特集 PR

楽ではなかったデビューへの道程 MASTERLINKインタビュー

楽ではなかったデビューへの道程 MASTERLINKインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作
2010/12/06

現在CINRA.NETで好評連載中の『音楽を、やめた人と続けた人』の主人公が5年間の沈黙を破って新作を発表したPaperBagLunchboxなら、本稿の主人公は2002年の結成から8年目にして、遂に初のフル・アルバム『Muziiic Store』を発表する3ピース、MASTERLINKである。初めて送ったデモテープでメジャーデビューの話が舞い込み、「なんて楽チンなんだろう」と思ってから随分と月日は流れた。ときには飼い殺しにされ、音楽を続けるのか、辞めるのか、葛藤を繰り返し、ようやくデビューに至ったという、非常に珍しいバンドだ。そして、『Muziiic Store』は、これまでリリースされた2枚のシングルの「ドリーミーなエレクトロ」というイメージに留まらない、ヘヴィ・ロックやUKロックなどの雑多な音楽的要素が詰まった、まさにMASTERLINKの8年間を凝縮した作品となっている。バンドの中心人物であり、歯に衣着せぬ発言が気持ちのいいVo/GのNARUに、紆余曲折を経て本作にたどり着いたバンドの歩みを訊いた。

(インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:柏井万作)

いきなり(メジャーデビューの話が)来たから「なんて楽チンなんだろう」って思ったけど、そんな上手い話ではなかったですね。

―まずは、バンド結成のいきさつから教えてください。

NARU:自分とベースのKOJIが中学1年から同じクラスだったんです。彼がベースをやってるって聞いて家に遊びに行って、音楽をやってるかっこよさにピンと来て、自分もギターやろうってなって、最初は二人で始めて。自分はそれまでヴァイオリンをやってて、ロックをやるっていうのは全然頭になかったんですけど。

―バイオリンはいつからやってたんですか?

NARU:4歳から始めて、小学校のときに3年間アメリカに行ってたんですけど、学生のオーケストラ団みたいのに入ってて、そこでもずっとやってたんです。母親が音大に行っててオペラをやってたり、父親もチェロをやってたりして、クラシックがずっと身近にあったので。

―ご両親共にクラシック畑だったんですね。でも中学生だったNARUさんにとって、クラシックよりロックの方が魅力的だったわけですね。

NARU:やっぱりクラシックは自由度がないっていうか、楽譜を見てやるのが基本ですからね。ロックはわりと自由だから、自分達の進歩がどんどん見えてくるっていうか。ヴァイオリンは楽譜を見てきれいに弾くっていうのが大事だけど、バンドは自分たちの個性が重要じゃないですか。

―それで、MASTERLINKとしての活動がスタートしたのが2002年ですよね?

NARU:そうですね。ちょうどその頃ちゃんとした曲ができたのでデモ・テープを送ったら、たまたま某メジャーのレコード会社の人が聴いてくれて、「うちから出そうか」って話があったんです。結果的にそこではデビューできなかったんですけど、それからちゃんとバンドをやって行こうって決めて。

楽ではなかったデビューへの道程 MASTERLINKインタビュー
NARU

―初めからプロ志向だったんですか?

NARU:「バンドをやるなら当然メジャー・デビューだろう」って頭にあったから、とりあえずデモを作って送って、メジャー・デビューできるならバンドを続けようみたいな感じでした。

―メジャーにこだわったのには何か理由があったんですか?

NARU:中学生だから単純だったんですよ(笑)。

―(笑)。でも、そういう発想でやってたら、いきなりホントに話が来ちゃったんですね。

NARU:そうですね。いきなり来たから「なんて楽チンなんだろう」って思ったけど、そんな上手い話ではなかったですね。

Page 1
次へ

リリース情報

MASTERLINK<br>
『Muziiic Store』
MASTERLINK
『Muziiic Store』

2010年12月8日発売
価格:2,500円(税込)
pure:infinity JBCP-9002

1. Light
2. Traveling
3. SUPER SPEED
4. Miss You
5. Loversday
6. February Heart Break
7. Emotion
8. Lovin' you
9. Just Imagine
10. Oneday
11. SUPER SPEED DAISHI DANCE REMIX -Full Extended ver.-
12. SUPER SPEED SHINICHI OSAWA REMIX
13. Traveling TAKU REMIX -Radio Edit-

プロフィール

MASTERLINK

2002年結成、NARU(Vo.)、KOJI(Ba.)、YASU(Dr.)からなる3ピースバンド。2010年6月、デビュー。ロックという枠にとらわれず、PUNK、HIP HOP、ELECTRO、CLASSIC等、幅広いサウンド・ルーツを持ち、打ち込みを取り入れた先鋭的なサウンド、UK、USから影響を受けた洋楽テイスト溢れるメロディ、海外在住経験のあるNARUの英語と日本語で歌う親近感のあるリリックが特徴。デジタルとアナログが融合した人肌を感じるエレクトロサウンドが独自の音楽世界を創る。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

LUMINE ART FAIR - My First collection / Art of New York City

10月12日、13日にルミネ新宿で開催する『LUMINE ART FAIR -My First Collection』のために制作された動画。現地アーティスト2名の言葉と、リアルな空気感とともにNYのアートシーンを紹介している。「NY、かっこいい!」という気持ちがムクムク膨れ上がってくるはずだし、アートに触れるきっかけはそれくらいがちょうどいいと思う。(石澤)

  1. ドラマ『まだ結婚できない男』。新キャスト迎えて13年後を描く 1

    ドラマ『まだ結婚できない男』。新キャスト迎えて13年後を描く

  2. 中山美穂がダンサーに恋 松尾スズキ監督・脚本・主演『108』本編映像公開 2

    中山美穂がダンサーに恋 松尾スズキ監督・脚本・主演『108』本編映像公開

  3. セクゾ中島健人&菊池風磨が「ガルボ」のキニナル食感を70種の表情で表現 3

    セクゾ中島健人&菊池風磨が「ガルボ」のキニナル食感を70種の表情で表現

  4. 『全感覚祭』が10月13日に渋谷複数会場で急遽開催、千葉会場中止を受け 4

    『全感覚祭』が10月13日に渋谷複数会場で急遽開催、千葉会場中止を受け

  5. 宮藤官九郎の新作舞台『もうがまんできない』に阿部サダヲ、松尾スズキら 5

    宮藤官九郎の新作舞台『もうがまんできない』に阿部サダヲ、松尾スズキら

  6. フレデリックの表現がユニークな理由 双子の関係と想像力に秘密が 6

    フレデリックの表現がユニークな理由 双子の関係と想像力に秘密が

  7. 『水曜どうでしょう』漫画化、『週刊少年チャンピオン』で連載 7

    『水曜どうでしょう』漫画化、『週刊少年チャンピオン』で連載

  8. 宮沢氷魚と藤原季節が額をくっつける、今泉力哉『his』ポスター&場面写真 8

    宮沢氷魚と藤原季節が額をくっつける、今泉力哉『his』ポスター&場面写真

  9. 細野晴臣『NO SMOKING』特別映像公開 坂本龍一、高橋幸宏、星野源ら登場 9

    細野晴臣『NO SMOKING』特別映像公開 坂本龍一、高橋幸宏、星野源ら登場

  10. 小沢健二の新アルバム『So kakkoii 宇宙』11月発表、新曲配信&ライブも 10

    小沢健二の新アルバム『So kakkoii 宇宙』11月発表、新曲配信&ライブも