平昌オリンピックが本日開幕 開会式・閉会式の演出家は?EXOやCLも登場

平昌オリンピックが本日2月9日に開幕。韓国の北部に位置する江原道平昌郡を中心に、2月25日までの17日間にわたって行なわれる。

オリンピックといえば代表選手たちの熱戦もさることながら、開会式・閉会式の演出も見どころのひとつ。映画監督のダニー・ボイルが総合演出を手掛けた2012年のロンドンや、チャン・イーモウが手掛けた2008年北京オリンピックなども大きな話題を呼んだ。

平昌オリンピックの開会式は2月9日19:30からNHKで生中継される。ここでは平昌オリンピック開・閉会式に携わる演出家や出演者たちを紹介する。

オリンピックの舞台となる平昌の風景
オリンピックの舞台となる平昌の風景 Korea.net / Korean Culture and Information Service (Photographer name) [CC BY-SA 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons

開・閉会式の総合監督は『NANTA』のプロデューサー

開・閉会式の総合監督を務めるのはソン・スンファン。ミュージカル『NANTA』のプロデュースで知られる人物だ。

『NANTA』は1997年の初演以来、韓国公演史上最多の観客動員数を記録。日本を含む世界中で上演されており、昨年10月までに57か国310都市で4万回を超える公演を行なっている。

韓国の伝統的なリズム「サムルノリ」をベースに、包丁やまな板などのキッチン道具を楽器として用い、キッチンで起こる出来事をコミカルにドラマ化した作品で、言語の壁を超えて楽しめるノンバーバルなパフォーマンスとなっている。

『NANTA』日本公演時のスポット映像

1957年に生まれ、1965年に子役としてデビューしたソン・スンファンは、映像や演劇の分野で50年以上にわたって活躍。韓国ミュージカル協会の会長を務めた経歴も持つ。『NANTA』で国際的な評価を得たその手腕をオリンピックという大舞台でどのように振るうのか、期待がかかる。

総合演出は日本の演劇界とも縁のあるヤン・ジョンウン

総合演出は韓国の劇団旅行者で芸術監督を務めるヤン・ジョンウンが担当。1968年生まれのヤンは自身が演出した『真夏の夜の夢』で、韓国演劇史上初めてイギリスのバービカンセンター(2006年)やシェイクスピア・グローブ座(2012年)に招聘された。

2008年にソウルの芸術施設「芸術の殿堂」と日本の新国立劇場の共同制作により、鄭義信と共に演出を手掛けた舞台『焼肉ドラゴン』で『第8回朝日舞台芸術賞』グランプリを受賞。昨年末には浦井健治主演で自身が演出した『ペール・ギュント』が世田谷パブリックシアターで上演されるなど、日本の演劇界との関わりも深い。

2017年『ペール・ギュント』上演時のヤン・ジョンウンによるコメント動画

開・閉会式のキーワードは「平和と未来」

開・閉会式のキーワードは「平和と未来」。開会式は『Peace in Motion』と題され、平和という答えを探し求める5人の子供の冒険が描かれる。

2月25日に行なわれる閉会式のタイトルは『Next Wave』。現地メディアの報道によると、異なる世代やバックグラウンドの人々が違いを乗り越えて、共存や調和を推進していく内容となり、K-POPや韓国のドラマ、映画の国際的な人気を背景に、音楽や映像、アートなどを通じて韓国の現代のカルチャーを世界に披露するという。

開会式にはフジロック出演のロックバンドや、K-POPファンに人気の女性シンガーが出演

開会式、閉会式共にその全貌は明らかになっていないが、複数の報道によると開会式には1980年代にヒット曲を飛ばした伝説的グループ・野菊(Deulgukhwa)のボーカリストである歌手チョン・イングォン、韓国のロックバンドGUCKKASTENのボーカリストであるハ・ヒョヌ、90年代生まれの女性2人組ユニット・赤頬思春期のアン・ジヨンが登場する模様だ。

GUCKKASTENは昨年の『FUJI ROCK FESTIVAL』に出演したことでも記憶に新しい。過去には『SUMMER SONIC』にも出演しているほか、2016年には9mm Parabellum Bulletとの対バンライブも行なわれた。

赤頬思春期(赤いほっぺの思春期とも表記される、英語名はBolbbalgan4)は高校のクラスメイトだったアン・ジヨンとウ・ジユンの2人組。“宇宙をあげる”“Some”といった曲をヒットさせ、『君主』『花郎』といった人気ドラマの挿入歌なども手掛ける。2月28日にはZepp Tokyoで日本で初となるショーケースライブ『宇宙をあげる』の開催を控える。

閉会式には国外にも人気を誇るK-POPアクトからEXOと元2NE1のCLが登場

2月25日の閉会式にはEXOと元2NE1のCLが出演することが明らかになっている。

メンバーのベクヒョンが2月5日に開かれた国際オリンピック委員会総会開会式で国歌斉唱を務めるなど、平昌オリンピックを盛り上げている9人組のダンスボーカルグループEXO。先日に日本1stアルバムをリリースし、さいたまスーパーアリーナで単独公演を行なうなど、日本でも高い人気を誇る。

EXOライブ風景
EXOライブ風景

BIGBANGらを擁するYGエンターテインメントからガールズグループ2NE1のメンバーとしてデビューしたラッパーのCLは、2016年のグループ解散後もソロ活動を行なっており、同年にはアメリカでソロシングル“LIFTED”を発表した。昨年には『SUMMER SONIC』に出演。メインステージの「MARINE STAGE」に登場している。

CLライブ風景
CLライブ風景

『Next Wave』と題された閉会式のステージで、国内外で高い人気を誇るEXOとCLがどのようなパフォーマンスを繰り広げるのか注目が集まる。

開・閉会式の放送スケジュールは?

平昌オリンピックの開会式は本日2月9日19:30からNHK総合で平昌オリンピックスタジアムより生中継。閉会式は2月25日19:30から同じくNHK総合で生中継される。

番組情報
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