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自然体のエンターテイナー 宮内優里インタビュー

自然体のエンターテイナー 宮内優里インタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:木下夕希
2011/07/25

宮内優里(miyauchi yuriから表記変更)の作る音楽は、これまでも「エレクトロニカ」に括られるジャンルの中ではポップな手触りの強い音楽だったが、「エレクトロニカ」という言葉から連想されるアーティスティックで知的なイメージと、宮内自身のキャラクターにここまで距離があるとは思わなかった。しかし、世代が近いこともあって、僕は自然体を貫く現在の宮内に、思いっきり共感を覚えてしまったのだ。若い頃は誰もが通る道かもしれないが、周りの目を気にしてポーズを取ることにはあまり意味がない。結局大事なのは、本当に自分が好きで、情熱を傾けられることに集中することなのだ。アルバムから先行発売された名曲“読書”でボーカルを務めた星野源をはじめ、高橋幸宏、原田知世、さらにはnhhmbaseのマモルといったゲストを迎えた新作『ワーキングホリデー』は、宮内が「本当にやりたかったこと」を成し遂げた作品だ。そして、それはエレクトロニカの範疇を超えた、最高のポップミュージックだった。

根がポップなので、暗い曲とかできないんです(笑)。

―色々な面で心機一転を感じさせる、間口の広い作品に仕上がったと思います。まずざっくりお伺いすると、なぜこのような方向性の作品になったのでしょう?

宮内:昔から僕のサウンド自体はそんなに前衛的ではなくて、新しいジャンルのものではあるけど、わりと聴きやすい方だと思っていて。だから、今回の作品も僕の中ではそんなに強引な流れでもないんです。エレクトロニカっていう世界はポップミュージックと比べると狭いので、そこにいながらにして、ポップなところにまで届くような、そういうアプローチをしていきたいなって思って。

自然体のエンターテイナー 宮内優里インタビュー
宮内優里

―つまりは、以前から基本的にはポップ志向があったと。

宮内:元々僕はJ-POPがホントに大好きな人間で、テクノとかほとんど聴いてないんですよ。だから、ずっとポップなものが作りたかったんですけど、ファーストアルバム(『parcage』)の頃はまだそれが発揮できなかったんです。自分で制作を始めて間もなかったこともあるし、当時はちょっとスカしたかったっていうのもあった気がします(笑)。

―(笑)。

宮内:でも最近は「こういう風に聴いてほしい」って気持ちがどんどんなくなってきてますね。できるだけ自分の自然な音楽というか、自分の中からスッと出てくるようなものを心がけてて、そういう作り方で作ったら、結果的に全部ポップになっちゃったんです。根がポップなので、暗い曲とかできないんです(笑)。

―元々持っていたものが滲み出た作品なんですね。

宮内:そうです。J-POPを聴いてた頃からぐるっと回って、エレクトロニカを通じてポップに戻ってきたような感覚ですね。

2/4ページ:エレクトロニカのミュージシャン、例えばausくんとかAmetsubくんって同い年で仲もいいんですけど、喋ってて全く話が合わないんですよ(笑)。

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リリース情報

宮内優里『ワーキングホリデー』
宮内優里
『ワーキングホリデー』

2011年7月20日発売
価格:2,800円(税込)
RYECD 105

1. okt_
2. Another Place(feat. it's a musical)
3. unoi_
4. Sparkle(feat. 高橋幸宏)
5. xio_
6. iauiaou(feat. マモル)
7. Blueprints(feat. Faded Paper Figures)
8. axi_
9. 読書(feat. 星野源)
10. -ミモザ(feat. 原田知世)
11. meole_
12. mtn_

宮内優里『読書(feat. 星野源)- EP』
宮内優里
『読書(feat. 星野源)- EP』

2011年7月6日からiTunes Store限定配信開始

1. 読書(feat. 星野源)
2. unoi_(remix)
3. to be in on this(feat. Julia Guther)(remix)
4. eat the stars(feat. Simone Rubi)(remix)
5. 読書(feat. 星野源)(remix)

プロフィール

宮内優里

音楽家。アルバム『parcage』(2006年)、『farcus』(2007年)、『toparch』(2010年)をRallye Labelよりリリース。ライブではアコースティックギターを中心に様々な楽器の音をその場でサンプリングし、ひとりで演奏する「音の実験室」ともいうべき空間を表現する。また、TYTYT(高橋幸宏+宮内優里+高野寛+権藤知彦)としての活動や、映画、CM音楽の制作など、その活動は幅広い。

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