『クリエイターのヒミツ基地』

『クリエイターのヒミツ基地』Volume31 佃弘樹(アーティスト、グラフィックデザイナー)

『クリエイターのヒミツ基地』Volume31 佃弘樹(アーティスト、グラフィックデザイナー)

佃さんのヒミツ道具をご紹介!
硬質な作品を支える、遊び心あふれるヒミツ道具たち

佃さんのお住まい兼アトリエは、都心にほど近い住宅地のマンションの一室。インタビューのお話にもあったように、お部屋の中には窓際と壁の棚にたくさんの観葉植物や世界各地の民芸品、ご本人の作品はもちろん、海外のご友人のアート作品や素朴で可愛らしいキャラクターのぬいぐるみなど、さまざまな「モノ」がセンス良くコラージュされ、飾られています。遊び心あふれるアートなヒミツ基地で、佃さんの創作活動を支えるヒミツ道具をご紹介いただきましょう。

栓抜き型USBメモリ

栓抜き型USBメモリ

最初に佃さんが紹介してくださったのは、今の今まで愛用のMacに差し込まれていたUSBメモリ。しかも珍しい栓抜き型! 作品のデータ管理に使われるのはもちろん、生活の必需品でもあると佃さんはおっしゃいます。

佃:これはドイツに行ったときに買ったものです。容量は10GB。大きな量販店のレジ横に置いてあったのを見つけて購入したので、メーカーもよく知らないんですけど、向こうではとてもポピュラーな商品のようでしたね。日本円で2,000円くらいだったかな? ドイツは日本と違ってビールはほとんど瓶なので、こんな便利なものはないですよね(笑)。USBメモリとしていつも愛用してますが、栓抜きとしても活躍しますし、とにかくドイツにいたときはかなり使用頻度が高かったです。

高遮音性イヤホン(SHURE「SE425」)

高遮音性イヤホン(SHURE「SE425」)

2つ目に取り出したのは、高級そうなバランスドアーマチュア型イヤホン。創作中は、いつも音楽を聴きながらという佃さん。このお部屋にもニール・ヤングからActress、ジェイムス・ブレイクなどの洋楽CDが置かれていました。

佃:大きな作品を描くときのために、別のアトリエを借りているのですが、そこでの制作作業時に大活躍しています。普段から移動時と絵を描くときは音楽かラジオが必須で、そのアトリエにはオーディオ設備が無いため、ずっとイヤホンをしながら絵を描いてます。以前は違うメーカーの製品を使っていましたが、音のバランスが悪かったので、フラットでバランスの良いSHUREに買い替えました。

イウォークのぬいぐるみ

イウォークのぬいぐるみ

『スター・ウォーズ エピソード6 / ジェダイの帰還』でおなじみの、衛星エンドアに住む種族・イウォーク。『スター・ウォーズ』シリーズは佃さんのお気に入り映画でもあり、お部屋のそこここにグッズが置かれていますが、このぬいぐるみは、作業机すぐ隣の本棚にちょこんと座っていました。

佃:8年ほど前に、恵比寿の輸入オモチャ店で買いました。海外のディズニーランドの『スター・ツアーズ』で売っていたものらしいです。『スター・ウォーズ』のキャラクターの中でもイウォークが大好きで、僕の癒しグッズになっています(笑)。見て分かると思いますが、ぬいぐるみの毛がもうぺったんこになっていて……それくらい、気がつくと無意識に触ってますね(笑)。

液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」

液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」

写真などを使ったデジタルコラージュを下書きに多用する佃さんは、これまでその作業をマウスでやることが多かったそうですが、このたび使ってみたのが、この液晶ペンタブレットです。あらためて、その便利さと使い勝手の良さに驚いたのだとか。

佃:アーティストの友人でペンタブレットユーザーは多いですし、僕も昔ペンタブレットを試してみたこともあったんですが、最近の液晶ペンタブレットの進化にはビックリしました。これまでは、PC上で素材をデジタルコラージュした下絵をプリントアウトして、あらためて手描きを加えるなどで制作していたのですが、液晶ペンタブレットならこれまでのペンタブレットと違って画面に直接描けるし、筆圧も正確に感知してくれるので、すんなり使い始められますね。Photoshopの「散布」も、筆圧を利用すると面白い点描が描けたりもするので、いろんな可能性がありそうです。早く慣れて、もっと使いこなしてみたいです。

癒しグッズから生活と創作の必需品まで、バラエティーに富んだヒミツ道具が佃さんの創作意欲の源でした。なかでも、イウォークのぬいぐるみのお話をされているときの佃さんは、少年っぽい笑顔がとても印象的。あの硬質な作品が出来上がる裏側には、そんな遊び心も隠れていました。

佃さんの仕事部屋
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