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自分の想いを吐露するようになったavengers in sci-fiの率直な怒り

自分の想いを吐露するようになったavengers in sci-fiの率直な怒り

avengers in sci-fi『Dune』
インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:永峰拓也

ロックを聴き始めた頃の自分に恥ずかしくないものをやりたいです。

―最近はファンク的なアプローチをしたアーティストが増えていますけど、7曲目のタイトルが“E Z Funk”なのも、シーンへのアンチテーゼが含まれているんですか?

木幡:ファンク的って、シティポップと言われているものですか? それは全然考えてないですね。

―「E Z Funk=安易なファンク」みたいな意味かなと思って。

木幡:それいいですね。今度から使おうかな(笑)。

―違うんだ(笑)。

木幡:この曲に関しては、本当にふざけた曲というか、ただただ快楽的なダンスミュージックにしたかったんですよ。小難しいことを歌うよりは、完全にDJにかけてほしい感じで。マイケル・ジャクソンの“Black Or White”のフレーズをオマージュしていたり、歌詞の内容も黒人だろうが白人だろうが関係ないっていうのを、イカれてようがイカれてなかろうが関係ないってことに置き換えていたり。……でも、深層心理からにじみ出たのかな?(笑)

―「ダンスをシェアしよう」という歌詞も、いまどきのBPMが速い4つ打ちの人たちとダンスをシェアしようという意味にも受け取れるし。

木幡:確かに。そう解釈すると尖ってますね(笑)。

―攻撃的なメッセージを含んだ曲が多いなかで、最後の“Stranger”では「人々はそして独りになった」と歌っていることも、興味深いなと思ったんです。今日の話を聞いた後だと、ちょっと自虐的な感じもするし。

木幡:自虐はすごくありますね。結局、友情とか絆とかって、まやかしのものじゃないですか。そういう意味も込めているし。グローバリズムとか、インターネットの発展とかで、世界はひとつになったみたいな言い方をされることも多いけど、それによってどれだけの戦争と貧困、不平等が生み出されているのか。国家内で収まっていたものが、ただ世界規模に広がっただけというか。そういう気持ちも込めているし。

―これからバンドとして、どんなものを提示していきたいですか?

木幡:提示していきたいものかぁ。今回に限らず、常に何かを提示しているつもりではあるので、いままで通りやっていきたいだけかな。ただ、ロックを聴き始めた頃の自分に恥ずかしくないものをやりたいです。

―ちなみに来年で結成15周年ですけど。

木幡:このバンドは、いちおう2002年に始まったことになっているんですよね。でも、いまだに「結成しようぜ」と言った覚えがなくて。なんとなく続けているだけなんですよ。たまたまスタジオに入って、曲を作って、じゃあライブやろうぜって話をして、それで次はいつスタジオに入ろうかっていう話が続いているだけで。

avengers in sci-fi
avengers in sci-fi

―まだ結成されてない?

木幡:結成されてないんですよ。なので15周年とかは……。

―あんまり節目を意識するようなタイプじゃないですしね。

木幡:ないですね。でも、1年に1枚くらいはアルバムを出したいです(笑)。

―なにが一番時間かかるんですか?

木幡:とっかかりですかね。どういうスタイルの曲を作るか。コンセプトから入りがちなので。それを見つけるまでが大変なんですよ。

―個人的には完全SFな作品も聴いてみたいです。

木幡:あー、やってみたいですね。でも、それを言うと、一番は映画を作りたいんですよ。『スター・ウォーズ』に触発されちゃったので。アルバムを作り終えてから見たんですけど、作る前だったら危なかったですね。たぶん、おかしなことを言い出していたと思うんですよ。ちゃんと今回のアルバムをリリースできてよかったです(笑)。

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リリース情報

avengers in sci-fi『Dune』
avengers in sci-fi
『Dune』(CD)

2016年4月20日(水)発売
価格:3,024円(税込)
VICL-64565

1. Departure
2. Dune
3. Vapor Trail
4. New Century
5. No Pain, No Youth
6. Still In A Dream (feat. Mai Takahashi)
7. E Z Funk
8. 1994
9. The World Is Mine
10. Stranger

avengers in sci-fi『Dune』
avengers in sci-fi
『Dune』

2016年4月20日(水)発売
価格:3,024円(税込)
VICL-64565

1. Departure
2. Dune
3. Vapor Trail
4. New Century
5. No Pain, No Youth
6. Still In A Dream (feat. Mai Takahashi)
7. E Z Funk
8. 1994
9. The World Is Mine
10. Stranger

イベント情報

『avengers in sci-fi “Dune Walk Tour”』

2016年6月4日(土)
会場:北海道 札幌 Sound Lab mole

2016年6月11日(土)
会場:宮城県 仙台 enn 2nd

2016年6月12日(日)
会場:新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE

2016年6月19日(日)
会場:香川県 高松 MONSTER

2016年6月24日(金)
会場:福岡県 Queblick

2016年6月26日(日)
会場:広島県 4.14

2016年7月2日(土)
会場:愛知県 名古屋 APOLLO BASE

2016年7月3日(日)
会場:大阪府 梅田 Shangri-La

2016年7月10日(日)
会場:東京都 渋谷CLUB QUATTRO

『ツタロックスペシャルライブ“3MAN!!”Vol.2』
2016年5月19日(木)

会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST
出演:
avengers in sci-fi
04 Limited Sazabys
9mm Parabellum Bullet

『Shimokitazawa SOUND CRUISING 2016』

2016年5月28日(土)
会場:東京都 下北沢 GARDEN、SHELTER、ERA、THREE、BASEMENT BAR、ReG、ReG Cafe、MOSAiC、CAVE-BE、WAVER、Daisy Bar、Laguna、風知空知、Mona Records、新代田 FEVER

『FUJI ROCK FESTIVAL '16』
2016年7月23日(土)
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場

プロフィール

avengers in sci-fi
avengers in sci-fi(あゔぇんじゃーず いん さいふぁい)

ギター、ベース、ドラムスという最小限の3ピース編成でありながら、シンセサイザー/エフェクト類を駆使したコズミックで電撃的なロックを響かせるavengers in sci-fi。“ロックの宇宙船”とも称されるこのバンドは、高校の同級生であった木幡と稲見によって02年にスタート、大学で長谷川と出会い現在の編成に。メロディック・パンクのカヴァーに始まりテクノ/ダンス・ミュージックへの傾倒を経て、数々のエフェクターを導入し独自の近未来的ロック・サウンドを展開。09年12月にメジャー・デビュー。それまでのロック、パンク、テクノ、エレクトロに加え、クラシック、オペラ、ゴスペルの要素も自由に操り更にパワーアップ。その高い音楽的IQが評価され、同年には木村カエラのシングル『BANZAI』をプロデュースや、CM曲の書き下ろしも手掛けている。2014年6月に5枚目のフルアルバム「Unknown Tokyo Blues」をリリース。2015年2月より新たな主催イベント”Unknown Tokyo”をスタートさせた。2016年4月20日に6枚目のフルアルバム「Dune」をリリースする。

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