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バンドがお客さんを求める気持ち cinema staffインタビュー

バンドがお客さんを求める気持ち cinema staffインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
2012/09/07

もっとお客さんとつながっていきたいとか、もっと伝えていきたいっていう気持ちが強くなってる。(飯田)

―飯田くんは“into the green”に対して、「初めて自分が歌うべき歌だと思った」っていう言い方をしてたと思うんですが、このアルバムの曲での歌詞との距離感っていうのはどう?

飯田:近くなったっていう気持ちが強いです。さっきおっしゃったみたいに、“奇跡”とか“salvage me”が“into the green”より抜けたように感じられるのは、“into the green”を作った後に、何か所か歌詞を書きかえてるんですね。“奇跡”のCメロは元々なかったけど、意志を持った言葉が入ったり、“salvage me”の<紛れもない僕のこと。>っていう歌詞も元々なくて、もっと俯瞰した映像だったんですけど、その言葉が入ったことで、自分たちが投影された歌詞になっていったんです。

―なるほど、そういうことだったんですね。

飯田:今年に入って自分はライブをやる上で、もっとお客さんとつながっていきたいとか、もっと伝えていきたいっていう気持ちが強くなってるんですね。それと歌詞が変わっていったタイミングとが合って、“into the green”よりも深く歌詞と合致して行った感じがあったんです。そういう話を三島としたわけではないんですけど、徐々に合致していったので、それは嬉しかったですね。

―今日はシネマのミュージシャンとしての側面をより深く掘り下げたいと思ってるんですけど、今回の作品って、さっき言ったように曲調の幅広さがありつつ、プロダクションの面でチャレンジの多い作品だと思ったんです。シンセとか、ボーカルのミックスとか、コーラスの入れ方とか、そういう面に力を入れようっていう意識は実際あったんですか?

三島:実は、シンセは使ってないんですよ。

―あ、あれ全部ギター?

:全部ギターです。

飯田:そこがミソだよね(笑)。

三島:サウンド面ですごくチャレンジした作品というわけではないかな……今までの延長線でやってる感じだよね?

飯田:でも、聴き直したらチャレンジって言われる意味もわかる感じはして、“salvage me”みたいなことは絶対しなかったし、やっぱりシンセって思うし。

久野:前は「ライブ前提」だったのが、音源を作って、それでライブをしようって感じにはなりましたね。ライブで再現できないことはやらないっていう節があったんですけど、それは今回あんまりなかった。

三島:“salvage me”とか、「ライブでやれるのか?」っていうところからですからね(笑)。

―それも意図的っていうよりは、曲作りのハードルがめちゃくちゃになって、色々やった結果としてそうなったっていうことなのかな?

三島:意識をしたとかではないですね。レコーディングのときは、被せのギターだったり、ダビングは思いついたらとりあえずやっちゃうんです。アリナシの前に、何も言わずに「録るわ」だけ言ってやって、もちろん削られることもあるんですけど、「これいいね」っていうのはそのまま生かして、ライブはライブで考えようっていう風になりました。

cinema staff 撮影:橋本塁
撮影:橋本塁

―なるほど、それは結構大きな変化だね。

三島:でも、音源はこんなに音が被さってて、ライブはギター2本しかないけど、ライブの方が絶対いいよって自信はあるんです。

飯田:ライブの方が音源を超えてたいっていう気持ちは絶対ありますね。もちろん、音源はいいものを作って、さらにそれ以上をライブで見せないとっていう、それ以下だったらもうライブに来なくなっちゃいますからね。

―話をちょっと戻すけど、ギターでシンセっぽい音を出すっていうことは今回意識的にやってみたことだったんですか?

:そうです。最初はむしろシンセを使ってみようとも思ったんですけど、単純にできなくて(笑)。だったらギターでやった方が早いし、その方が面白いかなって。今はいわゆるギターの音だけじゃなくて、いろんな音を出したいと思ってて、エフェクターをいろいろいじってやってます。

―シンセポップとか、それこそ今だったらチルウェイブとかの影響もあるのかな?

:そんなに影響をされてるとは思わないですけど、いろんな音楽を聴いてはいるんで、無意識にそういう音も入れてみようとは思ってるのかもしれないです。

―基本的に曲作りって一番最初はマネから入ると思うのですけど、それが段々内側に蓄積されて行って、今のシネマはもう基本的には内側にあるもので作ってるんだと思います。でも、外側からインプットして曲作りをすることもあるんですか?

三島:それはまだまだ外からですね。

飯田:“WARP”を作ってるときも、スタジオの外にテレビがあって、そこでフジファブリックのライブ映像を4人で見たりしてましたからね(笑)。

―そういうところから影響を受けつつ、それをいかに自分たちらしくやるかと。

三島:そういうのはいまだにかなり多いです。最終的にはジワジワ変えたくなって、シネマっぽくなるとは思ってるんですけど。まあ、そのまんまマネするっていうのは、やろうと思ってもできないですしね(笑)。

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イベント情報

『「SALVAGE YOU」release tour 「夜は短し歩けよ辻」』

2012年10月5日(金)
会場:北海道 札幌COLONY

2012年10月7日(日)
会場:宮城県 仙台MACANA

2012年10月8日(月・祝)
会場:岩手県 盛岡CLUB CHANGE

2012年10月12日(金)
会場:新潟県 新潟 CLUB RIVERST

2012年10月17日(水)
会場:福岡県 福岡 DRUM SON

2012年10月19日(金)
会場:香川県 高松DIME

2012年10月20日(土)
会場:広島県 広島 ナミキジャンクション

2012年11月6日(火)
会場:大阪府 心斎橋 JANUS

2012年11月7日(水)
会場:愛知県 名古屋CLUB QUATTRO

2012年11月9日(金)
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

リリース情報

cinema staff<br>
『SALVAGE YOU』
cinema staff
『SALVAGE YOU』

2012年9月5日発売
価格:1,800円(税込)
PCCA-03652

1. 奇跡
2. WARP
3. さよなら、メルツ
4. her method
5. warszawa
6. 小説家
7. salvage me

プロフィール

cinema staff

2003年、辻 友貴、飯田瑞規、三島想平が前身バンドを結成。2006年7月に久野洋平が加入し、現在の編成となる。愛知・岐阜県のライブハウスを中心に活動を開始し、2008年に残響recordより1st mini album『document』をリリース。現在までに3枚のミニアルバムと1枚のフルアルバムとシングルをリリースし、2012年6月に満を持して1st E.P.『into the green』でメジャーデビューを果たす。

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