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過去の後悔も幸せにしか変えない。100%陽性バンド・イエスマン

過去の後悔も幸せにしか変えない。100%陽性バンド・イエスマン

Eggs
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:豊島望 編集:飯嶋藍子
2016/04/28

踏みとどまってしまっている人に対して、「本当にこのままでいいの? そこから踏み出そうよ」って言いたい。(NAGAMUU)

―今、話してくださったことって、“Googleダンス”の<そーゆー事にしたいみたい 曖昧な事を嫌うな>という歌詞とリンクすると思うのですが。

NAGAMUU:この曲は、勘違いされるかもしれないですけど、「検索ばっかりして!」とか「自分で考えなさい!」ということを言いたいわけではなくて。だって、私も調べるから(笑)。その「調べる」という行為自体を肯定したかったというか……調べるも調べないも、自分でちゃんと導くことができればいいんじゃない? っていうことかな。自分の中だけで悩んで考えていても何も解決しないし、わからないことって、人に会ったり、本を読んだり映画を観たり音楽を聴いたり……そういうことで解決していくものじゃないですか。

―うん、まさに。では“Googleダンス”は、検索ばかりしている世界への警笛ではなく、むしろ曖昧な世界に飛び込んでいく勇気を持てていない人に向けた警笛なんですね。

NAGAMUU:そうですね。自分の知っていることだけで自分の中の容量っていっぱいになっちゃいますよね。私は、自分の物差しだけで何かを決めつけてしまうのがすごく嫌なんです。私自身もそうだけど、「このままでいい」と思っている人って、たぶんいないと思うんですよ。そういう踏みとどまってしまっている人に対して、「本当にこのままでいいの? そこから踏み出そうよ」って言いたい。私は音楽を発信する側なので、「もし外に出たいのなら、手伝うよ」って。私は、このメンバーの中でも一番弱い人間だと思うし、「自分は弱いな」と思うことが多いからこそ、それを吹き飛ばしたいと思うわけで。

たかき(Dr):陰があるから陽があるっていうことだよね。

たかきひでのり

NAGAMUU:そう。「誰にも会いたくない」みたいな気分のときもあるけど、でも外に出ると、それはそれで「出てよかった」って思えるじゃないですか。だからとにかく解放したいんです。“Googleダンス”の歌詞の最後は<Let's go>だし。

―<Let's go>が、NAGAMUUさん自身にも向けられている言葉だとしたら、歌詞に過去を後悔するような描写が多いこともそこに関係していますか? たとえば、“もしもタリラッタ”の冒頭<あと10cm背が高かったら 引っ掛かった風船もとれたかな? そしたらあさみちゃんと仲直りして 今のこのモヤモヤも飛んでくんかな?>というラインとか。ご自身の過去からも解放されたいと思っているように聴こえるんです。

NAGAMUU:あぁ……どうだろう。でも、子供の頃に初めて喧嘩した衝撃とか、そういうのって覚えてないですか? 同窓会で、急に「あのときごめんね」なんて言われたりっていうこともよくあるし。人って、傷ついたこととか、傷つけたことって、振り返ってしまうものなんだと思う。……あと、私自身が、まだ大人になりきれてないのかも。自分の年齢に心が追いつかないんですよね。あまり意識していない部分だったから、今言われてハッとしましたけど。あと、今が幸せだから、子供の頃の私に教えてあげたいっていうのもあると思う。「大丈夫、超ハッピーになれますよ」って。

聴いた人に「いい」って言われて、初めて自分でも「いいんだ」って思える。(NAGAMUU)

―これまでの話を聞いてわかったのは、NAGAMUUさんは自己完結せずに、周りとの関わり合いの中で自分の輪郭を作っていきたい人なんだろうなと。そう考えると、なんでバンドという表現形態を選んだのかもよくわかりますけど、男性陣から見て、NAGAMUUさんはどんな人ですか?

NAGAMUU:怖い質問! うひょー!

水井:さっき、自分で「一番弱い」って言っていたけど、全然そんなことないですね。このバンドの中では一番ものを考えているし、大人だなって思います。「我慢できる人」なんですよね。自分で曲を作って、バンドのコンセプトも考えているのに、こちら側の意見も一度考えて、受け入れようとしてくれる。寛大なんですよ。

―懐の大きさは音楽からも感じますね。

たかき:でも、昔はそうじゃなかったんですよ。もっと尖っていて、「嫌なものはや嫌だ」っていう感じだったと思う。

NAGAMUU:今でも嫌なものは嫌だよ。でも、自分だけがやりたいことならバンドではやらない。イエスマンはバンドだから、メンバーが曲に対して「こう思う」って言ってきたら、1回聞くし、それが嫌なら、なんで嫌なのかを考えて、ちゃんと伝えないといけないから。私も、別に二人のことを100パーセント正解だとは全然思っていないし、「何言っているんだろう?」って思うことも多々あるけど(笑)、でも信頼しているので。だから、このバンドでやっていきたいと思っています。

イエスマン

―いい関係性ですね。イエスマンは、この先、バンドとしてどうなっていきたいですか?

NAGAMUU:言っちゃっていいのかな?

―言っちゃってください。

NAGAMUU:国民的なバンドになりたいです。「こんなにはみ出した国民的な存在がいるのか?」って思われたい(笑)。そのためにいい曲を書いて、いい演奏をして、広めていきたいですね。受け取ってくれる人がいないと音楽は成り立たないし、聴いた人に「いい」って言われて、初めて自分でも「いいんだ」って思えるので。なので、ちゃんと受け取ってもらえる場所に行きたい。そのためには有名にならないと意味ないので……がんばります!

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イベント情報

イエスマン×ビートハプニング!企画
『UMARETAYO!HAPPENING!』

2016年5月3日(火・祝)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:東京都 渋谷 LUSH
出演:
イエスマン
ヘンレの罠
クチナシ
and more
料金:前売2,200円 当日2,500円

アプリ情報

Eggs
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プロフィール

イエスマン
イエスマン(いえすまん)

2013年に活動開始。2014年にメンバーチェンジを経て現在のsayoko NAGAMUU、たかきひでのり、サポートメンバーの水井涼佑(123の八)の三人編成に。2015年には『SMA HARENOVA』に出演し、その後、大阪のサーキットフェス『見放題』の東京初開催に伴うオーディションを勝ち抜き『mihoudai.tokyo』に出演。現在デモ盤『kikikiki』、『赤黄青盤』、『くりだせ!ムーンナイト盤』の三枚を発表している。

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