東京オリンピックまであと2年。最近では世界的なフルマラソン競技における日本人選手の活躍も目まぐるしく、その影響もあってか、日々の暮らしにランニングを盛り込む人がますます多くなっているようです。ランナー人口も多い沖縄を走って巡ろうと思い立って始めた本企画も第3弾。今回は本島南部を走って巡りました。
※本記事は『HereNow』にて過去に掲載された記事です。
今回は沖縄本島の南部エリアを激走します。糸満市や豊見城市、南城市など、農業や漁業が盛んな土地として知られるこのエリアは、空港に近いということもあり、沖縄に到着してから、まず最初に観光したという方も多いのでは。そんな南部エリアではNAHAマラソンをはじめ数々のマラソン大会が催されていることからもわかる通り、気持ちよく走れるルートも多数。広大な大地の中でも、特に基点に最適な場所を軸に3コース設定してみました。
1.豊崎美らSUNビーチ〜瀬長島往復コース9km
豊見城市豊崎エリアは、空港から15分というアクセスの良さもあって、アウトレットモールをはじめさまざまな商業施設やレンタカー屋があり、そして2020年までに新たなショッピングセンターの開業が予定されているなど、近年沖縄の中でも特に注目を集めています。
中でも西側に位置する「豊崎美らSUNビーチ」は、立ち寄りやすさと空港を発着する飛行機が頭上を飛ぶ特徴的なロケーションもあって地元の方だけでなく観光客にも大人気。夏にはビーチパーティーや音楽フェスでも盛況を見せます。
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その「美らSUNビーチ」をスタートして、さらに空港側にある瀬長島まで行き、戻ってくる9kmの道のりが今回のコース。海風を感じながら普段はショッピングで訪れる『沖縄アウトレットモールあしびなー』 を横目に国道331号を北上します。海にかかる橋の上を走るので少々アップダウンがありますが、その分走りがいがあるというもの。
瀬長島への道では、飛行機が頭をかすめるのではというほどの近さ。おもむろにスマートフォンを取り出して撮影したくなりますが、走りスマホは思わぬ怪我のもと。足を止めて、落ち着いて機影を収めましょう。
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瀬長島は周囲1.8kmの小さな島ですが、ここも近年開発が進んでいる場所。『瀬長島ホテル』の開業を皮切りに、真っ白な壁面が地中海のリゾート地を思わせる『瀬長島ウミカジテラス』、さらにグランピング施設『ISLAND MAGIC SENAGAJIMA by WBF』などさまざま楽しむことができます。
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『瀬長島ウミカジテラス』には新感覚のフィッシュバーガーを提供する『Eightman’s SEABURG(エイトマンズ シーバーグ)』をはじめ気になる飲食店が軒を連ねているので、ランニング中の補給はばっちり。しかし、再び美らSUNビーチに戻らなければいけないのでほどほどの休憩でどうぞ。
2.南の駅やえせを中心にぐるっと6km
八重瀬町は琉球石灰岩による巨石や奇岩が見られる『ぐしちゃん浜』や、季節になるとカンヒザクラが咲き誇る『八重瀬公園』など自然豊かかつ、沖縄の昔ながらの風情を残す集落が多数存在するのが特徴のひとつ。その八重瀬町に2017年オープンしたばかりの『南の駅やえせ』を基点に、ぐるっと6km走ってみましょう。
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具志頭(ぐしかみ)の交差点を進んでいくとすぐに富盛(ともり)という集落にたどり着きます。ここで必ず訪れたいのが『内田製パン』。多種多様な惣菜パンやハード系のカンパーニュなど、思わず買い込みたくなりますが、ここはぐっとこらえてクリームパンを選びます。『内田製パン』のクリームパン(2個入り130円)は、小ぶりなパンの中にぎっしりクリームが詰まっていて、スイーツ感覚で食べられる一品。しかも冷やしてあるので、ランニング中の補給にはもってこいなのです。
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さて、早くも補給してしまったので、足取り軽くいきましょう。ここからは八重瀬町の東側に位置するテーマパークの『おきなわワールド』やパワースポットとしても知られる『ガンガラーの谷』など、南部屈指の観光スポットがある南城市方面を目指します。
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取材ランをした当日は、4月ながら気温25度にもなりそうな暑さだったのですが、『ガンガラーの谷』に近づくと、ひんやりとした空気が感じられ、ひとときのクールダウン。大自然が作り出した神秘的な雰囲気で身も心も落ち着いた後は再び『南の駅やえせ』を目指して、さらに気持ちよく快走と相成りました。
3.ユインチホテル南城〜新原ビーチ5km
南部編、最後のコースは、南城市を代表するホテルのひとつ『ユインチホテル南城』から『新原ビーチ』まで走る5kmのコース。『ユインチホテル南城』は、高台から太平洋を一望できる立地で観光の拠点としての宿泊だけでなく、スポーツ施設や医療ツーリズムにも対応した設備もあり国内外からのゲストに重宝されています。
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『ユインチホテル南城』をスタートして北東へ向かうと、このコースの注目スポットのひとつ『垣花樋川(かきのはなひーじゃー)』にたどり着きます。『垣花樋川』は、全国名水百選にも選ばれた美しい湧き水を湛える場所。流水の音やクレソンが自生している緑豊かな景色にしばし癒やされることは間違いなしです。ちなみに『垣花樋川』までは足場の悪い箇所もあるので、ここでは徒歩でゆっくりと。
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『垣花樋川』からは、遠くに雄大な海を眺めながらひたすら下っていきます。終着地の新原ビーチは沖縄のビーチの中でも珍しく、どこかノスタルジックな印象も受ける場所。そのままドボンといきたいところですが、汗が引いたら『食堂かりか』でカレーを堪能するのも一興です。
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ちなみに設定コースは1WAYながら、ピストンで戻って10km走るというのもいいでしょう。帰りは登りですが、その疲れを癒やしてあまりある源泉かけ流しの天然温泉『猿人の湯』が待っていますよ。
以上が、沖縄本島南部を走って巡る3つのコースになります。南部では、ウージ(さとうきび)畑を走っていると必ず出会うおじい&おばあにはぜひ元気に挨拶を。重ねての老婆心ですが、汗を拭ってからお店に入るなどのお気遣いもお忘れなく。
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