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坂本美雨が自身の経験から語る、独身にこそ薦めたい猫との生活

坂本美雨が自身の経験から語る、独身にこそ薦めたい猫との生活

CLASS ROOM
インタビュー・テキスト
片貝久美子
撮影:七咲友梨 編集:飯嶋藍子 取材協力:BROOKLYN RIBBON FRIES KOMAZAWA
2016/11/15
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ミュージシャン・坂本美雨が、ルミネが主催するライフスタイルを考えるカルチャースクール『CLASS ROOM』で猫との暮らしをテーマに講座を行なう。彼女が2010年に出会った猫のサバ美との日々は、Instagramや本、雑誌、CMなどで公開され、その愛らしさ、微笑ましさに多くの人が魅了されている。また、彼女自身もサバ美を迎えて以降、さまざまな変化を感じているのだとか。

今回のインタビューでは、今や「ネコ吸い」の異名を持つ坂本の、猫との初めての出会いや交流の歴史を紐解く。猫を飼うことに迷いがあったという独身時代から、結婚、出産を経て、それぞれのライフステージにおける猫との暮らし、自身が参加している「一般社団法人 Free Pets~ペットと呼ばれる動物たちの生命を考える会」のことまで、猫にまつわるエピソードを語ってもらった。

サバ美が生きていく20年、その責任を取れるのかということはすごく迷いました。

―坂本さんと猫との触れ合いはいつ頃から始まったんですか?

坂本:小さい頃に住んでいた高円寺の家の庭に、野良猫たちが結構いたんです。近所に猫屋敷が3軒くらいあったので、誰も把握できないような数の猫が出入りしていました。

坂本美雨
坂本美雨

―野良猫との交流が最初なのですね。

坂本:そうですね。野良猫だからきれいなわけではないし、病気を持っていそうな猫もいたんですけど、自然と面倒を見ていました。そんな風に物心ついた頃から猫との交流はあったんですけど、室内で飼うようになったのは私が7歳の時に公園で拾った子が最初です。タビという名前をつけて、ニューヨークにも連れて行き、20年生きました。ニューヨークに行ってからも、みんなが飼えなくなった猫を引き取ったりして、最大4匹と一緒に暮らしていたことがあります。

―坂本さんにとっては猫がいる生活が当たり前なんですね。人生の中で猫と離れていた時期ってあるんですか?

坂本:二十歳を過ぎて東京に戻って生活し始めてからは、しばらく一人でした。サバ美に出会ったのが30歳の時なので、10年くらい。

坂本の愛猫・サバ美
坂本の愛猫・サバ美

―10年も猫がいなかったとは意外です。実際、猫がいない10年の暮らしはどうでしたか?

坂本:猫がいないとやっぱり寂しくて、生活が荒れたんですよね。一人だと、猫の面倒を見なくていいから家に帰らなくてもいいし、猫という安らぎがないので精神的に落ち込んだらずっと籠りっぱなしになってしまって。猫は私を必要としてくれるから側にいたいと思うんですけど、当時は「自分一人なんかいつ死んでも変わりない」と思っていたくらいで。でも、やっぱり、また猫と生活し始めると死ぬわけにはいかないと思います。

―とはいえ、サバ美と出会った時、飼うかどうか迷ったそうですね。

坂本:そうですね。サバ美に出会う前も「この子、飼わない?」って話はたくさん来ていたんですけど、なぜか踏み切れなくて。やっぱりニューヨークにいる子たちが自分の家族だと思っていたから、東京で猫を飼うことはその子たちを裏切るような気がして……。なんか、単身赴任のお父さんが赴任先で家族作っちゃったみたいな、そういう感覚(笑)。

それはしちゃいけないと思っていたから、サバ美に出会った時もまず最初に母に相談したんです。これから先の自分の人生がどうなっていくかもわからないし、ライブで地方に行くことも多い中で一人で飼えるのかも不安だったので。猫が生きていく20年、その責任を取れるのかということはすごく迷いました。

坂本美雨

―それでも飼うことにしたのはどうしてですか?

坂本:ピンと来たっていう直感が強かったです。それに、母もサラッと「いいんじゃない」って。相談した友人たちも、私が家を長期間留守にする時は面倒を見ると言ってくれたのが大きかったです。周りの人たちの「飼いなよ」という後押しがなかったら踏み切れなかったかもしれない。

きっと友人たちも、一人でいる私をずっと見てきて、これは猫がいないとヤバいかもと思っていたんじゃないかと(笑)。実際、サバ美を飼い始めてから精神的に落ち着いたと言われるようになりました。

―そんなに荒んでいたんですか(笑)。坂本さんご自身もサバ美と一緒に暮らし始めて助けられたと思うことがありますか?

坂本:たくさんありますね。自分のことを必要としてくれるし、いつでもそこにて、かわいくないことが一瞬もない。

―サバ美は猫界でもとくに美猫だと思います。

坂本:でもね、どんな猫もかわいい。猫は正義ですよ(笑)。なので、そういう存在がいるとやっぱり死んじゃいけないなって思うし、疲れて帰ってきても、あの柔らかな、モフモフとした存在とスキンシップを取り合うことで心が休まる。医学の分野でもアニマルセラピーとか、そういう療法があるくらいだから、猫じゃなくても、犬や人間でも、触れ合うことで癒される部分は絶対にあると思います。

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イベント情報

CLASS ROOM
『ネコとわたしの暮らし方』

2016年12月16日(金)19:00~21:00
会場:東京都 恵比寿 CAFE PARK
講師:坂本美雨
定員:60名
料金:無料
※応募者多数の場合は抽選

『坂本美雨 with CANTUS Special Live ~ Sing with me』
2017年1月28日(土)
会場:東京都 半蔵門 TOKYO FMホール
料金:
前売4,500円 子供(4歳以上小学生以下)2,500円
当日5,000円 子供(4歳以上小学生以下)3,000円

『坂本美雨 with CANTUS Special Live ~Sing with me~in KYOTO 』
2017年2月4日(土)
会場:京都府 日本写真印刷株式会社「本館」

リリース情報

坂本美雨 with CANTUS
『Sing with me II』(CD)

2016年12月7日(水)発売
価格:3,000円(税込)
YCCW-10296

・ダニー・ボーイ
・The Water is wide
・ブラームスの子守歌
・いにしえの子守歌
・メトロポリアンミュージアム
・遠い町で
・KISS
・Dream
・The Other Side of Love
※収録予定曲、曲順・曲数未定

プロフィール

坂本美雨(さかもと みう)

1980年生まれ。1990年に音楽家である両親と共に渡米。ニューヨークで育つ。1997年「Ryuichi Sakamoto feat. Sister M」名義でデビュー。以降、本名で音楽活動を開始。2013年初のベストアルバム『miusic - best of 1997~2012』を発表。音楽活動の傍ら、演劇出演、ナレーション、執筆も行う。2015年7月に第一子となる女児を出産。動物愛護活動をライフワークとし、大の愛猫家である。

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