特集 PR

いつも記憶の隣に、Schroeder-Headzが語るゲーム音楽の魅力

いつも記憶の隣に、Schroeder-Headzが語るゲーム音楽の魅力

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:木下夕希
2011/11/24

一度でもゲームにハマったことがある人ならば、強烈に記憶に焼き付いているBGMがあるのではないだろうか? スクウェア・エニックスの「SQシリーズ」は、世界的な人気ゲームシリーズ『ファイナルファンタジー』『クロノ・トリガー』などの音楽を、多彩なアーティストたちが思い入れも含めた独自の解釈でリメイクしたコンピレーション・アルバムだ。その最新作である『Cafe SQ』は、Serph、SmileR feat. みぃな(さよならポニーテール)、RÄFVENなどジャンルレスな15組が参加。スクウェア・エニックス作品特有の美しい旋律をメロウに際立たせた楽曲が、ノスタルジーをおおいに刺激してくれる作品となっている。今回は、この『Cafe SQ』にSchroeder-Headzとして参加し、『ファイナルファンタジーIV』(以下、FFIV)のオープニング曲として知られる"トロイア国"に新たな命を吹き込んだ渡辺シュンスケに、自身とゲーム音楽の関係から、ゲーム音楽の特異性、SQシリーズの意義まで、たっぷりと語ってもらった。

「小学校の教室にあったオルガンで、何気なく『スーパーマリオ』のテーマを弾いたりしてたんですよ」

―まず、渡辺さんのゲーム歴からお聞きしたいんですが。

渡辺:ちょうど小学生の時にファミコンが流行った世代なんですけど、当時、ファミコン本体は買ってもらえなかったんですよ。でも、どうしても『ゼビウス』がやりたくて、『ゼビウス』のカセットだけ持ってましたね(笑)。

―カセットだけ(笑)。どこでプレイしてたんですか?

渡辺:友達の家にカセットだけ持って行って、やらせてもらってました。ハードがある家に人が集まった時代ですよね(笑)。

―『ゼビウス』以外にゲームの思い出はありますか?

渡辺:ちょっと遅かったんですけど、大学生になってからスーパーファミコンを買って、その後は少し間をあけて一気にプレイステーション2に飛んだんです。だから、『ファイナルファンタジー』は最初にスーパーファミコンで『FFIV』をやって、その後、プレイステーション2で『FFX』をやったので、「こんなにゲームは進化してたのか!」ってビックリした覚えがあります。他にも『ウイニングイレブン』とか、『グランド・セフト・オート』とかはハマりましたね。あとは『メタルギアソリッド』や『ドラゴンクエスト』(以下、ドラクエ)もよくやってました。でも、最近はゲームは封印してたんですよ。音楽の仕事に支障をきたすので(笑)。

『FFIV』プレイ画面 ©SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
『FFIV』プレイ画面 ©SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

―ゲーム音楽から影響を受けた記憶はあります?

渡辺:気付かないうちに刷り込まれてたと思いますよ。小学校の教室にオルガンが置いてあったんですけど、何気なく『スーパーマリオ』のテーマを弾いたりしてたんですよ。その頃はピアノを習ってたわけじゃなかったんですけど、それを見たクラスの女の子から「ピアノ習ってたの?」って言われて、「オレ、これ向いてるのかな?」と思ったり(笑)。それがいちばん最初に音楽を意識した出来事でしたね。

―元々、ゲーム音楽はよく聴いていたんですか?

渡辺:『アウトラン』とか、『アフターバーナー』みたいな体感ゲームの音楽が好きで、レコードを買ったり、友達と貸し借りしたりしてました。当時からピコピコした音が好きで、TM NETWORKとか、シンセサイザーを使って作っているポップソングを格好いいなと思うようになって。そこから辿っていったら、YMOとかテクノミュージックのピコピコ感が、ゲームのチップサウンドにすごく似ていることに気付いたり。そういう感じで色んな音楽を聴くようになったんですよね。

―ゲーム音楽が原点にあるんですね。

渡辺:最初がゲーム音楽でしたね。あとは映画のサントラ。久石譲さんがやられた『風の谷のナウシカ』の音楽とか、教授(坂本龍一)の『戦場のメリークリスマス』とか。生のピアノの音が好きで、そこからジャズとかいろいろ掘り下げていって。歌モノよりもインストゥルメンタルを聴くことが多かったですね。

2/4:やり込まないとクリアできない、ゲームと音楽の密接な関係

Page 1
次へ

インフォメーション

Schroeder-Headz

リリース情報

V.A.『Cafe SQ』
V.A.
『Cafe SQ』

2011年11月23日発売
価格:2,100円(税込)
SQEX-10247

1. ファイナルファンタジーV "想い出のオルゴール~はるかなる故郷" / ぺさま
2. ファイナルファンタジー "チョコボのテーマ~でぶチョコボあらわる" / RÄFVEN
3. クロノ・トリガー "愉快なスペッキオ" / Little Fats
4. クロノ・トリガー "時の回廊" / kous
5. デュープリズム "ラスダン~デュープリズムのテーマ" / millstones
6. ファイナルファンタジーVI "ジョニー・C・バッド" / KING COLUMBIA
7. ファイナルファンタジー"マトーヤの洞窟" / デッドボールP
8. ファイナルファンタジーIX "あの丘を越えて" / yuxuki waga
9. クロノ・クロス "時の見る夢" / Manami Morita
10. Romancing Sa・Ga 2 "七英雄バトル" / sasakure.UK
11. ゼノギアス "組曲ゼノギアス" / ピアニート公爵
12. ファイナルファンタジーIX "ローズ・オブ・メイ" / Serph
13. ファイナルファンタジーX "素敵だね" / SmileR feat. みぃな(さよならポニーテール)
14. ファイナルファンタジーVII "F.F.VIIメインテーマ" / The Reign Of Kindo
15. ファイナルファンタジーIV "トロイア国" / Schroeder-Headz

プロフィール

Schroeder-Headz

数多くの著名ミュージシャンのサポートとして活躍するキーボーディスト、 渡辺シュンスケによるソロ・プロジェクトにして、ジャズとエレクトロ、オーガニック・グルーヴを繋ぐオルタナ・ピアノ・トリオ。その名前はスヌーピーでお馴染みのコミック "PEANUTS"に登場するトイピアノを弾く男の子シュローダーに由来している。12/7にはそのシュローダーとのコラボ・カバーアルバムがリリースされる!

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

あらかじめ決められた恋人たちへ“日々feat.アフロ”

何かを我慢することに慣れすぎて忘れてしまいそうになっている「感情」を、たった10分でこじ開けてしまう魔法のようなミュージックビデオ。現在地を確かめながらも、徐々に感情を回転させていくアフロの言葉とあら恋の音。人を傷つけるのではなく、慈しみ輝かせるためのエモーションが天井知らずの勢いで駆け上がっていった先に待ち構えている景色が、普段とは違ったものに見える。これが芸術の力だと言わんばかりに、潔く堂々と振り切っていて気持ちがいい。柴田剛監督のもと、タイコウクニヨシの写真と佐伯龍蔵の映像にも注目。(柏井)

  1. cero高城晶平×折坂悠太 10年代のインディ音楽の萌芽と開花の記録 1

    cero高城晶平×折坂悠太 10年代のインディ音楽の萌芽と開花の記録

  2. 『鬼滅の刃』オリジナルアイテム第4弾 全13キャラクターのアウター&傘 2

    『鬼滅の刃』オリジナルアイテム第4弾 全13キャラクターのアウター&傘

  3. 広告に冷めた時代のアプローチ。Hondaは「フラット」を提示する 3

    広告に冷めた時代のアプローチ。Hondaは「フラット」を提示する

  4. 大滝詠一『A LONG VACATION』40周年記念盤がオリコンデイリー1位獲得 4

    大滝詠一『A LONG VACATION』40周年記念盤がオリコンデイリー1位獲得

  5. 『ノマドランド』が映すアメリカの姿。過酷な状況とノマドの精神 5

    『ノマドランド』が映すアメリカの姿。過酷な状況とノマドの精神

  6. 『森、道、市場』第1弾でアジカン、cero、折坂悠太、カネコアヤノら 6

    『森、道、市場』第1弾でアジカン、cero、折坂悠太、カネコアヤノら

  7. 中国Z世代を虜にする漢服ブーム。愛好者やデザイナーが語る 7

    中国Z世代を虜にする漢服ブーム。愛好者やデザイナーが語る

  8. 『そして、バトンは渡された』映画化 永野芽郁、田中圭、石原さとみ共演 8

    『そして、バトンは渡された』映画化 永野芽郁、田中圭、石原さとみ共演

  9. 松坂桃李、菅田将暉、賀来賢人が共演 花王「アタックZERO」新CM放送 9

    松坂桃李、菅田将暉、賀来賢人が共演 花王「アタックZERO」新CM放送

  10. GU×UNDERCOVERが初コラボ キーワードは「FREEDOM/NOISE」 10

    GU×UNDERCOVERが初コラボ キーワードは「FREEDOM/NOISE」