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Galileo Galilei×POP ETC対談 若き2組が国境を超えて繋がる意義

Galileo Galilei×POP ETC対談 若き2組が国境を超えて繋がる意義

Galileo Galilei『Sea and The Darkness』、POP ETC『SOUVENIR』
インタビュー・テキスト
CINRA.NET編集部
撮影:田中一人

1月25日、Galileo Galileiが突如「活動終了」を発表した。この先も尾崎雄貴、尾崎和樹、佐孝仁司の三人が音楽を続けていく意欲を見せてはいるが、どのような活動をしていくかは、まったくの未定だそう。ここでお送りする対談は、Galileo Galileiと約3年前から共同制作を重ねてきたニューヨーク在住の3ピースバンド・POP ETCが来日し、Galileo Galileiと共にツアーをまわった2015年11月に取材を敢行したものである。きっとPOP ETCと過ごしていたこのときも、信頼をおいている彼らには自分たちの葛藤や意志を話し、刺激を受けていたのだろう。

昨年初めてステージ上での共演を果たしたGalileo GalileiとPOP ETCは、1月27日にそれぞれニューアルバムを同時リリースした(POP ETCの新作は日本先行発売)。今作は両バンドともにセルフプロデュースで臨むことになったが、Galileo GalileiはPOP ETCのクリストファー・チュウと共同プロデュースした2作で得た経験を、新作『Sea and The Darkness』に注ぎ込み、クリストファーいわく、POP ETCの新作『SOUVENIR』にも、Galileo Galileiとのやりとりから得たインスピレーションは息づいているのだという。

海外のサウンドを日本のリスナーに届けようとするGalileo Galileiの挑戦は、ここで終わるはずがなく、この先さらに豊かな作品を生み出してくれることを信じて止まない。

じつは本気で悩んだときもあるんですけどね。「日本語、だめやん」って(笑)。(雄貴)

―クリストファーさんは、ここ数年で日本のミュージシャンと交流する機会がとても増えましたね。それこそGalileo Galileiのプロデュースはもちろん、木村カエラさんにも楽曲を提供されていたり。

クリストファー:うん。そもそも僕は日本で生まれたこともあって、日本はずっと身近に感じてきた場所でもあるんだ。

左から:尾崎雄貴、クリストファー・チュウ
左から:尾崎雄貴、クリストファー・チュウ

―クリストファーさんは神奈川県の逗子で生まれたそうですね。日本にはそれから1年半ほど滞在されていたんだとか。

クリストファー:そう。だから、僕にとって日本は昔から特別な場所だったんだよね。それに、こうして訪れるたびに、日本では必ずいろんな発見がある。そういうのもあって、僕は「日本のマーケットで絶対に成功したい!」みたいな気持ちでここに来ているわけでもないというか。それよりも単純に僕は日本が好きだし、いつでもここに戻ってきたいという気持ちが大きいんだ。もちろん、今後も日本のアーティストたちと共演してみたいと思っているしね。

―一方でGalileo Galileiのみなさんは、POP ETCが活動する欧米の音楽シーンに関心を持ちながら、あくまでも日本語詞のポップソングを作り続けています。日本のリスナーが、海外の音楽と日本の音楽を分けて聴く傾向が強くなっていることをある程度自覚した上で、こういった試みをやられているかと思うのですが。

雄貴:そうですね。邦楽と洋楽の垣根は、僕らももどかしく感じているところがあるんです。そこを壊したいという気持ちはないんですけど、僕らなりの海外との繋がり方を見せて、聴いてくれる人にどちらも好きになってもらいたいなって。こうして音楽を作りながらいろいろ研究していくと、どうしたって「日本語の壁」にぶつかることはあるんですけど。

尾崎雄貴

―主にどんなところで日本語詞の難しさを感じますか?

雄貴:録音した声を波形にしてみるとよくわかるんですけど、英語って子音のアタック感がはっきり出るんですよね。でも、日本語の場合は音に丸みがあるから、英語みたいな鋭い響きを出すのがけっこう難しくて。だから、僕らが普段聴いているような洋楽のリズム感はなかなか再現できなくて、時々それが少し窮屈に思えることもあるんです。でも、僕らは日本語で歌い続けたいっていう気持ちがずっとあるので。

―そこで「だったら英語で歌ったほうがよい」という考えにはならないわけですね。

雄貴:はい。そもそも僕らは英語が話せないし、もし話せるようになったとしても、「じゃあ、これからは英語詞で」ということにはならないと思う。というのも、たとえば僕らはLittle Feat(1969年結成、アメリカ出身のロックバンド)が大好きなのと同じように、はっぴいえんども大好きなんですよ。僕らは「洋楽がやりたい」とは思っていないし、別に海外進出を目指しているわけでもないんです。僕らがやりたいのは、とにかく自分たちが好きな音楽を作って、それを目の前の人たちに聴いてほしいっていう、ホントそれだけ。だから、そこで僕らが付け焼刃の英語で歌う必要はまったくない……と言いつつ、じつは本気で悩んだときもあるんですけどね。「日本語、だめやん」って(笑)。

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リリース情報

Galileo Galilei『Sea and The Darknes』期間限定通常盤
Galileo Galilei
『Sea and The Darknes』期間限定通常盤(CD+DVD)

2016年1月27日(水)発売
価格:3,600円(税込)
SECL-1835/6

[CD]
1. Sea and The Darkness
2. カンフーボーイ / Kung Fu Boy
3. ゴースト / Ghost
4. ウェンズデイ / Wednesday
5. ベッド / Love Song
6. 鳥と鳥 / Bird Cage
7. 燃える森と氷河 / Different Kinds
8. 日曜 / Her Surprise
9. 恋の寿命 / Limit of Love
10. 嵐のあとで / Aftermath
11. ユニーク / Unique
12. ブルース / Blues
13. 青い血 / Blue Blood
14. Sea and The Darkness II(Totally Black)
15. クライマー(re-master ver)(ボーナストラック)
16. ボニーとクライド(re-mix, re-master ver)(ボーナストラック)
[DVD]
1. 恋の寿命 -Music Video-
2. 嵐のあとで -Neue Vox Session-
3. クライマー -Music Video-
4. カンフーボーイ with POP ETC

Galileo Galilei『Sea and The Darknes』通常盤
Galileo Galilei
『Sea and The Darknes』通常盤(CD)

2016年1月27日(水)発売
価格:3,200円(税込)
SECL-1837

1. Sea and The Darkness
2. カンフーボーイ / Kung Fu Boy
3. ゴースト / Ghost
4. ウェンズデイ / Wednesday
5. ベッド / Love Song
6. 鳥と鳥 / Bird Cage
7. 燃える森と氷河 / Different Kinds
8. 日曜 / Her Surprise
9. 恋の寿命 / Limit of Love
10. 嵐のあとで / Aftermath
11. ユニーク / Unique
12. ブルース / Blues
13. 青い血 / Blue Blood
14. Sea and The Darkness II(Totally Black)
15. クライマー(re-master ver)(ボーナストラック)
16. ボニーとクライド(re-mix, re-master ver)(ボーナストラック)

POP ETC『SOUVENIR』日本盤
POP ETC
『SOUVENIR』日本盤(CD)

2016年1月27日(水)発売
価格:2,376円(税込)
SICX-19

1. Please, Don't Forget Me
2. Vice
3. I Wanted To Change The World But The World Changed Me
4. Running In Circles
5. What Am I Becoming?
6. Backwards World
7. Your Heart Is A Weapon
8. Beating My Head Against The Wall
9.Bad Break
10. I'm Only Dreaming
11. Please, Don't Forget Me featuring Yuuki Ozaki(Galileo Galilei)
12. Jonathan(Live Acoustic English Version)
13. Salvation
※解説、尾崎雄貴(Galileo Galilei)による歌詞対訳、POP ETCによる曲目解説付き

イベント情報

Galileo Galilei
『“Sea and The Darkness”Tour 2016』

2016年3月1日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:北海道 苫小牧ELLCUBE

2016年3月4日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:岡山県 LIVEHOUSE IMAGE

2016年3月6日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:広島県 CAVE-BE

2016年3月8日(火)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:香川県 高松 DIME

2016年3月12日(土)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:熊本県 熊本B.9 V2

2016年3月13日(日)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:福岡県 DRUM Be-1

2016年3月15日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:石川県 金沢 vanvanV4

2016年3月18日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪府 心斎橋 Music Club JANUS

2016年3月19日(土)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:京都府 磔磔

2016年3月21日(月・祝)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:兵庫県 神戸Varit

2016年3月23日(水)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 Electric Lady Land

2016年3月25日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:静岡県 SUNASH

2016年3月27日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

2016年3月28日(月)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3

2016年3月30日(水)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:茨城県 水戸 LIGHT HOUSE

2016年4月1日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:新潟県 GOLDENPIGS RED STAGE

2016年4月3日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:宮城県 仙台 darwin

2016年4月6日(水)OPEN 18:00 / START19:00
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

2016年4月10日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:北海道 札幌 PENNY LANE 24

プロフィール

Galileo Galilei
Galileo Galilei(がりれお がりれい)

2007年、北海道・稚内市にて、尾崎雄貴(Vo,Gt)、尾崎和樹(Dr)、佐孝仁司(Ba)で結成。2010年2月ミニアルバム『ハマナスの花』でメジャーデビュー。リリースごとに支持を集め、その独自の音楽性と存在感で、平均年齢23歳にして同世代のカリスマ的存在に。2016年1月27日、Arctic Monkeys、The 1975等のプロデュースで世界的に知られるMike Crosseyと、Coldplay の"Viva La Vida"を手掛けたJohn O'Mahonyがミックスエンジニアとして、さらに数々の名作を手掛けるGreg Calbiがマスタリングエンジニアとして参加する、4thアルバム『Sea and The Darkness』を発売。2016年3月1日(火)苫小牧ELL CUBEを皮切りに、全19公演にわたる全国ワンマンライブツアーの開催が決定している。

POP ETC
POP ETC(ぽっぷ えとせとら)

NYを拠点とする3ピースロックバンド。Galileo Galilei、木村カエラ、菅野よう子など日本のアーティストとのコラボ、アニメやCMへの楽曲提供、プロデュースなどで話題となり、一躍日本でも活動の場も広げている。2006年にカリフォルニアのバークレーで結成。現在のメンバーはクリストファー・チュウ(Vo, Gt, 兄)、ジョナサン・チュウ(Gt, Key, 弟)、ジュリアン・ハーモン(Dr)。2008年にThe Morning Bendersとしてデビューアルバムを発表後、人気英レーベルRough Tradeと契約。2012年3月にバンド名をPOP ETCに改名。日本のアーティストとのコラボレーションを積極的に行ない、木村カエラの”sonic manic”(作詞:木村カエラ 作曲:POP ETC)はソニー「ウォークマン」CM曲にも起用され大ヒットした。他CMへの書き下ろしも積極的に行なっており、NTT Docomo, Google, Sony 3D Television 他で使用されている。

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