インタビュー

TAMTAM×タブゾンビ(SOIL&

TAMTAM×タブゾンビ(SOIL& "PIMP" SESSIONS)対談

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望

ダブっていうのがたまたま共通点だったからダブバンドになったけど、みんな趣味は全然違うんで、そこが面白いんですよね。(kobayashi)

―TAMTAMは3月5日にプレデビューシングルを発表するわけですが、メジャーデビューを控えて、環境の変化を感じていますか?


kobayashi:もちろん、これまでもずっとライブはやってきたんですけど、今まではレゲエ界隈が多かったんです。最近はロックの人とやる機会が増えてきて、お客さんの雰囲気が違うイベントが多いですね。

kuro:ロックバンドとはこれまでもときどき一緒になる機会があったけど、最近はポップスとか、より広いフィールドの、普段はそんなに音楽を聴かないような人たちの前でもやる機会が増えてきて、それはこれからもっと増えていくのかなって。

―やっぱり今の日本のフェスとかの主流はロックやポップだったりするわけで、その中でジャズを軸とするソイルがどうやってきたか、ダブを軸とするTAMTAMがどうやっていくべきか、そこはぜひ話していただきたいところです。

タブゾンビ:やっぱり違うジャンルと一緒にやるときは、相手のお客さんをいかにこっちに引き入れるかっていうのが重要ですよね。かつてSLAYERのツアーにMETALLICAが前座で出て、METALLICAが全部持って行って、そこから人気に火が点いたっていう話もあるし(笑)、その日のお客さん全員にいかに刺さるかっていう。

kuro:はい、そうですよね。

タブゾンビ:あと大事なのは外に出る意識っていうか、今の若い子ってあんまり外に出ないじゃないですか? ま、俺もあんまり出る方じゃないけども、でも、クラブに行って、そこでの出会いとか、そこで受ける刺激ってやっぱり大事で。例えば最近カルメラっていうインストバンドがいるんだけど、そいつらは若くて、ぐいぐい来る感が半端ないわけ。「ソイルさん、ぜひ一緒にライブやりましょうよ」みたいなのとかとにかくすごいし、色んなライブに顔出して、繋がりを作っていったりして。

タブゾンビ

kobayashi:タブさんもクラブにはよく行ってたんですか?

タブゾンビ:当時ソイルはクラブでのライブが多かったから。で、時代が来るときっていうのは、横のつながりとか、シーンでガッと来るのよ。僕らだと犬式(三宅洋平を中心としたバンド)がいて、LOOP JUNKTION(2004年に解散したヒップホップバンドで、cro-magnonの前身バンドでもある)がいて、3マンとかよくやってたし。そういうのが、シーンとしてぐっと盛り上がったりして、刺激的だったよ。そういう仲間たちはいるかい?

kuro:最近よく一緒に対バンさせてもらうバンドは、やっぱりいわゆる正統派のロックじゃないバンドだったりするんで、それで意気投合することは増えてきました。

タブゾンビ:TAMTAMってどっちにも行けるじゃないですか? コアな音楽ファンにも受けると思うし、でもポップな要素もあるし、それをフルに生かした方がいいよね。

kobayashi:ソイルもすごくいろんな要素を持ってるバンドで、異種格闘技戦みたいな対バンも多いと思うんですけど、何でそうなってるんですか?


タブゾンビ:そもそもはメンバーの共通言語と言えるジャンルがジャズだったっていうだけで、それぞれメタルだったり、ヒップホップだったり、クラブミュージックだったり、出身は全然違うわけ。だから、色んなシーンに強いやつがバンドにいて、そのつながりからどんどん広がっていった感じかな。

kobayashi:そこはうちらもそうですね。ダブっていうのがたまたま共通点だったからダブバンドになったけど、みんな趣味は全然違うんで、そこが面白いんですよね。

タブゾンビ:そうでしょ? ダブしか聴いてなかったら、ひとつの引き出ししかないわけだけど、いろんなジャンルを聴いてれば、その分引き出しも増えるしね。大体、そのジャンルのトップの人って、そのジャンルの音楽あんまり聴いてなかったりするの。METALLICAだって自分のジャンルの音楽をあんまり聴いたりしてないって言うし(笑)。

写真奥:junet kobayashi

やっぱり、売れてる人って売れてる理由があるんですよね。(タブゾンビ)

―クラブとか、いろんな場所に遊びに行って、がっついてでも輪を広げるべきっていう話もありましたが、TAMTAMはそのあたりどうですか?

kuro:興味を広く持ってるつもりではいるんですけど、ライブに行くってなると、興味の範疇になっちゃってるかもしれないですね。

kobayashi:でも、音源はすごい聴いてるじゃん? そこから教えてもらうことも多いし、逆に、俺はどっちかっていうと現場タイプだから、それぞれ性格もあるし、分担作業になってますね。

タブゾンビ:あるよね、外交の人と、アイデアの人と、それもいいと思います。でも、ライブはいろんな人の行った方がいいよ。例えば全く違うけれども氣志團とかさ、そういう人たちのも。

―それって、観に行ってソイルの参考にしてるってことですか?

タブゾンビ:やっぱり、売れてる人って売れてる理由があるんですよね。それが音楽的に良いとか、悪いとかはおいといて、例えばライブの作り方にしても、次の曲への行き方ってすごく重要なんだよね。MCでお客さんを巻き込んでから次の曲に入るタイミングとかでも、MC終わって、演奏の準備できてるか確認して、それからドラムのカウントがスタートだと間が空いちゃって遅いでしょ? ああいう微妙なところも参考になるし、もちろん一番には音楽的な刺激にもなるし。

kuro:確かに、そういうときに聴いてる人がどう乗ってるのかを見るのも面白いですしね。

タブゾンビ:あとステージのデカさをどの様に使ってるとかね。大きいとこでやってる人のライブとかは、「こういう風にステージ全体を使うのか」っていう勉強にもなるし、だから、なるべく違うジャンルを観た方がいいんじゃないですかね? でも一番肝心なのは音楽よ。音楽がかっこいい前提での話よ。

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イベント情報

『TAMTAM I DUB YOU TOUR2014』

2014年3月16日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:愛知県 名古屋 池下CLUB UPSET
出演:
TAMTAM
jizue
egoistic 4 leaves
料金:2,800円(ドリンク別)

2014年3月23日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:大阪府 アメリカ村 CLAPPER
出演:
TAMTAM
psybava
jizue
料金:2,000円(ドリンク別)

2014年4月6日(日)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:東京都 下北沢 SHELTER
出演:
TAMTAM
THE OTOGIBANASHI'S
料金:2,500円(ドリンク別)

リリース情報

TAMTAM<br>
『For Bored Dancers』
TAMTAM
『For Bored Dancers』

2014年4月23日(水)発売
価格:1,620円(税抜)
VICL-64103

1. クライマクス
2. デイドリーアンドマリー
3. シューゲイズ
4. フリー
5. バイマイフューチャー
6. トゥナイト

TAMTAM<br>
『クライマクス & REMIXES』(CD)
TAMTAM
『クライマクス & REMIXES』(CD)

2014年3月5日(水)タワーレコード限定発売
価格:315円(税込)
NCS-10065

1. クライマクス
2. クライマクス 池永正二(あらかじめ決められた恋人たち)REMIX
3. クライマクス Junet Kobayashi REMIX

リリース情報

SOIL& "PIMP" SESSIONS
『"X" The Music Videos』(DVD)

2014年1月29日(水)発売
価格:3,570円(税込)
VIBL-691

1. First Lady (Live Clip)
2. Harbor (Live Clip)
3. Suffocation
4. AVALANCHE
5. SUMMER GODDESS
6. Crush!
7. マシロケ
8. STORM
9. POP KORN
10. MY FOOLISH HEART ~crazy on earth~ x 椎名林檎
11. MOVIN'feat. Maia Hirasawa

プロフィール

TAMTAM(たむたむ)

存在感のある歌声を軸に、レゲエを土台にしつつ雑多なビートを咀嚼したリディムセクションが太くうねるようにボトムを支え、バレアリックで時に空間的なギター、メロウなキーボードが彩りを添える21世紀型DUB BAND。ライブでは常にDUB PAを帯同し、生演奏に絡みつくようなリアルタイムのディレイ、リバーブ処理が空間を歪ませる。ミュージックマガジン誌の特集「ベストアルバム2013」日本のレゲエ部門でPolarizeが一位を獲得。2014年にビクタースピードスターレコーズからのメジャーデビュー予定。

タブゾンビ

6人組ジャズバンド、SOIL&"PIMP"SESSIONSのトランペッター。「DEATH JAZZ」と呼ばれる既存のジャズとは異なったスタイルで、ジャンルを超え国内外で活躍中。近年では、ソイル活動の傍ら、中村達也(Dr)、日向秀和(B)、蔦谷好位置(Key)とのEORや、冷牟田竜之率いるDAD MOM GOD等のバンドにも参加。また、老若男女に大人気の絵本「こびとづかん」のテーマ曲「こびとビート」を手掛けるほか、音楽以外では昆虫、陰謀論に精通するなど、多趣味なマルチ人間として活躍している。

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