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ウェブで作品を広めたい 佐藤亨樹(COBO)×堤田和久(CREATORS BANK)対談

ウェブで作品を広めたい 佐藤亨樹(COBO)×堤田和久(CREATORS BANK)対談

インタビュー・テキスト
田島太陽
撮影:小林宏彰

自分の作ったハンドメイド作品を展示・販売できるサイト、COBOがオープン間近だ。クリエイターという言葉が一般化しつつありながら、あまり日の当たらないジャンルだったクラフトにスポットを当てたことや、個人間で売買ができるシステムが魅力のこのウェブサービス。とは言え、今やウェブで作品を発表するのは簡単なこと。販売システムまでそなえた類似サービスも、そう珍しくない。では、クリエイティブや表現がより身近になった現代で、COBOが目指すのはどんなところなのか? このたび、株式会社COBO代表・佐藤亨樹と、1万2千人の登録クリエイターを抱えるメディアCREATORS BANKのプロデューサーで、運営会社である株式会社アークフィリア代表・堤田和久を招いて対談を行った。新しいサービスを開始する難しさや、クリエイターの現状、そしてメディアが担う役割など、さまざまな話題について聞いた。

(インタビュー・テキスト:田島太陽 撮影:小林宏彰)

クリエイターの才能を世に出すメディアを作りたい

─まずはCOBOの概要について教えて下さい。

佐藤:簡単に言うと手作り作品の売買や展示ができる、ウェブ上のショップ・ギャラリーということですね。扱う作品に関しては広く捉えていて、絵画や手芸、伝統工芸など、個人が思いを込めて作った作品であれば、種類はどんなものでもいいと思っています。

─そのようなウェブサイトを作るきっかけはなんだったのでしょう?

ウェブで作品を広めたい 佐藤亨樹(COBO)×堤田和久(CREATORS BANK)対談
佐藤亨樹

佐藤:消費者どうしがコミュニケーションを取り合うC to Cのサービスというか、個人間のやりとりについて以前から興味があったんです。僕はもともと広告代理店にいたのでクリエイティブ関係の知り合いも多く、素晴らしい作品を作る方って本当に多くいらっしゃるんだな、と感じていたんです。彼らの才能をもっと世の中に売り込めばいいのに、実際は世に出す場所があまりないらしくて。じゃあそういうメディアがあれば、才能をもっとアピールできるんじゃないかと思ったことがきっかけですね。

堤田:海外では、既にそういうインフラがかなり整っていますからね。

佐藤:日本に比べるとかなり進んでいますよね。海外では同様のモデルもできているので、だったらすぐに始めようと思ったのが今年の春でした。僕の場合、自分では何も作れないので、作れる人を心から尊敬しているし、彼らとなにかしらのお仕事がしたいという思いは原点としてあります。1を100にすることは僕にもできるかもしれないけど、0を1にするのってとんでもない才能だと思うんです。でも、その1をどうプロモーションするか、という壁にぶつかってしまう方が多いので、力になりたいんですね。

─COBOには、自分が制作者ではなくても、おすすめのクリエイターさんを集めてセレクトショップが開けるという機能があるそうですね。

佐藤:はい。自分で作品は作れないという方でも、優れた作品をどんどん集めて自分のギャラリー内で紹介できる機能があるので、目利きができる方にもぜひ利用してほしいですね。目利きで集めた作品が売れれば、クリエイターさんもセレクトした方も嬉しいわけですし。ちなみに、この機能は僕のワガママで追加してもらったんです。そうじゃないと僕がこのサイトにユーザーとして関わっていけないので(笑)。

地方在住のクリエイターが持つ熱い「思い」

─ちなみに、お2人は以前からのお知り合いなんですか?

佐藤:いえ。COBOのサービスを始めるにあたって、企画概要だけを持って今年の5月に相談させて頂いたのが最初です。堤田さんとは目指している地点が近いですし、この分野での大先輩なのでいろいろと聞かせて頂きたいなと思いまして。

─堤田さんはCOBOの企画を聞いた時はどう思われました?

ウェブで作品を広めたい 佐藤亨樹(COBO)×堤田和久(CREATORS BANK)対談
堤田和久

堤田:正直、似たようなサービスはたくさんあるし、ストア機能を持ったクリエイターのSNSも多いんです。でもCREATORS BANKがクリエイターの作品を販売できる機能を持っていないのは、クリエイターが集まるようなサイトではまず商品は売れないし、このモデルで大きく成功しているサイトは日本にひとつもないからなんです。購買意欲のある方と作品を見に来る方では、全然その層が違うんですよね。

ただ、ハンドメイドやオリジナルの作品が好きで集まる方はたくさんいて、それがうまくメディア化できていない現状もある。そこで、消費者どうしをつなぐC to Cサービスとして業界に参入するというCOBOさんに興味が湧きました。特にクラフト分野は流通が整っていないので、それが作品が売れない大きな原因のひとつだと思っていましたし、期待は大きいですね。

─佐藤さんはCREATORS BANKのどんな部分に注目していたんですか?

佐藤:首都圏以外にお住まいの方々が生み出す作品にも非常に興味があったので、アークフィリアさんが京都で「artDive」という大規模なアートイベントをやられているのにも注目していました。東京とは違って、地方では表現できる場所が限られているせいか、クリエイターさんの思い入れがすごく強いんですよ。それを支えるアークフィリアさんと、うまく手を結びたいなと思ったんです。

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プロフィール

佐藤亨樹

1979年生まれ。株式会社COBO代表取締役 共同最高経営責任者。2009年に広告代理店の株式会社大広を退社し、創業メンバーとして株式会社クリスタライフを設立。日本初のWeb版総合レンタル・マーケットプレイス「レンタライフ」などいくつかの事業開発を担当した後、株式会社COBOを設立。オンラインハンドメイドマーケットであるCOBO(コーボ)の12月3日オープンに向けて現在はアーティスト会員を募集中。

堤田和久

ARCPHILIA Inc. 代表取締役、CREATORS BANK プロデューサー、京都アートフェスタartDive実行委員会代表。横浜市出身・1980年生まれ。2001年、青山学院大学在学中にデザイン制作会社、株式会社アークフィリアを設立。制作におけるクリエイティブディレクターを務める傍ら、クリエイターのためのポータルサイトCREATORS BANK、京都アートフェスタartDiveのプロデュースを中心としてクリエイター・アートを支援する様々な活動を行う。

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