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Galileo Galilei×POP ETC対談 若き2組が国境を超えて繋がる意義

Galileo Galilei×POP ETC対談 若き2組が国境を超えて繋がる意義

Galileo Galilei『Sea and The Darkness』、POP ETC『SOUVENIR』
インタビュー・テキスト
CINRA.NET編集部
撮影:田中一人

たしかにGalileo Galileiの楽曲って欧米っぽいんだけど、そこにはやっぱりJ-POPの要素が見えるんだよね。(クリストファー)

―その悩みはどうやって克服したのでしょう?

雄貴:まあ、当時は少し考えすぎてたんだと思います(笑)。でも、今は(英語詞と日本語詞では)使ってる楽器が違うようなものだと捉えているので。あと、ツアー(『Galileo Galilei “broken tower tour” 2015』)を一緒にまわったときに、クリス(クリストファー)たちが僕らのライブをすごく真剣に観てくれてたのも、すごく嬉しかった。正直、僕らのライブが始まったら、POP ETCのみんなは途中でご飯でも食べに行っちゃうかなと思ってたんですけど(笑)。

クリストファー:ははは(笑)。すっごくいいライブだったよ!

『Galileo Galilei“broken tower tour”2015』2015年11月6日@東京都 Zepp Diver City
『Galileo Galilei“broken tower tour”2015』2015年11月6日@東京都 Zepp Diver City

雄貴:サンキュー(笑)。そこで「僕らの音楽は、日本語でもちゃんとクリスたちに伝わるんだ」ということを、改めて実感できたんです。

―Galileo Galileiは、洋楽に日本語詞をつけてカバーする試みも積極的にされていますよね。

Phoenixの日本語詞カバー

雄貴:そうですね。これはクリスにも話してたことなんですけど、僕らが洋楽をカバーするときは、基本的にいつも歌詞を日本語に訳しつつ、なるべくメロディーには忠実であるように心がけていて。僕らは日本で聴いてる人たちに「むこうのメロディーを日本語で歌うとこうなるんだよ」という驚きを感じてほしいんですよね。それに、僕らがダメ元でクリスにプロデュースをお願いしたのも、「洋楽の人たちとやりたい」みたいな気持ちでは全然なかったし。むしろ彼らにはシンパシーを感じていたので。

―それは、たとえばどんなところにシンパシーを感じていたんですか?

雄貴:楽曲についてはもちろんなんですけど、やっぱりクリスの声かな。僕、人種による声質の違いとかにもすごく興味があるんですけど、クリスにはアジアの血も流れているから、なんかそういう部分でも特別なものを感じるんですよね。

クリストファー:僕もGG(POP ETCのメンバーは、Galileo Galileiのことをこう呼んでいる)の音楽をはじめて聴いたときは、本当に驚いたんだよ。というのは、たしかに彼らの楽曲って欧米っぽいんだけど、そこにはやっぱりJ-POPの要素が見えるんだよね。その洋邦が入り混じっているところは、間違いなくGGの魅力だから、プロデュースするときはその要素を絶対に残さなきゃって思ってた。

クリストファー・チュウ

作詞:尾崎雄貴、作曲・編曲:Galileo Galilei、POP ETC

音楽だけで通じ合っていけるのが、ホント心地よくて。こういうことを話し合える人が、日本だと同世代のバンドにはほとんどいなかったんですよね。(雄貴)

―クリストファーさんの考えるJ-POP的な要素って、たとえばどんなところなのでしょう?

クリストファー:フレーズの長さかな。英語と日本語で同じ意味を伝えようとすると、おのずと日本語のほうが長いフレーズになるんだよね。だから、ひとつのメロディーに対する言葉の数がどうしても多くなる。そこに自分の感覚を慣らしていくのは、けっこう大変だった。あとはさっき雄貴が言ってたように、英語と日本語では発声できる音のチョイスがぜんぜん違ってくるから、そこのバランスを取るのも大きなチャレンジだったな。

Galileo Galileiがフィーチャリング参加しているPOP ETCの楽曲

―なるほど。クリストファーさんも、日本語詞の響きをかなり客観的に分析されてたんですね。

雄貴:もともと僕らは気が合うから一緒にやり始めたわけじゃなくて、あくまでも音楽が基準の付き合いというか。それこそお互いの知っている音楽をとっかかりとして仲良くなっていったんです。たとえば、僕らはFleetwood Mac(1967年結成、イギリスのロックバンド)が大好きなんですけど、それはクリスに教えてもらったのがきっかけなんですよね。そうやってひたすら音楽の話をしていくなかで、お互いの共通言語がどんどん増えていったというか。

―両者の話題は常に音楽のことだったと。

雄貴:逆に言うと、僕らのあいだにはそれ以外の話題がなかったんですよ。たとえばラーメンの話とかをしても、クリスたちにはぜんぜん通じないわけで(笑)。そこはもう、音楽で繋がるしかないんです。でも、そうやって音楽だけで通じ合っていけるのが、僕らはホント心地よくて。こういうことを話し合える人たちって、日本だと自分と同世代のバンドにはほとんどいなかったんですよね。だから彼らと一緒にいる時間はホント楽しいんです。それに、クリスが日本語をどんどん覚えてくれてるから、最近はさらに意思疎通しやすくなったし。レコーディングのときも、クリスはたくさん日本語を使ってたんですよ。「サビ、もう1回!」とか(笑)。

―あははは(笑)。その「サビ」という言葉も、日本独特の概念ですよね。

クリストファー:そうそう。日本と欧米では、構成に対する考え方がすごく違うと思う。ポップミュージックの作り方って、じつはいろんなルールがあると思うんだけど、そのルールが日本とアメリカではちょっと違うというか。たとえばアメリカの音楽では、同じコードやフレーズを最後まで繰り返すという展開がすごく多いんだけど、J-POPの場合は「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→Aメロ」みたいな感じで、同じセクションに戻ってくるまでの展開が、ものすごく長いんだよね。しかも、戻ってきたAメロが、最初のAメロとは少し違うアレンジだったりする。そこはGGの音楽にも感じたことなんだ。

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リリース情報

Galileo Galilei『Sea and The Darknes』期間限定通常盤
Galileo Galilei
『Sea and The Darknes』期間限定通常盤(CD+DVD)

2016年1月27日(水)発売
価格:3,600円(税込)
SECL-1835/6

[CD]
1. Sea and The Darkness
2. カンフーボーイ / Kung Fu Boy
3. ゴースト / Ghost
4. ウェンズデイ / Wednesday
5. ベッド / Love Song
6. 鳥と鳥 / Bird Cage
7. 燃える森と氷河 / Different Kinds
8. 日曜 / Her Surprise
9. 恋の寿命 / Limit of Love
10. 嵐のあとで / Aftermath
11. ユニーク / Unique
12. ブルース / Blues
13. 青い血 / Blue Blood
14. Sea and The Darkness II(Totally Black)
15. クライマー(re-master ver)(ボーナストラック)
16. ボニーとクライド(re-mix, re-master ver)(ボーナストラック)
[DVD]
1. 恋の寿命 -Music Video-
2. 嵐のあとで -Neue Vox Session-
3. クライマー -Music Video-
4. カンフーボーイ with POP ETC

Galileo Galilei『Sea and The Darknes』通常盤
Galileo Galilei
『Sea and The Darknes』通常盤(CD)

2016年1月27日(水)発売
価格:3,200円(税込)
SECL-1837

1. Sea and The Darkness
2. カンフーボーイ / Kung Fu Boy
3. ゴースト / Ghost
4. ウェンズデイ / Wednesday
5. ベッド / Love Song
6. 鳥と鳥 / Bird Cage
7. 燃える森と氷河 / Different Kinds
8. 日曜 / Her Surprise
9. 恋の寿命 / Limit of Love
10. 嵐のあとで / Aftermath
11. ユニーク / Unique
12. ブルース / Blues
13. 青い血 / Blue Blood
14. Sea and The Darkness II(Totally Black)
15. クライマー(re-master ver)(ボーナストラック)
16. ボニーとクライド(re-mix, re-master ver)(ボーナストラック)

POP ETC『SOUVENIR』日本盤
POP ETC
『SOUVENIR』日本盤(CD)

2016年1月27日(水)発売
価格:2,376円(税込)
SICX-19

1. Please, Don't Forget Me
2. Vice
3. I Wanted To Change The World But The World Changed Me
4. Running In Circles
5. What Am I Becoming?
6. Backwards World
7. Your Heart Is A Weapon
8. Beating My Head Against The Wall
9.Bad Break
10. I'm Only Dreaming
11. Please, Don't Forget Me featuring Yuuki Ozaki(Galileo Galilei)
12. Jonathan(Live Acoustic English Version)
13. Salvation
※解説、尾崎雄貴(Galileo Galilei)による歌詞対訳、POP ETCによる曲目解説付き

イベント情報

Galileo Galilei
『“Sea and The Darkness”Tour 2016』

2016年3月1日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:北海道 苫小牧ELLCUBE

2016年3月4日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:岡山県 LIVEHOUSE IMAGE

2016年3月6日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:広島県 CAVE-BE

2016年3月8日(火)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:香川県 高松 DIME

2016年3月12日(土)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:熊本県 熊本B.9 V2

2016年3月13日(日)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:福岡県 DRUM Be-1

2016年3月15日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:石川県 金沢 vanvanV4

2016年3月18日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪府 心斎橋 Music Club JANUS

2016年3月19日(土)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:京都府 磔磔

2016年3月21日(月・祝)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:兵庫県 神戸Varit

2016年3月23日(水)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 Electric Lady Land

2016年3月25日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:静岡県 SUNASH

2016年3月27日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

2016年3月28日(月)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3

2016年3月30日(水)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:茨城県 水戸 LIGHT HOUSE

2016年4月1日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:新潟県 GOLDENPIGS RED STAGE

2016年4月3日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:宮城県 仙台 darwin

2016年4月6日(水)OPEN 18:00 / START19:00
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

2016年4月10日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:北海道 札幌 PENNY LANE 24

プロフィール

Galileo Galilei
Galileo Galilei(がりれお がりれい)

2007年、北海道・稚内市にて、尾崎雄貴(Vo,Gt)、尾崎和樹(Dr)、佐孝仁司(Ba)で結成。2010年2月ミニアルバム『ハマナスの花』でメジャーデビュー。リリースごとに支持を集め、その独自の音楽性と存在感で、平均年齢23歳にして同世代のカリスマ的存在に。2016年1月27日、Arctic Monkeys、The 1975等のプロデュースで世界的に知られるMike Crosseyと、Coldplay の"Viva La Vida"を手掛けたJohn O'Mahonyがミックスエンジニアとして、さらに数々の名作を手掛けるGreg Calbiがマスタリングエンジニアとして参加する、4thアルバム『Sea and The Darkness』を発売。2016年3月1日(火)苫小牧ELL CUBEを皮切りに、全19公演にわたる全国ワンマンライブツアーの開催が決定している。

POP ETC
POP ETC(ぽっぷ えとせとら)

NYを拠点とする3ピースロックバンド。Galileo Galilei、木村カエラ、菅野よう子など日本のアーティストとのコラボ、アニメやCMへの楽曲提供、プロデュースなどで話題となり、一躍日本でも活動の場も広げている。2006年にカリフォルニアのバークレーで結成。現在のメンバーはクリストファー・チュウ(Vo, Gt, 兄)、ジョナサン・チュウ(Gt, Key, 弟)、ジュリアン・ハーモン(Dr)。2008年にThe Morning Bendersとしてデビューアルバムを発表後、人気英レーベルRough Tradeと契約。2012年3月にバンド名をPOP ETCに改名。日本のアーティストとのコラボレーションを積極的に行ない、木村カエラの”sonic manic”(作詞:木村カエラ 作曲:POP ETC)はソニー「ウォークマン」CM曲にも起用され大ヒットした。他CMへの書き下ろしも積極的に行なっており、NTT Docomo, Google, Sony 3D Television 他で使用されている。

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