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ちょっとユルくて不思議な女の子デュオ・その他の短編ズに迫る

ちょっとユルくて不思議な女の子デュオ・その他の短編ズに迫る

その他の短編ズ『Conga』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:矢島由佳子 編集:柏井万作

ナターシャからメールが来たときは「待ってました」って感じでした。(板村)

―新作出るのに(笑)。

森脇:「続けるぞ」って感じじゃなくて、「やってるなあ」っていう感じというか……。

―板村さんはワンマンライブを終えて、どんな心境でしたか?

板村:エネルギーを使い果たしたような、気分的には私も、「もうやらなくていいか」って感じでした。「こうなんですよね」「そうですね」みたいな感じで、不思議と同じような気分になっていたというか、だから私も2015年はバイトをよくしてました(笑)。

板村瞳

―ここまでの話からすると、なぜ今回アルバムができたのかがわかりません(笑)。

森脇:ホントそうなんですよね(笑)。(今回のリリース元であるnobleから)前からお話はいただいていて、それはまだやる気があるときだったので、「やりたいです」って言ってたんですけど、その後に「やっぱりやめたいです」ってなって、ああだこうだ駄々をこねてて。そうしたら、なぜか板村さんが「ミュージックビデオが作りたい」って言い出したんです。

板村:アルバムを作るよりも、今までの手法とは違うミュージックビデオが作りたくなって。

森脇:だったら、ボイスメモで録った音じゃなくて、ちゃんとレコーディングしなきゃだねって話で、「じゃあ、作ってもらったらいいじゃん?」って、その時点であった曲を集めて、アルバムにしました。

久保(noble):話が決まってからはめっちゃ早かったんですよ。その話をしたのが去年の年末くらいで、年明けにすぐレコーディングをして。

―めっちゃ最近じゃないですか(笑)。

板村:私が「ミュージックビデオは作りたい」って言ってからは……ダダダって進みました(笑)。

―そのミュージックビデオはクラウドファンディングで資金を募り、インドネシアのアーティスト / 映像作家のナターシャ・ガブリエラ・トンティを監督に迎えて、実際インドネシアに行って撮影をしてきたと。ナターシャからは去年直接「一緒にパフォーマンスをしたい」っていうメールが来て、『黄金町バザール』で共演してるんですよね。

板村:私たちの映像を見て、すごく気に入ってくれたみたいで、英語でワーッと書かれた長い文章のメールが来て。

森脇:それで彼女のInstagramを見たら、「あ、素敵」と思って、実際黄金町の展示を観に行ったら、やっぱりすごいいいなって。

―言葉の問題もあるし、話し込んだわけじゃなくて、感覚的なやり取りだったわけですよね?

板村:細かいことが全然しゃべれなかったので、ちょっとだけ大変でした。Skypeしても、「えーっと……?」って感じで。

森脇:でも、三人でいると楽しくて。

―誰か共通のアーティストが好きとかでもなかった?

森脇:全然わからない。未だにナターシャのことよくわかっちゃいないです(笑)。

左から:森脇ひとみ、板村瞳

―ミュージックビデオ撮ってもらってるのに(笑)。

板村:でも、共演依頼のメールが来たときは「待ってました」って感じでした。

―板村さんにとっては、森脇さんと出会ったときのような感動を、ナターシャにも感じたんじゃないですか?

板村:そうですね。全然しゃべれないけど気にならなくて、なんだかいいなって思いました。ナターシャの作品を見たり、一緒にパフォーマンスをやってみて、「グッド!」って思えるというか。

―グッド(笑)

森脇:インドネシアに行ってから、英語が流行ってるんです(笑)。

自然と生まれてきた状況にただ乗って行くというか、生活していくっていう感じが近いかもしれない。(森脇)

―実際の撮影は順調に進みましたか?

森脇:衣装とか場所は全部ナターシャが準備してくれて、私たちは言われるがままに動くって感じでした。盆踊りを踊ってるのも、ナターシャが「盆踊りがいい」って言ったからなんですけど、別に違和感なく。

板村:でも私、撮影のとき熱を出してしまって、意識はあるけど、頭の中がフワフワしていました(笑)。あと向こうでライブも組んでくれて、そのときにつけるお面とかも全部ナターシャが用意してくれて、すごいウケてました(笑)。

―“コンガ”はいつ頃作った曲なんですか?

板村:『13』(2015年2月)を出した後くらいにできた曲で、去年ナターシャとイベントをやったときにはもうできてました。

―<内緒ねって言っても全部 インターネットで世界へ>とか<想像してきたことが もう少しで過去に変わる 知らない運命が伝染し 未来の本当のダンスを練習する>っていう歌詞からして、国を超えて感覚を共有できる人に出会えた喜びが自然と表れてるのかなって思ったんですけど、出会う前にできてるんだ(笑)。

森脇:……ホントですね(笑)。

板村:なぜか前からインドネシア語の曲もあったんですよ。森脇さんが「インドネシア語が世界で一番簡単な言語だ」っていう情報を得て、「じゃあ、歌ったらいいんじゃない?」って。

森脇:ちょうどよかったです(笑)。

―“TEA”とかもちょっとガムランっぽいですよね。その他の短編ズの曲が持ってる瞑想の感じというか、ちょっとスピリチュアルな感じっていうのは、ガムランにも通じるかも。

森脇:私は自分が考えてることがスピリチュアルだなんて思ってなかったんですけど、遠い人と話をすると、全然違うなって思って、私の言ってることってスピリチュアルなんだろうなって思うこともあります。でも、私は偶然とか見えないことって普通にあると思っていて、それを特に意識はしてないんですけど……きっと比較的スピリチュアルなんだろうなって(笑)。

森脇ひとみ

―板村さんが昔は自分を作ってたって話につながると思うんですけど、その他の短編ズは意識するしないにかかわらず、「こうじゃなきゃいけない」とか「こうあるべきだ」っていうところからは外れていて、そこが魅力だと思うし、ナターシャともハモったところなのかなって。

森脇:なるほど、そうかもしれないです。

―さて、目標だったミュージックビデオが完成したとなると、これからその他の短編ズはどうなっていくのでしょうか?

森脇:あんまり考えてないんですけど、決まってる予定があるので、それをやるって感じ。

―今も「オリジナルなものを作ろう」って感じじゃないわけですよね?

森脇:そうですね。5月にあるレコ発のフライヤーは、切り貼りしただけなんですけど、こういうコラージュみたいなのも、ずっと否定してたんです。「切って貼るだけじゃないか」って。でも、別にいいやって思って、今回初めてコラージュにしたんです。オリジナルだからいいってわけでもないなって思いますね。

その他の短編ズ『Conga』レコ発ライブフライヤー
その他の短編ズ『Conga』レコ発ライブフライヤー

―その他の短編ズがどうなるかはわからないけど、「何かを作る」ってことは続ける?

森脇:……まあ、作らないかもしれないし(笑)。自然と生まれてきた状況にただ乗って行くというか、生活していくっていう感じが近いかもしれない。

板村:このアルバムができあがったので、これに従ってというか、作った後の予定が決まっているので、またそのときに何かが生まれるのかなって。なので、これと言って決めずにですね。

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リリース情報

その他の短編ズ『Conga』
その他の短編ズ
『Conga』(CD)

2016年4月15日(金)発売
価格:1,620円(税込)
NBL-217

1. 洞穴
2. TEA
3. 地図
4. バグパイプ
5. 王
6. コンガ
7. 牧場と宇宙

イベント情報

その他の短編ズ『Conga』レコ発ライブ

2016年4月22日(金)OPEN 19:00 / START 19:30
会場:愛知県 名古屋 K.D ハポン
出演:
その他の短編ズ
北村早樹子
料金:前売2,500円 当日2,800円(共にドリンク別)

2016年4月25日(月)OPEN / START 20:00
会場:京都府 uzuビバレッヂ
出演:
HAMACHI
その他の短編ズ
料金:2,500円(1ドリンク込)

2016年5月28日(土)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:東京都 原宿 ストロボカフェ
出演:その他の短編ズ
料金:前売3,000円 当日3,500円(共にドリンク別)

プロフィール

その他の短編ズ
その他の短編ズ(そのたのたんぺんず)

2012年福岡で結成。板村瞳と森脇ひとみの二人組。 お面をつけての音楽の演奏や、絵と言葉を用いた劇のような表現を試みている。 これまでに「シブカル祭。」(2014年)や「黄金町バザール」(2015年)にも出演するなど、音楽シーン のみならず各方面から注目を集めている。

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