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酸いも甘いも経験したJUJUが、ジャズを愛する理由とは

酸いも甘いも経験したJUJUが、ジャズを愛する理由とは

インタビュー・テキスト
金子厚武
2011/11/28

映画やドラマ主題歌の常連であり、その美しい歌声が幅広い年齢層からの支持を集めているJUJUが、初のジャズ・アルバム『DELICIOUS』を発表する。一般的には「J-POP」のイメージが強い人ではあるが、10年以上に及ぶニューヨークでの長期滞在はもちろん、家庭環境からして根っからのサブカル体質でもあり、取材を通して様々な表情を持った魅力的な人間像が浮かび上がってきた。今回のアルバムはスヌーピーの企画がきっかけとなっているのだが、ジャズは彼女にとって子供の頃から憧れ続けてきた音楽であり、結果的に『DELICIOUS』はこれまでで最も素に近いJUJUが感じられる作品になったと言ってもいいかもしれない。では最後に、ジャズという高く高くそびえ立つ山に足を一歩踏み入れたJUJUに、スヌーピーの有名な言葉を贈りたい。「KEEP LOOKING UP...THAT'S THE SECRET OF LIFE... 」(上を見続ける…それが生きるコツさ…)

18歳でニューヨークに移住して、だいぶ大人になったからジャズが歌えるだろうって思ったら、いやいや全然そんな甘い世界ではなくて。

―10月のブルーノートでのライブ、素晴らしかったです。MCでは「夢が叶った」ということをおっしゃってたと思うのですが?

JUJU:いや、夢が叶ったんじゃなくて、夢のようだったんですよ。いまだに夢だったような気がして、あそこで自分がライブをやったという現実味があまりないんです。明日またブルーノートに行くんですけど、スタッフの人たちに知らん顔される気がする(笑)。

―じゃあ、あの日どんな風に歌って、どんなことを話したかは…

JUJU:それは大丈夫、何となく覚えてます(笑)。あまりにブルーノートっていう場所が偉大過ぎるので、あそこでライブをやったこと自体が夢うつつというか。もう1回あのステージに立てたら、もうちょっと現実味が出る気がするんですけどね。

JUJUブルーノートでのライブ風景

―じゃあ、アルバムに関してはどうですか? ジャズ・アルバムを作れたことは、「夢が叶った」と言えますか?

JUJU:夢のひとつが叶ったとはいうものの…。子供の頃からジャズが大好きで、憧れもすごく強かったんです。でもジャズって、人生経験が豊かじゃないとやれない音楽だから、大人にならないと歌えないって思ってたんですね。それで18歳でニューヨークに移住して、だいぶ大人になったからもうジャズが歌えるだろうって思ってたら、いやいや全然そんな甘い世界ではなくて。

―そのときは何が足りなかったんでしょう?

JUJU:「気持ち」ですかね。本場のジャズメンたちと接してたら、「三度のご飯よりもジャズが好き」ぐらいじゃないと、「ジャズをやってる」なんて言っちゃいけないんだなって。私はヒップホップもハウスも好きだし、色んな音楽に気が多いから、本当にジャズだけに向き合いたいと思うまでジャズはやれないと思ったんです。でも本当にジャズは大好きだから、いつか自分の名前がついたジャズ・アルバムを作りたいっていう想いはずっとあったんですよね。

―それが今回やっとできたと。

JUJU:こうやって1枚作る機会をいただいてムチャクチャ嬉しいんですけど、自分に足りない部分も再確認したっていうか、「あと20年ぐらい頑張ろう」って思った(笑)。でも、これまでは「遠くの山にいつか登ろう」っていう感じだったのが、実際にちょっと登ってみて初めてそのしんどさがわかったから、そういう意味ですごく貴重な体験でした。お湯に足を入れたら「アツッ!」みたいな(笑)。

―お風呂のお湯はまだまだ熱かった(笑)。

JUJU:でも本当に楽しくて、やっぱりジャズを歌うのが一番好きだなって再確認しました。ジャズを歌うときって、どこにも力が入らないんですね。

―へえ、他のジャンルを歌うときと違うんですか?

JUJU:喉の使ってる部分が全く別だったんですよ。それで気づいたのが、JUJUになる前の私はこういう歌い方しかしてなかったなって。ヒップホップ、R&B、ハウス…なんでもこの歌い方だったんですよね。だから、JUJUになってからの喉っていうのは、JUJUになってから初めて出来上がったものなんだなっていうのは、今回の発見でした。

―「JUJUになってから」っていうのは、それまでとどう違うんでしょうか?

JUJU:「邦楽を歌う」っていうことです。一番最初のシングル2枚が全然売れなくて、そこから2年間制作期間に入って、契約のすったもんだもあったときに、今回も制作チームにも入ってる川口大輔君(作詞・作曲家、音楽プロデューサー)にそれまでの歌い方を全否定されたんですね。「いいと思うんだけど、今やろうとしてる音楽(邦楽)に対しては、その歌い方だと日本語が濁っちゃうんだよね」って。

―ああ、なるほど。

JUJU:ものすごく傷ついたんですよ。歌い方を全否定されたことで、人格まで全否定された気にもなったし。だけど、あのとき川口君にいろんなことを言われてなかったら、JUJUっていう人の喉もできなかったし、今の自分もなかっただろうから、すごい川口君には…今日もこれから会うんで、感謝してこようと思います(笑)。それも今になってこのジャズ・アルバムを作ったから気づけたことですね。

2/3ページ:もし他の方この役をやられたらすっごい嫉妬すると思ったから、「ぜひ!!」って(笑)

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リリース情報

JUJU『DELICIOUS』
JUJU
『DELICIOUS』初回限定盤

©2011 Peanuts Worldwide LLC

2011年11月30日発売
価格:3,990円(税込)
Sony Music Associated Records / AICL-2327/8

1. A Woman Needs Jazz
2. You'd Be So Nice To Come Home To
3. Night And Day
4. Candy
5. Cry Me A River
6. Girl Talk
7. Lullaby Of Birdland
8. Moody's Mood For Love
9. Quizas, Quizas, Quizas
10. Calling You
11. Ev'ry Time We Say Goodbye
12. Lush Life
13. みずいろの影

※特典DVD+デジパック+ダブル購入者応募ハガキ封入

リリース情報

JUJU『DELICIOUS』
JUJU
『DELICIOUS』通常盤

©2011 Peanuts Worldwide LLC

2011年11月30日発売
価格:3,059円(税込)
Sony Music Associated Records / AAICL-2329

1. A Woman Needs Jazz
2. You'd Be So Nice To Come Home To
3. Night And Day
4. Candy
5. Cry Me A River
6. Girl Talk
7. Lullaby Of Birdland
8. Moody's Mood For Love
9. Quizas, Quizas, Quizas
10. Calling You
11. Ev'ry Time We Say Goodbye
12. Lush Life
13. みずいろの影

プロフィール

JUJU

18歳で単身渡米。04年8月にシングル『光の中へ』でデビュー。09年、映画『余命1ヶ月の花嫁』の主題歌『明日がくるなら』をリリースし、着うた(R)等配信累計320万DLを記録。大ブレイクを果たす。昨年9月、自身初のカバーアルバム『Request』をリリース。女性シンガーのカバーアルバムとしては史上初のオリコン2週連続1位、60万枚を突破する大ヒットを記録。2011年7月には、待望の4th アルバム『YOU』をリリース。2作連続2週1位の快挙を達成し、未だロングセールス中。さらに、11月30日には、待望の1st JAZZ ALBUM『DELICIOUS』を発売!

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