特集 PR

古川日出男×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)対談

古川日出男×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)対談

金子厚武
撮影:田中一人
2013/05/15

古川日出男の長編小説『南無ロックンロール二十一部経』がついに完成した。「ロックンロール」をキーワードに、20世紀を捉え直すという大胆な試みが行われている本作は、古川本人が「自分の代表作になるという覚悟を決めて作った」と語るように、まさにこれまでの集大成と呼ぶに相応しい、濃密で、奇想天外な傑作である。その古川が今回対談相手として熱望したのが、後藤正文。言わずと知れた、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのフロントマンだ。二人はかねてよりお互いのファンであることを公言し、2009年には古川の対談集『フルカワヒデオスピークス!』で一度対談を行っているのだが、そのときと今とでは、また大きく状況は変わっている。2011年の震災を経て、福島の出身ということもあり、そこにコミットした作品も発表している現在の古川と、自ら編集長を務める『THE FUTURE TIMES』の発刊など、オピニオンリーダーとしての側面も強まりつつある現在の後藤が、今改めて対談をすることには、とても大きな意味がある。それは実際にインタビューを行う前から、自明の理だったと言えよう。

かくして、二人の対談は軽々と2時間に及び、こうして前後編の形でお届けすることとなった。信頼を寄せ合う先輩・後輩のようであり、同じ表現を追い求める仲間であり、ときにはライバルでもあるような二人の関係性は実に理想的で、対談の司会を務めた僕の役目は、背中をツンと押すことだけ。そうすれば、二人の会話はポジティブな慣性の法則に従って、ぐるぐると勢いよく転がり出す。そう、古川の文章のように、アジカンの音楽のように、この対談もまた「ロックンロール」そのものなのだ。

古川日出男×後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)対談

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

Dos Monos“Clean Ya Nerves (Cleopatra)”

トラックが持つドロドロとした不穏さを映像で表現したのは、『南瓜とマヨネーズ』などで知られる映画監督の冨永昌敬。ストリートを舞台にしたノワール劇のよう。ゲストで出演している姫乃たまのラストに示す怪しい動作が、見る人間の脳内にこびりつく。(久野)

  1. 入場料のある本屋「文喫」は高いのか、安いのか?店内を一足先にレポ 1

    入場料のある本屋「文喫」は高いのか、安いのか?店内を一足先にレポ

  2. ゆずが語る、ゆずへの期待を背負ったことで解放できた新たな側面 2

    ゆずが語る、ゆずへの期待を背負ったことで解放できた新たな側面

  3. Queen・フレディ在籍時の6度の日本ツアーに密着 300点超の写真収めた書籍 3

    Queen・フレディ在籍時の6度の日本ツアーに密着 300点超の写真収めた書籍

  4. ゲスの極み乙女。の休日課長こと和田理生が「テラスハウス」に入居 4

    ゲスの極み乙女。の休日課長こと和田理生が「テラスハウス」に入居

  5. 光宗薫が個展『ガズラー』を銀座で開催 ボールペンの細密画&滞在制作も 5

    光宗薫が個展『ガズラー』を銀座で開催 ボールペンの細密画&滞在制作も

  6. 鈴木康広の作品『ファスナーの船』が隅田川を運航 期間限定で 6

    鈴木康広の作品『ファスナーの船』が隅田川を運航 期間限定で

  7. 『神酒クリニックで乾杯を』に松本まりか、栁俊太郎ら&主題歌はアジカン 7

    『神酒クリニックで乾杯を』に松本まりか、栁俊太郎ら&主題歌はアジカン

  8. 「RADWIMPSからのお手紙」が100通限定配布 渋谷駅地下コンコースに登場 8

    「RADWIMPSからのお手紙」が100通限定配布 渋谷駅地下コンコースに登場

  9. 立川シネマシティの「次世代映画ファン育成計画」とは? 意図や想いを訊く 9

    立川シネマシティの「次世代映画ファン育成計画」とは? 意図や想いを訊く

  10. アジカン後藤と関和亮が語り合う、ゆとりなき今の社会に思うこと 10

    アジカン後藤と関和亮が語り合う、ゆとりなき今の社会に思うこと