いわゆる高雄の観光スポットと言えば、美しい港湾エリアやランドマークタワー『高雄85ビル』、そしてオシャレなアートスポット『駁二芸術特区(The Pier-2 Art Center)』などが知られていますが、今回はその中でも高雄のローカルが選ぶ、フォトジェニックな人気スポットを紹介。中には、地元・高雄っ子しか知らない場所もあるので、高雄に行った際には、是非立ち寄ってみてください。
※本記事は『HereNow』にて過去に掲載された記事です。
どこから撮ってもフォトジェニック。70年代の軍人団地『果貿社區』
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最初に紹介するのは、台湾高速鉄道の左営(ズゥオ イーン)駅周辺、旧城南門近くにある『果貿社区(グオ マオ ショーァ チュイ)』。1970年代に建てられた軍人専用の集合住宅で、当時の雰囲気を残した団地は、近年、インスタグラマーたちの人気スポットとして話題になっています。
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数多くの住宅が密集している様子は、香港の蜂の巣マンションのようでもあり、その佇まいを撮るために遠方から訪ねてくる若者も少なくありません。
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この巨大な集合住宅は全13棟で構成されており、総戸数は2千戸以上。現在は、退役した軍人やその子孫と親族たちが生活しています。
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果貿社区の建築のおもしろさは、左右のビルが半円状にカーブしており、中心にある公園を中心に全体が円筒状になっているところ。一階部分には、昔ながらの市場やレストラン、クリーニング店、薬局などが軒を連ねています。
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円形公園から空を見上げてみると、両側のビルが一つの円を描き、まるで井戸の底にいるような気分に。
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公園にある鮮やかな色の遊具や、規則正しく並ぶ集合住宅の鉄格子、色褪せた看板などが独特の景色を作り出し、どんなアングルでも情緒溢れる一枚に仕上がることでしょう。
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建設から30年以上経った今でも、集合住宅の所どころにかつての軍人村の雰囲気が漂っているのも見どころの1つ。例えば、バスケットコートの観戦席は台湾国旗の青白赤の三色で塗られていたり、国旗が掲げられていたりと、ひと昔前の国のスローガンも残されています。
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果貿社区に訪れた際は、地元の人びとに愛されるローカル料理店を巡るのがオススメ。なかでも人気店といえば、おいしい点心が味わえる『美紅豆漿(メイ ホーン ドウ ジアーン)』や『寬來順早餐店(クワン ライ シュン ザオ ツァン ディエン)』、『吳媽家餃子(ウーマー ジア ジアオ ズー)』など。どのお店も毎日たくさんの人で賑わっています。地元の人たちに混ざりながらローカルフードを食べたり、軍人団地の雰囲気溢れる風景をカメラに収めてみてはいかがでしょうか。
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果貿社區
住所:高雄市左營區果峰街
アクセス:タクシー or高鐵左營駅やMRT生態園區駅からバス紅35で果貿社區駅で下車すぐ。
営業時間:全日開放。
注意:住宅地内は住民の迷惑にならないよう、ご配慮ください。
昼と夜。合わせて訪れたい高雄の観光名所『龍虎塔』
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同じく、左営エリアにある池『蓮池潭(リエン チー タン)』周辺は、有名な寺院や市場、高雄のB級グルメなどが集まる高雄有数の観光スポット。特に、蓮池潭の最南端にある巨大な龍と虎の建物『龍虎塔(ローン ホゥ ター)』は、色鮮やかな装飾とその見た目のユニークさから、海外の観光客にも人気の高い、絶好のフォトスポットとなっています。
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蓮池の上にジグザグに架かった九曲橋(ジウ チュイ チヤオ)を歩いていくと、口を大きく開けて待っている龍と虎が。それぞれの口の先は、仏家の七級浮屠を表す七層建ての塔へと繋がっています。
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参拝の際は、龍の口から入りましょう。龍の口から入り、虎の口から出てこれば、災いがなくなり、福が来るという言い伝えがあります。龍と虎の体の部分はトンネルの道になっており、陶器でできたカラフルな壁画が続いています。親孝行の模範となる二十四孝や地獄極楽絵図など、見応えたっぷり。塔に施された中華風の装飾や各階からの眺めなど、お気に入りの撮影ポイントを探してみてください。
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昼と夜で異なった表情を見せてくれるのも、『龍虎塔』の面白いところ。午後の柔らかな日差しの中でカメラを向けると、猛々しいはずの龍と虎がどことなく穏やかな雰囲気に。塔の上から眼下を望むと、龍と虎が足元に伏せているように見え、遠くを眺めれば、蓮池潭の全景や高雄の市街地、周辺の山々を一望できます。
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夜になるとライトアップされた塔が湖の水面に映り込み、幻想的な景色に。昼間は穏やかに見えた龍と虎は眼光を放ち、迫力のある姿を現します。その魅力溢れる光景に、思わずカメラを構えたくなることでしょう。
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龍虎塔
住所:高雄市左營區蓮潭路9號
アクセス:タクシー or 高鐵左營駅かMRT生態園區駅からバス紅35で蓮池潭駅で下車すぐ。
時間:8:30-18:00
夕暮れ時がオススメ。台湾で最も美しい自転車道『前鎮之星』
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次に紹介するのは、2013年に建設された『前鎮之星(チエン ジェン ジー シーン)』。幹線道路の上に作られた自転車用の陸橋で、スタイリッシュなデザインの陸橋は、巨大なモニュメントのように美しく、実用性も高いことから、台湾で最も美しい自転車道と言われています。
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陸橋には歩行者用のレーンもあるので、サイクリングをしながらでも、ウォーキングを楽しみながらの撮影でも大丈夫。近未来的なデザインの橋樑は、曲線美が特徴的で、なめらかな線を描くポールは白木のようにも、陸橋の中心部分は木の幹のようにも見えます。
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また橋の上の展望台からは、路面電車のライトレールや、街のランドマークである『高雄85ビル』、ドリームモールの観覧車などが見え、高雄のシンボルを一枚の写真に収めることもできます。
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空を背景にした橋の欄干は、どのような撮り方をしても自然とおしゃれな雰囲気に。特に、MRT凱旋駅の方向にカメラを向けるのが人気の撮影ポイントです。
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また、日が暮れると、様々な色の光が『前鎮之星』を照らし、路面電車が通過するタイミングは、見逃せないシャッターチャンスとなるでしょう。
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前鎮之星
住所:前鎮區中山三路與凱旋四路交叉口
アクセス:MRT 凱旋駅からすぐ
営業時間:終日開放
人気ドラマのロケ地にもなった、フォトジェニックな廃墟群『安樂樓』
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『安楽楼(アン ローァロウ)』は、高雄東部の林園(リン ユエン)という町にある建物群。地元の市場の路地裏に位置しており、台湾で人気を博した歴史ドラマ「一把青(イー バー チーン))のロケ地として使われました。朽ち果てた建物と寂れた雰囲気が漂う安楽楼一帯は、ドラマのファンや写真好きな若者たちが訪れる人気のスポットです。
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元々1931年に料亭として建設された『安楽楼』。その後、第二次大戦の後半には、日本軍によって占拠され、軍士官倶楽部(※軍が所持する社交場のようなもの)として使われました。終戦後は、料亭旅館となり、台湾料理やキャバレーなどを楽しむ地元の要人や政治家たちで賑わったそうです。その華やかさは時代とともに陰り、かつての賑わいは跡形もなく、今は寂れた廃墟となってひっそりと市場の路地裏に佇んでいます。
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中でも人気の撮影スポットは、長い石階段のあるクラシカルな二階建ての洋風建築。壁の一部は緑に覆われており、雰囲気のある瞬間を切り取ることができて、ポートレイト撮影にもオススメです。レトロな服装で訪れると、タイムスリップしたかのような写真になり、鮮やかな色の服装で訪れると、ファッション誌のようなヴィヴィッドな写真を楽しめるでしょう。
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建物の二階に上がり、ドアを開けてみると、紅白のタイルの床や青色の窓枠、花模様の飾り格子で飾られた部屋があり、遠い昔の面影に思いを馳せてみたくなるはず。レンズ越しに、かつての華やかな時代を覗いてみてはいかがでしょうか。
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安樂樓
住所:林園北路91號旁的巷子進入
アクセス:タクシー or MRT小港駅でバスで紅3D或いは9117号に乗り換え、林園區公所駅で下車後、徒歩4分。
営業時間:終日開放。なお夜は照明設備がない為、昼間がおすすめ。
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