アラバマ州の中絶禁止法にガガ、リアーナら怒り表明 「#youknowme」運動も

メイン画像:アラバマ州議会議事堂

全米でもっとも厳しい中絶禁止法のひとつ

アメリカ南部のアラバマ州で人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する州法が成立した。

現地時間の5月15日に共和党のケイ・アイヴィー州知事が署名し成立したこの法律は、母体に危険がある場合を除いて妊娠のどの段階であっても中絶を禁じるという内容だ。レイプ被害や近親相姦といった場合の妊娠であっても例外は認められず、中絶をした場合、妊婦は罪に問われないが、手術を行なった医師は最長99年の禁固刑となる。

過去数十年間でもっとも厳格な中絶禁止法のひとつ(ニューヨーク・タイムズ)だというこの法律に対し、ミュージシャンや俳優らが非難の声を挙げている。

レディー・ガガも憤りを表明、リアーナは州知事に「恥を知れ!!!!」

レディー・ガガは「アラバマの中絶禁止は非道な行為。以上。もっとひどいのは、レイプや近親相姦、同意があってもなくても、例外にしないということ。それで多くのレイプ犯よりも手術を行なった医師たちの方が重い罪に問われるの? こんなの茶番」と自身のTwitterに怒りのコメント。

リアーナは法律に賛成した25人の共和党員(全て白人男性)の写真を投稿し、「見て。これがアメリカの女性たちのために決断してる馬鹿たち。ケイ・アイヴィー州知事、恥を知れ!!!!」と賛成派の議員を痛烈に批判した。Lizzoも同様の写真を引用している。

ジャネール・モネイはTwitterで同法への反対意見を積極的に発信。「中絶禁止は女性の身体だけでなく、女性のセクシュアリティをコントロールすること。女性を所有するということ」というアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員の言葉に賛同の意を示している。

さらにデュア・リパは「女性の身体にかかわるこんな根本的な決断をしていい男性はいないはず。銃の前に中絶が禁止されるってどういうこと?」、ケイシー・マスグレイヴスは「じゃあアラバマの議員が愛人を妊娠させたらどうなるの?」と皮肉たっぷりにコメントしている。またジョン・レジェンドやクリス・エヴァンスや男性ミュージシャン、俳優からも非難の声が挙がっている。

中絶の経験をシェアするハッシュタグ「#youknowme」が広まる。ミランダ・ジュライらも賛同

さらにSNSでは中絶をしたことのある人々が「#youknowme」というハッシュタグで自身の経験をシェアする動きも生まれている。

これは『フリークス学園』『ドーソンズ・クリーク』などの出演で知られる女優のビジー・フィリップスが始めたもの。フィリップスは先日テレビ番組で自身が15歳のときに中絶手術を受けた経験について明かしていた。彼女はTwitterに「4人に1人が中絶を経験している。中絶を経験した人に会ったことがないと思う人も多いかもしれないけど、#youknowme(あなたは私を知っている)」と綴り、もしその「4人に1人」なら自身のストーリーをシェアしようと呼びかけた。

これを受けてミランダ・ジュライ、アシュレイ・ジャッド、シンシア・ニクソンらが自身や自身と家族の経験を告白しているほか、「#youknowme」のハッシュタグには数多くの投稿が集まっている。

アメリカではケンタッキー州、オハイオ州、ミシシッピー州、ジョージア州などで、胎児の心音が確認された時点での中絶を禁止する「ハートビート法案」が成立している。アラバマ州で今回成立した州法が施行されるのは6か月後となるが、人権団体などはこれを阻止しようと提訴する構えだ。



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