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「あるがまま」を受け入れたリアム BEADY EYEインタビュー

「あるがまま」を受け入れたリアム BEADY EYEインタビュー

テキスト
金子厚武
2013/06/17

「あいつのことはいつもおちょくってるけどな。それが俺の仕事だ」(リアム)

さて、『BE』の中で最も話題性のある曲を1曲選ぶとすれば、それは間違いなく“Don't Brother Me”だろう。「Don't Bother Me(構わないでくれ)」をもじったこのタイトルは、当然兄であるノエル・ギャラガーのことを歌った曲だと思うのだが……。

―この曲は、ノエルのことですか?

リアム:ああ、今はそうかな。そう思いたいなら。俺には2人兄貴がいる。どちらも鬱陶しいときがある。一般的に兄弟ってそんなもんだろ。俺のこと誤解する奴もいるが、ほっといてくれって感じだよ。

―じゃあ、ノエルのことではない?

リアム:誰であれ(どこからか俺に)送ってきた言葉を俺が書いたってだけだ。俺の人生にはやるべきことがあるって思った。降りて来たものを曲にする。朝起きて紅茶を作って、子供の送り迎えをして。今やるべきことをやらないとな。それでうまく行ってるみたいだし、ああ、クールだ、一生こうやっていけるって思えた。うまく行ったと思ってる。簡単に別のものに変えることもできたけど、それじゃうまく行かなかった。不安なんかない。書いてそれを出すだけだ。

―ノエルは以前に取材で、「俺がバンドをやりたいメンバーは全員BEADY EYEにいるから、自分はもうバンドはやらない。自分はシンガーソングライターだ」と話していました。そんなノエルは、今のあなたたちにとって一番のライバルなのでしょうか。それともライバルはOASIS? もしくはBEADY EYEのファースト?

リアム:ああ、もしまだOASISをやってたら、BEADY EYEはなかったろうね。こうなって嬉しいよ。クールだからな。わかるだろ? アレはアレ、コレはコレだ。いい音楽が生まれてる。ライバルなんてものはいない。俺たちはただ、前へ進み続けるだけだ。OASISなんかどうでもいい。HIGH FLYING BIRDS(ノエルのソロ名義)もどうでもいい。あいつのことはいつもおちょくってるけどな。それが俺の仕事だ。あいつはもっとナイスな感じで言い返してるけど、俺はこれからだってこうだ。音楽的には、俺たちはただ自分自身を駆り立ててるだけだ。どこまで行けるか。もしそれが成功をもたらすならもたらす。ダメならダメ。成功って全くなんなんだろうな。俺らは何もないところから素晴らしいアルバムを作った。そうでなければ、アルバムの新しい曲は……

ゲム:誕生しなかった。

リアム:すげえミラクルだ。いいか悪いか、みんなが共感するか否かは別のことだ。俺たちが何もないところから作ったということが成功だ。それができるヤツはそう多くない。

ゲム:今を生きている。友情。何かを作っている。そういうのを受け止めるべきだ。それが成功だ。

やはり、彼らは現在「あるがまま」を受け止めているようだ。ただ、唯一リアムが受け止め切れていないのが、ノエルの存在なのだろうが、まあ、どう考えても“Don't Brother Me”がノエルを想定して書かれたことは間違いないだろう。BEADY EYEのデビュー作から遅れること8か月、ノエル初のソロアルバム『Noel Gallagher's High Flying Birds』はチャートで堂々1位を獲得。誰もがいつかこの兄弟が仲直りをして、OASISが再結成されることを望んでいるだろうが、こうなってしまってはリアムはBEADY EYEでノエルを何とか見返さない限り、再結成に踏み切ることはできないだろう。そう考えると、OASISの再結成というのはもう少し先の話になりそうだが、その間も2人は丁々発止のやり取りで、僕らを楽しませてくれるはず。なぜなら、ノエルをおちょくるのはリアムの仕事で、リアムをおちょくるのもまたノエルの仕事なのだから。

俺たちをヘッドラインに迎える準備ができてんのか?

2011年の『サマーソニック』、2012年の『フジロック』に続いて、今年は再び『サマーソニック』への出演が決定。過去2年はそれぞれTHE STROKES、THE STONE ROSESにヘッドライナーを譲ったものの、今年は堂々ヘッドライナーとしての登場である。

―この夏には『サマーソニック』での来日が予定されていますが、どんなライブになるのでしょう?

リアム:いつもと同じだよ。

ゲム:俺たちがそこに立つ。そうだ、アンディが左から右に移ったんだよな?

アンディ:大ショックな状況だ。ステージで俺の位置が変わった。

リアム:アンディはワイルドになってる。

アンディ:クレイジーだ。

リアム:俺たちはステージに上がってビッグな音を出す。俺たちのやるべきことをやる。みんなに楽しい時間を与える。

ゲム:音楽をライブでプレイする。そこにはいつも特別な要素がある。

―以前は、新人だからヘッドライナーはやらないと言っていました。今後は、こうやってヘッドライナーをやっていく?

アンディ:ああ、準備はできているよ。

リアム:俺たち、イージーだよ。もしヘッドラインだっていうなら、ヘッドラインをやるし、そうじゃないっていうなら、そうじゃない。オファーが来た通りだよ。1番目だっていうなら1番目だし、そんなことどうでもいいんだよ。俺たち、自分らのやってることに自信があるから、誰がラストで誰が最初かなんてことは気にしない。

アンディ:俺たち、ヘッドラインをやる準備はできてるけど、ヘッドラインに固執してるわけじゃないよ。もしやれっていうなら、ここでもプレイできるよ。

リアム:俺たちはいつだってヘッドラインの準備はできている。もう何年も前からな。そっちは俺たちをヘッドラインに迎える準備ができてんのか?

もちろん、日本のファンもいつだってBEADY EYEを迎える準備はできている。

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リリース情報

BEADY EYE<br>
『BE』国内盤(CD
BEADY EYE
『BE』国内盤(CD)

2013年6月5日発売
価格:2,520円(税込)
SICP-3829

1. Flick of The Finger
2. Soul Love
3. Face The Crowd
4. Second Bite of The Apple
5. Soon Come Tomorrow
6. Iz Rite
7. I'm Just Saying
8. Don't Brother Me
9. Shine A Light
10. Ballroom Figured
11. Start Anew
12. Dreaming of Some Space
13. The World's Not Set in Stone
14. Back After The Break
15. Off At The Next Exit

プロフィール

BEADY EYE(びーでぃ あい)

1991年にイギリスはマンチェスターにて結成された、英国史上ビートルズ以来の最強ロック・グループ「オアシス」のシンガー、リアム・ギャラガー率いる新バンド。アルバム全7作が全英1位&ワールドワイドで5000万枚以上のセールスを記録するなど数々の歴史を塗り替えてきたオアシスが、ノエル・ギャラガー(g,vo)の脱退で惜しまれつつもその軌跡にピリオドをうった09年8月以降、リアムが他オアシス・メンバーと共に心血を注ぐ全世界注目の新バンド「ビーディ・アイ」が、いよいよベールを脱ぐ!

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