特集 PR

susquatchインタビュー

susquatchインタビュー

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
写真:柏井万作
2009/06/05

哀愁漂うメロディーを武器に、転調やリズムチェンジを多用し、ドラマチックな楽曲展開で話題を呼ぶsusquatchが、ニュー・アルバム『In This World』をリリースした。 彼らがパニャ語と呼ぶ、いわゆるでたらめ英語で歌われる全10曲は、歌詞はないながらも様々な情景や感情を思い起こさせ、言葉で伝える歌とはひと味もふた味も違った感覚を与えてくれる。既存のJ-POPとはまったく異なる複雑な作品を作りながらも、あくまで「J-POP育ち」と断言する押切健太(Gt&Vo)に、個性的な音楽観、人生観を語ってもらった。

ハナからひねくれてやろうとは思ってないんですけど、引っかかりもなく聴き流せちゃうのも嫌だなと思いまして。

―susquatchの音楽は、普通のAメロ~Bメロ~サビみたいな展開に当てはめて聴こうとすると、頭が混乱して聴けないです。

押切:あー、ひねくれてるんですよねぇー(笑)。

―いわゆる普通のJ-POPとかとは違うことをやりたい?

susquatchインタビュー

押切:ハナからひねくれてやろうとは思ってないんですけど、引っかかりもなく聴き流せちゃうのも嫌だなと思いまして。自分は作曲者であって、プレイヤーでもあるから、リスナーよりも曲に触れ合う時間が多いじゃないですか。だから、いつやっても楽しめる、飽きのこないものがいいなと思うと、通常じゃないところにフックがあったほうがいいなと。最終的にドラマチックな展開になればいいと思うんですけどね。

―バンドを始めたりとか、音楽を始めたりとかって、普通は好きなものを真似することから始まると思うんですけど、それとは対照的な考えですよね。

押切:もちろん、いろいろ聴いてきたものから影響は多々に受けてますよ。曲作りも「こういうテイストの曲をやりたいな」とか思うことから始まることも多いし。でも、既存のものと同じものを作っても意味がないので、こういうニュアンスがミックスされてる曲がほしいなと思ったら、自分のなかにある引き出しからいろんなおかずを引っ張ってきて作り上げる感じですね。

―もともと普通のJ-POP的な音楽は聴いてたんですか?

押切:バリバリ聴いてましたね(笑)。

―どの辺を?

押切:いまだに聴くんですけど、B’zとかWANDSから始まって、シャ乱Qも聴いたし、FLYING KIDS、THE BOOM、中島みゆき、CHAGE and ASKA、ユニコーン……。最終的に長いこといったのはBUCK-TICKとか、THE MAD CAPSULE MARKETSとか。松坂世代(1980年度生まれ)なので、その辺は大好きですね。

―でも、生み出される音楽は全然別もので。

押切:どうなんですかね。susquatchは底抜けに明るいよりかは、ちょっと哀愁のあるメロディーが多いんですけど、それは意外とBUCK-TICKとかからの影響なんじゃないかなと思ったりして。ユニコーンも転調とかするんだけど、どっかにグッと来る切なげな部分転調とかを入れたりしてるから、そういう影響はすごい感じますね。だから、J-POPが作った音楽だと思います。

Page 1
次へ

リリース情報

susquatch『In This World』
susquatch
『In This World』

2009年5月13日発売
価格:2,300円(税込)
HKP-022 K-PLAN

1. awakening at daybreak
2. Ghost
3. glass marbles
4. Return of Spring
5.the gulf lab
6. A Gremlin
7. matsuri
8. after the thaw
9. Spin The Words
10. summer end

イベント情報

>CINRA presents 「exPoP!!!!! volume27」

2009年6月25日(木)
会場:渋谷O-nest
出演:susquatch、Clean Of Core、シリカ、and more!!!!!
料金:無料(2ドリンク別途)

プロフィール

susquatch

2002年10月、押切健太(ヴォーカル・ギター)と中野真季(ドラム)を中心に結成、都内を中心に活動を始める。ギター2本と、ドラム、ベースというシンプルな編成ながら、曲は時に賛美歌やオーケストラのようなアレンジの厚みを感じさせ、転調やリズムチェンジが音楽を体感する楽しさを伝えてくれる。自主制作のデモCDを約2,000枚売り上げ、07年5月に1stミニアルバム『Water Plant』を発売。09年5月13日には1stフルアルバム『In This World』をリリースし、大反響を集めている。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

BIM“Wink”

BIMの新作『NOT BUSY』より“Wink”の映像が公開。ゆるめに結んだネクタイは軽妙洒脱でも、背伸びはしない。どこか冴えない繰り返しのなかで<だって俺らの本番はきっとこれから>と、吹っ切れなさもそのままラップして次へ。BIMの現在進行形のかっこよさと人懐っこさがトレースされたようなGIFアニメが最高にチャーミング。(山元)

  1. BiSHから届いた胸が詰まるような手紙。全員で語る空白の数か月間 1

    BiSHから届いた胸が詰まるような手紙。全員で語る空白の数か月間

  2. VTuber集結『NHKバーチャル文化祭』にキズナアイ、シロ、さだまさしら 2

    VTuber集結『NHKバーチャル文化祭』にキズナアイ、シロ、さだまさしら

  3. YOASOBI楽曲の原作小説集『夜に駆ける YOASOBI小説集』9月刊行 3

    YOASOBI楽曲の原作小説集『夜に駆ける YOASOBI小説集』9月刊行

  4. 著名人が選ぶ『ゲーム・オブ・スローンズ』ベストエピソード一挙放送 4

    著名人が選ぶ『ゲーム・オブ・スローンズ』ベストエピソード一挙放送

  5. 芦田愛菜『星の子』永瀬正敏と原田知世が「あやしい宗教」信じる両親役 5

    芦田愛菜『星の子』永瀬正敏と原田知世が「あやしい宗教」信じる両親役

  6. 星野源、去年11月のニューヨークライブの模様をNHK総合で地上波初オンエア 6

    星野源、去年11月のニューヨークライブの模様をNHK総合で地上波初オンエア

  7. 森七菜が歌う“スマイル”カバー配信リリース ホフディランがプロデュース 7

    森七菜が歌う“スマイル”カバー配信リリース ホフディランがプロデュース

  8. 田丸雅智×曽我部恵一が登壇『真夏のショートショート食堂』オンライン開催 8

    田丸雅智×曽我部恵一が登壇『真夏のショートショート食堂』オンライン開催

  9. のん×林遣都が共演 大九明子監督、綿矢りさ原作の映画『私をくいとめて』 9

    のん×林遣都が共演 大九明子監督、綿矢りさ原作の映画『私をくいとめて』

  10. もう、人間と自然は共生できない 環境学者・五箇公一インタビュー 10

    もう、人間と自然は共生できない 環境学者・五箇公一インタビュー