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JINTANA&EMERALDSインタビュー 一生青春なオトナの幸福論

JINTANA&EMERALDSインタビュー 一生青春なオトナの幸福論

インタビュー・テキスト
奥村明裕
2014/04/28

「得体の知れない多幸感がエコーするエメラルド色のソウル電波だ! イイネ! イイネ! イイネ!」――そんな横山剣(クレイジーケンバンド)が寄せたコメントに全面首肯。6人組ネオドゥーワップバンド「JINTANA & EMERALDS」の1stアルバム『Destiny』は、1950~60年代の古き良きオールディーズミュージック直系の心躍るメロディー&コーラスに、コンテンポラリーなダンスミュージックのアシッド / チルアウト感を見事に融合させたドリーミーな一枚だ。

そもそもの発端は、横浜発の音楽制作集団「PPP」ことPan Pacific Playa所属のスティールギタリスト・JINTANAを中心に2011年にスタートしたプロジェクトで、シンガーの一十三十一、女優としても活躍するMAMI、黒木メイサなど幅広くダンスミュージックのプロデュースを手がけるカミカオルという三人の歌姫と、ギタリストのKashif、(((さらうんど)))などでも活躍するトラックメイカーのCRYSTALという異色の実力派が集結。とはいえ、音楽を聴けば堅苦しいことは一切吹き飛び、彼らが作り上げた架空の「エメラルドシティー」の輝きに飲み込まれてしまうこと必至である。今回はJINTANAと一十三十一にご登場願い、二人の音楽的バックグラウンド、グループの結成秘話、そして今作に至るまでを仔細に語ってもらった。さぁ、ここではないどこかに確かに存在する、天国に一番近い街・エメラルドシティーへようこそ。

初めてオールディーズを聴いたのは、地元の港町、函館のハンバーガーSHOPで流れるBGMでした。(JINTANA)

―お二人とも北海道のご出身ですが、出会ったのはいつ頃ですか?

JINTANA:18、19才くらいのときだよね。たしか辻堂の海岸の『SPUTNIK』っていうパーティーじゃなかった?

一十三十一:そう、なんかオシャレな場所での出会いだったよね(笑)。もともと交友関係が近かったんだけど、そのパーティーで初めて知り合って。

―そもそもJINTANAさんの音楽的ルーツは、どういうものだったんですか?

JINTANA:オールディーズとの出会いで言いますと、僕は函館出身なんですけど、港町だからかオールディーズがかかってる店が結構多かったんですよね。「ラッキーピエロ」っていうハンバーガー屋さんが函館に10軒以上あるんですけど、その店のBGMが常にオールディーズだったり、街の街頭放送でも、なぜかThe Righteous Brothers(1960年に活躍したアメリカのデュオ。ブルーアイドソウルの代表格で、2003年にロックの殿堂入りを果たした)がかかっていたし。

―街中に流れているのがきっかけで、オールディーズに興味を持ったんですね。

JINTANA:まぁ、そこでは自然に慣れ親しんでいたというぐらいだったのですが、初めてオールディーズを強く意識したのは、GUNS N' ROSESの『The Spaghetti Incident?』というアルバムに入っていた、オールディーズの名曲“Since Idon't have you”のカバーでした。僕は当時1970年代や90年代のロックが好きだったんですけど、オールディーズのメロディーが、ガンズの音作りというフィルターを通すと、こんなにも甘くて新鮮なんだと思って聴き惚れました。

―オーセンティックな音楽が体に染み込んでいたのかもしれませんね。

JINTANA:あとはとにかくSantanaが好きですね! 甘くて深い精神性がある音色が素晴らしい。Santanaとオールディーズは不純物が一切なくて、愛についてストレートに向かっているという点で共通していて、そういう精神性が感じられる音楽はずっと好きです。一方で、BOREDOMSをはじめ実験的なものもすごく大好きで、『チョコレート・シンセサイザー』の最初の数曲のアシッド感には虜になりました。そういうオーセンティックな感覚と、実験的でトリッピーな感覚の両方の要素が昔から好きで、JINTANA & EMERALDSにも反映されていると思います。

JINTANA & EMERALDS
JINTANA & EMERALDS

―一十三さんの音楽的なルーツはどこからきているのでしょう?

一十三十一:私も北海道出身なんですけど、両親がトロピカルアーバンリゾートレストランを経営していたので、札幌なのに常夏みたいな環境で育ったんです(笑)。いつも西海岸の風を感じるような音楽がかかっていて、その影響は大きいと思いますね。お店は私が生まれてから14才の頃までやっていて、そのあと両親がインドの旅に出かけてしまい……帰ってきてからは「マジックスパイス」っていうスープカレー屋さんを始めたんですけど。

―マジックスパイスと言えば、今や超有名なスープカレー屋ですよね……!

JINTANA:すさまじい行動力を持ったご両親だね。

―JINTANAさんは高校卒業後、北海道を出られたんですよね?

JINTANA:神奈川県の藤沢のほうにある大学に通っていたんですが、当時は恵比寿の「みるく」というクラブによく行ってました。そこで脳くんやLatinQuarter、あとKesに出会って、それが今僕が所属しているPPP(Pan Pacific Playa)の発起人である三人だったんですよね。

―PPPっていうのは、ミュージシャン集団のようなものですか?

JINTANA:レーベルというかクルーというか……まぁ音楽仲間という感じです。メンバーのほとんどが横浜出身で、PPP自体のパーティーも江ノ島のクラブ・OPPA-LAなど横浜周辺を中心に活動しているんですけど、リーダーの脳くんから、「横浜も函館も港じゃん、ペリーも来たじゃん、一緒だよ」って誘われたんですよ(笑)。それで8年くらい前にPPPに入りました。PPPがやっているのは、みんなの中で少し妄想の混じった「横浜」感のある音楽です。港町っぽいメロウやアーバン、一方でジューク(近年シカゴで生まれたダンスミュージックの一種)のようなすごくゲットーなサウンドをやったり。PPPに入ってから、僕も横浜や江ノ島などでライブするようになり、どこか函館に似てる空気感だなと思い、いまではPPPのメンバーとして横浜周辺に愛着があります。港から港へ流れ着いてきた感じですかね(笑)。

―メンバー構成はどんな感じですか?

JINTANA:僕みたいなバンド系の楽器奏者とトラックメイカーの両方がいて、全体的に打ち込みのダンスミュージックに生演奏をしっかりのせるってことをやってます。中でもLUVRAW & BTBというグループは頻繁に活動していて、彼らはダンスなトラックの上に、トークボックス(楽器の音に人が喋っているようなイントネーションを加えるエフェクター)をのせています。僕もPPPに入ったばかりの頃は、脳くんたちとXX(チョメチョメ)っていうバンドを組んで、ディスコサウンドにジョージ・ベンソン風だったりSantana風のギターをのせたような曲をやっていました。


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リリース情報

JINTANA & EMERALDS<br>
『Destiny』(CD)
JINTANA & EMERALDS
『Destiny』(CD)

2014年4月23日(水)発売
価格:2,592円(税込)
PCD-24337

1. Welcome To Emerald City
2. 18 Karat Days
3. Emerald Lovers
4. I Hear a New World
5. Honey
6. Runaway
7. Destiny feat. LUVRAW & BTB
8. Moon
9. Let It Be Me
10. Days After Happy Ending

プロフィール

JINTANA & EMERALDS(じんたな あんど えめらるず)

メンバーは、PAN PACIFIC PLAYA所属のスチールギタリストJINTANA、DORIANらへの客演でひっぱりだこなギタリストKashif、アーバンなニュー・シティ・ポップで話題沸騰中の媚薬系シンガー・一十三十一、(((さらうんど)))でも活躍するCRYSTAL、少女時代や三浦大知など幅広くダンスミュージックの作詞、作曲、プロデュースをするカミカオル、女優でもあるMAMI。フィルスペクターが現代のダンスフロアに降り立ったようなアシッド・ウォールオブサウンドで、胸騒ぎの夏へ。

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