特集 PR

終わりが悲しいとは思わない PLASTICZOOMSインタビュー

終わりが悲しいとは思わない PLASTICZOOMSインタビュー

インタビュー・テキスト
柴那典
撮影:木下夕希
2012/01/16

「音楽だけに留まらないアート集団」とコンセプトを掲げ、ファッションやデザインなど様々なカルチャー領域にて活動するPLASTICZOOMS。昨年にはカメラマン・荒木経惟とのコラボも実現、10月にはファッションブランド「DISCOVERED」とのコラボアイテムとして「マント」を発表するなど注目を集めてきた彼らが、2ndアルバム『STARBOW』を完成させた。

約2年半をかけて作り上げられたという新作は、彼ら独自の美意識を貫き通した1枚。The Horrorsなど海外のネオ・ゴシックやネオ・サイケデリックとリンクするダークで耽美的な音楽性を中心に、パンキッシュなギターからクラシカルなオーケストラまで幅広いサウンドを聴かせてくれる。今回は、中心人物、SHO(Vo)へインタビュー。自らアクセサリのデザインも手掛け、PLASTICZOOMSはバンドというよりも「ブランド」だと語る彼の美学と行動哲学を、語ってもらった。

音楽だけをやってる人間からすれば、いろんなものに手を出してるという感覚で見るでしょうけど、これが自分達の芸術の形。自分達の正解です。

―PLASTIZOOMSのようなバンドは、アートもデザインも音楽も同列に扱うCINRAのような媒体にはまさにうってつけの存在だと思ってました。

SHO:よかった。僕、そういう風に見られるのは嬉しいです。

―新作よりも先にまずにバンドについてのお話を伺いたいのですが、PLASTIZOOMSは、「音楽だけに留まらないアート集団」というコンセプトを掲げているわけですよね。

SHO:そうですね。

―そういう意識はどこから出てきたんでしょう?

SHO:何故自分たちの組織をブランド化したかというと、自分が作ったものの価値が安くなってしまうのが納得いかなかったというのが始まりですね。自分は絵画や写真もすごく好きで、音楽だけじゃなく総合芸術として、絵を描いているような感覚で曲を作っているんです。だから、そこに関しても、もっとできるんじゃないかという。それでブランド化を果たしました。

SHO
SHO

―例えば、オフィシャルサイトの通販では音源もアクセサリーも同じように並んでいる。それはどっちがメインでどっちがサブということではなく、同じ美学に基づいた同列のものなんですよね。

SHO:まさにそうですね。ファッションも音楽も同列だし、僕から生まれたものは全て同じ。グッズとして売る意味も別にないですし、バンドとか、メンバーという言い方もあまり好まないんです。集団として動いているので、僕も含めステージに立つメンバーはいるけれど、クリエイティブな面で支えてくれている人もメンバーだと思う。PVを作ってくれる若槻さんも、写真を撮ってくれるみんなもメンバーで、ヘアメイクさんなどもメンバーだと思う。バンドという見え方というよりは、組織として、会社のような感覚でやってますね。

―絵や写真ではどういう人に影響を受けました?

SHO:分かりやすい所だとマン・レイとか、ダリとかがすごく好きです。もともとポップなものよりはダークなものに惹かれますね。表面上は暗いけれど深みのあるものが好きで。

―ファッションと音楽を一体として捉えるのって、Sex Pistolsをプロデュースしたマルコム・マクラーレン的な発想でもあると思うんですけど、彼からの影響はありました?

SHO:もちろんありますね。大好きです。特にプロデュースすることに関して。彼が作り上げたファッションや70年代のパンク・ロックや、P.I.L.、BOW WOW WOW、彼のやったラップや、そういう視点的な部分に強く影響を受けてます。自分は元々ファッションの学校にも行っていたので、音楽を作る感覚と全く同じように服も作っていたんです。だから、デザインも音楽も、頭の中にあるものを具現化するということに徹するだけ。僕にとっては当たり前という感じです。

―なるほど。

SHO:ファッションと音楽とアートワークとデザイン全てが同じ丸の中にあるのは、僕が自然にやってきたことです。みんな珍しがるんですけど、意図的にそうしているというよりは、やりたいことを芸術として表現することに徹してきただけですね。本質を知る作業。音楽だけをやってる人間からすれば、いろんなものに手を出してるという感覚で見えるでしょうけど、これが自分達の芸術の形。自分達の正解です。

Page 1
次へ

リリース情報

PLASTICZOOMS『STARBOW』
PLASTICZOOMS
『STARBOW』

2012年1月11日発売
価格:2,500円(税込)
PECF-1036 / felicitycap-133

1. DREAM WAVE
2. SHOOTING STAR
3. KMKZ
4. SAVAGE
5. CRY.DISTANCE.
6. DOOR
7. WOOD UNDER THE MOON IN THE LOOP
8. SWAN
9. CAVE
10. WITCH
11. CAT
12. SCENT
13. STARBOW

プロフィール

PLASTICZOOMS

2009年デビュー以来、国内のみならず世界規模で話題を振りまき続ける「PLASTICZOOMS」。その一貫したクリエイションは多くのフォロワーを生み出し、ファンをも巻き込み唯一無二の世界を構築している。また、NEILSCHILDREN、SELFISH CUNT、COMANECHI、THEORETICAL GIRLら海外アーティストとの共演の実績からも彼らが世界基準であることが伺い知れる。2010年冬からの3ヶ月連続Sg.リリースを皮切りに「音楽だけに留まらないアート集団」としてのコンセプトに基づき、映像作品、音作品、服などマルチなスタッフを集めPLASTICZOOMSブランドを始動。2011年秋にはLONDONコレクションブランド『KOMAKINO』との合同展示会を行い、PLASTICZOOMSブランドの新作、SHOが手がけるアクセサリーブランド『VENUS ECCENTRIC』が本格デザイナーデビューを果たした。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

BIM“Wink”

BIMの新作『NOT BUSY』より“Wink”の映像が公開。ゆるめに結んだネクタイは軽妙洒脱でも、背伸びはしない。どこか冴えない繰り返しのなかで<だって俺らの本番はきっとこれから>と、吹っ切れなさもそのままラップして次へ。BIMの現在進行形のかっこよさと人懐っこさがトレースされたようなGIFアニメが最高にチャーミング。(山元)

  1. King Gnu常田が語る、ロマンと人生観 妻夫木聡が「大人」を問う 1

    King Gnu常田が語る、ロマンと人生観 妻夫木聡が「大人」を問う

  2. 血まみれのスタローンが弓矢を構える 『ランボー』最終章の場面写真公開 2

    血まみれのスタローンが弓矢を構える 『ランボー』最終章の場面写真公開

  3. 佐藤健『るろ剣』伊勢谷友介、土屋太鳳ら集合ポスター 主題歌はワンオク 3

    佐藤健『るろ剣』伊勢谷友介、土屋太鳳ら集合ポスター 主題歌はワンオク

  4. テレ東『浦安鉄筋家族』追加キャストに染谷将太、大東駿介、松井玲奈ら 4

    テレ東『浦安鉄筋家族』追加キャストに染谷将太、大東駿介、松井玲奈ら

  5. 『装苑』サステナブル特集で菅田将暉&小松菜奈が共演、綾野剛や玉森裕太も 5

    『装苑』サステナブル特集で菅田将暉&小松菜奈が共演、綾野剛や玉森裕太も

  6. 『スカーレット』が描いた自由と不自由の葛藤、「逸脱」の可能性 6

    『スカーレット』が描いた自由と不自由の葛藤、「逸脱」の可能性

  7. downy、音楽家たちに愛された20年 ミトら同志7人の手紙から辿る 7

    downy、音楽家たちに愛された20年 ミトら同志7人の手紙から辿る

  8. モーサム百々の「つぶやき厳禁&酩酊」イベントに、のんが登場 8

    モーサム百々の「つぶやき厳禁&酩酊」イベントに、のんが登場

  9. Mr.Childrenの新曲“The song of praise”が日テレ『ZIP!』新テーマ曲に 9

    Mr.Childrenの新曲“The song of praise”が日テレ『ZIP!』新テーマ曲に

  10. Foorin“パプリカ”の新ダンス完成、NHK『みんなの卒業式』で披露 10

    Foorin“パプリカ”の新ダンス完成、NHK『みんなの卒業式』で披露