谷川俊太郎が「美しさ」について考え、追求した絵本『うつくしい!』が写真を刷新して7月10日に偕成社から復刊される。
もとになった写真絵本『うつくしい!』(谷川俊太郎・文、塚原琢哉・写真/日本ブリタニカ)は、小松左京、谷川俊太郎が監修を務めた『ブリタニカ絵本館ピコモス』の最終巻として1983年に刊行。訪問販売向けのシリーズとしてつくられたため、長らく入手困難となっていた。
谷川は当時の解説書でシリーズのねらいについて次のように語っている。
この「絵本館」は、単なる知識や情報の羅列に終わらせたくない。ものを知るってことには、本来感動があるはずですよね。カタログにしろ、物語にしろ、こどもたちの前に、今まで気づかなかった世界の見方を示して、驚かせたり喜ばせたりしたい。それが生きる力に結びつくんだから。-
自分と自分をとりまく世界を総合的にとらえる視点というのは、結局、生きがいとか、美しいものを感じる心ということになるんじゃないかって気がするんですね。このシリーズを企画した時にも、そういう非常に分化された情報ないし知識の世界から落っこちているようなものの隙間を埋めていくと同時に、総合された知識とその用い方とか感じ方、つまり世界像の全体的な把握ってものを、幼い頃からやっていかなければいけない、という気持があったんですよね。-
今回復刊される『うつくしい!』は、日本ブリタニカ版のために書かれた谷川の文章はそのままに、『おやすみ神たち』での共作をはじめ、谷川と親交の深かった写真家・川島小鳥の写真によって全体の構成を一新。
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