟である高橋努さんとの殺陣のシーンなどは毎回刺激的で楽しく、今回、ドローンや鬼怒川でのロケなど絵としても見どころ沢山ですので、ぜひお楽しみください。
撮影の日を増すごとに馴染んでいく甲冑や役柄、そして深まっていく関係性などを感じながら毎日大切に撮影に臨んでいます。
安藤守就役:田中哲司
美濃三人衆の一人。小一郎・藤吉郎からの調略を受け、主君への忠義とのはざまで揺れることに。
【田中哲司のコメント】
名だたる侍達が、熱く、そして儚く生き抜く、最もドラマチックな時代。豊臣兄弟は正に、戦国時代の出世エンターテインメント作品です。そんな作品に参加できる事に、胸が高鳴ります。
僕が演じる安藤守就は、資料が少なく、手探りで演じていますが、逆にその分楽しんで自由にやらせてもらってます。
織田の家臣としての波瀾万丈な人生を、撮影で生き生きと駆け抜けて行けたらと思っています。
【高橋優香子プロデューサーのコメント】
尾張の中村から始まる兄弟の物語は、やがて清須や美濃、京へと舞台を移し、様々な出会いに揉まれて進んでいきます。こうして物語を作っていると、人との出会いがいかに人生を左右するかということを感じずにはいられません。
強敵の今川義元を倒したことで小一郎たちの人生も大きく動き、美濃攻めでは大沢次郎左衛門や美濃三人衆が立ちはだかります。そんな中で、弥助・甚助・蜂須賀正勝・前野長康などの仲間が加わり、やがて将軍・足利義昭との出会いが彼らを更に次のステージに押し上げていく――。特に、今回の足利義昭にはぜひご注目ください。これまでの義昭像とは異なるキャラクターを、気品と野心の絶妙なバランスをもって尾上右近さんが演じています。
他の役についても、歴史上イメージの期待に応えつつ、作家である八津弘幸さんならではの斬新さ・オリジナリティーと、演者の皆様の巧みさが合わさって、何とも人間味のある愛すべきキャラクターたちになっております。その魅力を、どうぞ本編でご確認いただけると幸いです。
初回放送は1月4日。何卒応援のほど、よろしくお願いいたします!
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