デジタルコミュニケーションが社会を変える

『デジタルコミュニケーションが社会を変える』 Vol.7 「bomi×デジタルハリウッド学生」ミュージックビデオ制作記(1)

デジタルコミュニケーションが社会を変える Vol.7 「bómi×デジタルハリウッド学生」ミュージックビデオ制作記(1)

Bチーム|デジハリ校舎を駆け巡るPANIC☆ロケを総力戦で決行!

ラストのBチームの撮影は、リーダー・中村仁美さんの「せっかくだからデジハリの校舎を思いっきり使ってやれ! と思って」との言葉どおり、学内を機材と共に移動しながらの撮影に挑みました。コンセプトは、“PANIC☆アルバイター”の歌詞世界を、現実とコンピューターゲームの世界を行き来しながら描くというものです。

撮影はその「現実世界」側を象徴するような、西日の射すベランダからスタート。遠い目でたそがれるバイトっ娘=bómiさんの姿に始まり、仕事に疲れてうたたねしてしまうシーン、エレベーター内でポーズを決めるシーンなどを、次々と撮り進めていきます。シーンごとの機材移動や、その度に変わるカメラや照明のセッティングは、事前に練習したとはいえ簡単ではないはず。

撮影風景
bómi

彼らのがんばりに応えるように、bómiさんも移動する先々での演技を、自らの解釈でこなしていきます。マイク代わりにフライパンやおもちゃの銃を握るシーンは、プレゼン時にbómiさんから出たアイデアを採用。さらに「バイト服がアイス屋さん風だから、アイスクリーム持ってみてもいいかもね」との即興アイデアに、メンバーがお店に走ります!

bómi

ハイライトは、エレベーター内での大合唱シーン。監視カメラに向かって歌うbómiさんに気づいた周囲の乗客が、やがていっしょに歌い出すインパクトの強い場面です。エキストラには、撮影を済ませたほかのチームが参加。さらに、カメラのバッテリートラブルにも別チームが急遽手助けするなど、DCA全体での連携が始まります。そう、最終チームなので、終了時刻をオーバーすれば彼らに再撮のチャンスはないのです。OKシーンとなった合唱には「みんなで最後までやり切る」という、チームを超えた全員の熱気も感じられました。

ハードな撮影を牽引したリーダー・中村さんは、逆に「みんなが撮影中も常にアドバイスをくれたことで、何とかやり切れました」と感謝。「bómiさんも途中で『あせらないでね』って言ってくれて、そこで冷静になれたのもありがたかったです」。

撮影中

エレベーターシーンで、うまく固定できない扉を最後は体で止めていたのが、新井雄仁さん。間近で見たbómiさんの印象は「リクエストされた動きを本番ですぐこなせるところや、撮影の合間も動き続けてテンションを保っているプロ意識が、さすがだと思いました」。撮影担当の村越弘昌さんは「トラブルもあり緊張したけど、好きな映像をこんな贅沢なかたちで作れてやりがいを感じます」と、今後の作業にもやる気充分。この後、コンピューターゲームの要素も随所にちりばめ、「bómiさんが驚く映像をつくりたい」というのがチームの目標です。

その声を伝えると「いやいやそんなことないです〜(汗)」と照れつつも、完成作品で驚かせたいとの意欲には「たのしみです!」とbómiさん。

Bチームとbómiの記念写真

bómi:Cチームはあたたまってきた撮影の雰囲気を引き継いでくれましたね。エレベーターでワイワイするシーンは、かなりテンション上がりました。私のヘンなアイデアを積極的に取り入れてくれたのも、うれしかったですね。最後だったのでチームを超えた連携プレーも良かったです。

担当講師の瀧島さん

このチームの講師、瀧島さんは、会議で各メンバーの意見が錯綜してきたとき「歌詞に忠実にいくか、まったく違う意外性を狙うか、両者のミックスでいくか」など、大きな道標を示してくれる頼れる存在。今回、学生たちは最後のミックス手法の道を選んだようです。「何とか終わりましたね(笑)。でもここからまた彼らの勝負どころです」と瀧島さん。完成映像では、どんな世界を見せてくれるでしょうか!?

キャリアや経験の違いを超えた「本気のやりとり」が凝縮された撮影現場

最後に、bómiさんにも今日全体を振り返ってもらいました。学生たちとの制作であることに加え、今回はひとつの曲を3チームそれぞれが解釈し、MVを制作する点でも新鮮だったそうです。

bómi

bómi:同じ曲だと、逆にそれぞれの個性が出ておもしろいですね。最初のAチームはドリーミーな世界観。Cチームは、しっかり日常によりつつ、そこからひと工夫していく感じなのかな。Bチームは、この曲に直接は関係ないコンピューターゲームの世界を持ち込んでくれるそうで、どれも完成が楽しみです。

MV制作初体験で奮闘した今日の彼らについて、日々プロの現場で創作を重ねているからこその、率直な意見もありました。

bómi:全体に行き届いた視線を投げる人、自分の作業に集中する人、現場ではいろいろな役割がありますよね。偉そうなことを言うつもりは全然なく、ただ今日は「あぁ、当たり前だと思っていたけど、(最前線の制作陣は)みんなすごく丁寧で高度な仕事をしてくれていたんだな」って改めて気づく瞬間もありました。つまり、もともとそれくらい、MVの制作現場は大変なんだなって。 でもDCAのみなさんは、うまくいかない局面でも、別の誰かが支えることで経験不足を補おうとがんばる場面が何度もありました。そういう助け合いも現場で本当に大切なことだと思うから、今日ここにいっしょに居られたことがうれしいです。

bómiとDHWの生徒

実はbómiさん、同じ曲で3つの映像作品になることを見越して、毎回ごとに自ら動きや表情にも変化を加えていたのだそう。学生たちとの特別企画といえど、常に本気で臨む彼女のプロ気質は随所に見られました。そんな彼女をうならせる映像にするべく、DCA各チームも、ここからは得意のデジタル表現を駆使したさらなる奮起が期待されます。

各チームは現在も引き続き、映像制作・編集の真っ最中。7月には、完成した3つのMVを披露予定とのことです。この連載ではこの後も彼らの動きを追いかけ、続けてレポートしていきます。bómi×DCAの初コラボは果たしてどんなかたちで結実するのか、こうご期待! です。

学校風景

『本科 デジタルコミュニケーションアーティスト専攻』(DCA専攻)について

<ソーシャルメディア時代の新たなコミュニケーションと広告を生み出せる次世代デザイナーへ。>

ソーシャルメディアの普及とWeb技術の発展は、あらゆるメディアを旧来の枠から解き放ちました。PC上のWebだけでなく、スマートフォンやARアプリ、映像、デジタルサイネージなど、技術の進歩で生活者の周りには情報があふれ、企業からのメッセージは今までの方法では届かなくなっています。そんな環境の中、広告やCMは、新しいカタチへ生まれ変わろうとしています。「どんな技術を」「どう組み合わせて」生活者との新しいコミュニケーションをデザインするのか、次世代の広告デザイナーには『クロスメディア』で提案する力が求められています。今、国内で最も実践的なコミュニケーションデザインを学ぶコースです。

授業風景

目指すゴール

1. 次世代コミュニケーションのクロスメディアデザイナー

Webとグラフィックデザインをベースとして、本格的な映像技術と、スマートフォンアプリやSNS連動企画、プロジェクションマッピングなどに応用できる即戦力デザイナーを目指す。

2. ソーシャルメディアを駆使するクリエイティブディレクター

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用し、クライアントのニーズに応えられる広告・ブランディングを展開できる即戦力のデザイナー・ディレクターを目指す。

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