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会社員が生音ヒップホップ?AFRO PARKER流のリアルな音楽とは

会社員が生音ヒップホップ?AFRO PARKER流のリアルな音楽とは

AFRO PARKER『LIFE』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:森山将人 編集:矢島由佳子
2016/10/11
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2010年に結成された7人組の生音ヒップホップバンド・AFRO PARKERが、5年ぶりとなる2ndアルバム『LIFE』を完成させた。2011年にクラウドファンディングで制作費を募ってリリースした1stアルバム『Lift Off』のリリース後、メンバーは全員就職。地方の勤務先に配属された者もいる中、地道な活動を続けてきた。『LIFE』では、ソウルやファンクなどのブラックミュージックを源泉とするグルーヴィーなサウンドに、現役の会社員だからこそ覚えるストレスやルサンチマンをタフなユーモアに変換したラップを乗せている。

その劇場型のエンターテイメント音楽の支柱になっているのは、AFRO PARKERでなければ体現できないヒップホップがあるという自負だ。『LIFE』を完成させるまでの道のりと本作に込めた思いを、2MCの弥之助&WAKATHUG、バンドの音楽的な中心軸を担っているキーボードのBOY GENIUSに語ってもらった。

「O.K.O.D.=オシャレでかっこよくて面白くてドープ」なバンドを標榜しようと思った。(BOY GENIUS)

―2010年の結成時に、なぜ「生」のヒップホップバンドをやろうと思ったんですか?

弥之助(MC):やっぱり、母体がバンドサークルだったからだと思いますね。ヒップホップサークルから始まっていたら、生バンドのメンバーを集めるのは大変だったと思うんですけど。母体となった大学の音楽サークルは、代によって音楽的な指向が異なるんですけど、当時はサークル内でネオソウルとかが流行っていて。自然な流れで生音の上にラップが乗っかっていったんです。

―MCの二人はそれ以前からラップをしていたんですか?

弥之助:いや、リスナーとしてヒップホップはずっと大好きでしたけど、ラップはしてなかったですね。

WAKATHUG(MC):僕も同じです。

弥之助:僕ら二人ともサークルではギターを弾いてたんですよ。でも、話の流れでラップすることになって(笑)。

WAKATHUG:ラップやるのはこの二人しかいないという空気もあったので(笑)。

AFRO PARKER

―最初はノリで始まった感じが強かったと。

弥之助:今はAFRO PARKERで、ラッパーとして精進したいと思っていますけどね。

BOY GENIUS(Key):僕自身も最初はお遊び気分でやっていたんですけど、数曲作ってライブをやったら思いのほかウケがよくて。そこからバンド自体もどんどん本格化していった感じです。

左から:KNOB、弥之助、TK-808、BUBUZELA、WAKATHUG、BOY GENIUS、加地三十等兵
左から:KNOB、弥之助、TK-808、BUBUZELA、WAKATHUG、BOY GENIUS、加地三十等兵

―曲を聴いてもBOY GENIUSさんのセンスがかなり濃く反映されているんだろうなと感じます。AFRO PARKERの前はどういう音楽をやっていたんですか?

BOY GENIUS:高校時代はヒップホップのビートを一人で作っていて、そのときも、自分の作ったビートに誰かラップを乗っけてくれないかなと思っていました。

その後、東京事変のライブDVDを見て、キーボード一つでこんなにいろんなことができるんだと思ってキーボードを始めて。大学でジャズフュージョンのオタクサークルみたいなところがあったので、そこに入ってフュージョンをやりながら修行して、またヒップホップやりたいなと思ったときに、今のメンバーに誘われたんです。

左から:BOY GENIUS、WAKATHUG

―AFRO PARKERは結成当初からコミカルなニュアンスがあったんですか? 1stアルバム『Lift Off』のムードは今よりももっとクールですよね。

BOY GENIUS:『Lift Off』(2011年)をリリースしてライブをしていく中で、コミックバンドみたいな方向性にだいぶ傾いた時期があって。今年の春くらいに2ndを作りたいねってなったときに、「AFRO PARKERってどんなバンドだっけ?」ってみんなで話したんですよ。「俺たちの音楽って面白いだけじゃないよな?」って。

―そこのバランスをどうするかが最大の肝ですよね。

BOY GENIUS:そうですね。それで「O.K.O.D.=オシャレで、かっこよくて、面白くて、ドープ」なバンドを標榜しようってなったんです。

―1stのリリースを経て、メンバー全員が就職し、勤務先の配属が地方になった人もいたのはバンドにとって大きなターニングポイントだったと思うんですけど。ちなみにここにいる三人の勤務地は……。

弥之助:僕は静岡です。

WAKATHUG:僕は福井です。

BOY GENIUS:僕は東京です。

左から:BOY GENIUS、WAKATHUG、弥之助

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リリース情報

AFRO PARKER『LIFE』
AFRO PARKER
『LIFE』(CD)

2016年10月5日(水)発売
価格:2,300円(税込)
para de casa / PDCR-009

1. The Awakening (Intro)
2. After Five Rapper~SHACHIKU REQUIEM~
3. The Rapper In The Rye
4. H.E.R.O.
5. Your Yosa, Our Yosa
6. Fallin'
7. Paper City feat. MC BLARE
8. ROHPA β
9. Honesty
10. El Qui Tejo
11. Get On The Mic
12. We Choose Organic
13. Still Movin' On
14. Life Is Good
15. The Awakening (Outro)

イベント情報

『THIS IS "LIFE" ~2ND ALBUM RELEASE PARTY~』
2016年10月15日(土)
会場:東京都 渋谷 Vuenos
出演:
AFRO PARKER
wonk
umber session tribe

『タワーレコード渋谷店 インストアライブ』
2016年11月20日(日)
会場:東京都 TOWER RECORDS 渋谷店

プロフィール

AFRO PARKER
AFRO PARKER(あふろ ぱーかー)

2MC+5人の楽器隊からなる生音ヒップホップバンド。2010年結成。R&B、JAZZ、FUNKをルーツに持つ楽器隊のアンサンブルと、対照的な2MCの掛け合いを特徴とし、HIP HOPを軸とする幅広いアプローチで東京を中心に活動。2012年にリリースした1stアルバム『Lift Off』はAmazon MP3 StoreのHIP HOP部門で1位を獲得。その後も柔軟な音楽性と劇場型のライブパフォーマンスを武器にGAGLE、韻シスト、Creepy Nuts(R-指定 & DJ松永)、Negiccoといったアーティストとの共演を果たす。2016年10月にはレコーディングエンジニアにIllicit Tsuboi氏を迎えた2nd album『LIFE』をリリース。レーベルpara de casaから初の全国流通を実現し、勢いのあるヒップホップバンドシーンに殴り込みをかける。尚、全メンバーが月金で日本経済を支えるサラリーマンであり、各々の人事発令に従い東海、東北、北陸へ散らばりつつもそんな不都合はものともせずに鋭意活動中。

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猫の気ままな散歩の様子を描いたラップが、ほぼタブラのみで作られた5.5拍子のトラックに乗せられる、ほぼ猫のPV。坂本美雨の愛猫「サバ美」をはじめ、いろいろな猫が出演している。ボーカリストとして参加している矢野顕子が歌う<にゃーにゃー>という歌詞が印象的。