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amazarashiのヒストリー デビューから2017年までの歩みを訊く

amazarashiのヒストリー デビューから2017年までの歩みを訊く

amazarashi『メッセージボトル』
インタビュー・テキスト
金子厚武
編集:矢島由佳子
2017/03/29

2010年6月に『爆弾の作り方』でメジャーデビューしたamazarashiが、初のベストアルバム『メッセージボトル』を発表する。秋田ひろむがセレクトした全26曲を収録し、限定盤には「あまざらし」名義時代にリリースされた幻のミニアルバム『光、再考』を完全収録するなど、これまでの秋田のキャリアを包括する作品だと言えよう。そこで今回は、秋田へのメールインタビューと共に、2010年代を代表するメッセンジャーであるamazarashiの足跡を改めて振り返ってみた。

音楽を通してアイデンティティーを模索してたんだなっていうのが、過去の曲を聴いていて思うことです。

amazarashiがベストアルバム『メッセージボトル』を発表する。秋田ひろむの歌にずっと救われてきたあなたも、まだ彼の歌に触れたことのないあなたも、嵐を越えて流れ着いたこのメッセージボトルを手に取って、SOSであると同時に希望の光でもあるamazarashiの楽曲をぜひ受け止めてみてほしい。

―まず、今回のタイミングでベストアルバムをリリースすることにした意図を教えてください。

秋田:ベストを出そうって、去年から何度か話してたんですけど、ちょうど『世界収束二一一六』(3rdフルアルバム)や『虚無病』(8thミニアルバム)の制作中で、頭のなかにやりたいことがたくさんあったので、それを全部吐き出して一段落ついたらかなと思ってました。ちょっと制作作業を休めるかも、という期待もありましたね。

あと、タイアップ(“ヒーロー”がテレビドラマ『銀と金』の主題歌に起用)やゲームとのコラボレーション(“命にふさわしい”とゲーム『NieR:Automata』)もあって、新しくamazarashiに興味を持ってくれた人も多いと思うので、このタイミングしかないという感じです。

―選曲は、ミニアルバムやフルアルバムの各作品から2曲ずつが基本となっていますが、どのような基準で選ばれたのでしょうか?

秋田:僕らの歴史をたどりつつ、「amazarashiってこんなバンド」というのが分かるような曲目にしたかったです。あとは、普段ライブでやってる曲やこれからもやるであろう曲を選びました。初めてamazarashiを聴くリスナーを、とても意識した選曲になっています。

amazarashi『メッセージボトル』完全生産限定盤ジャケット
amazarashi『メッセージボトル』完全生産限定盤ジャケット(Amazonで見る

―選曲することによって、これまでの活動を振り返ることになったかと思います。amazarashiとして活動してきた期間は、秋田さんの人生にとってどんな期間だったと言えますか?

秋田:人生で一番流れの速い、変化の激しい数年でした。音楽を通してアイデンティティーを模索してたんだなっていうのが、過去の曲を聴いていて思うことです。環境も生活も大きく変わりました。

失うものもない崖っぷちが、今に至るまでのamazarashiの表現の方法論を生んだんだと思います。

―『メッセージボトル』というタイトルの由来は?

秋田:過去を振り返り、そこからまたamazarashiが誰かに届けばいいなと思って、この名前にしました。あと、アマチュア時代にやっていたライブイベントのタイトルが『メッセージボトル』だったんです。青森でずっとライブができてないんですけど、青森のリスナーを忘れたわけではないよ、というメッセージのつもりでもあります。

秋田の出身は青森県で、現在も青森市在住だが、彼はかつて音楽活動のために東京で生活していたことがある。そして、amazarashiの歴史は、このときの「挫折」を抜きには語れない。「希望の光のような歌を、雑誌や新聞のように定期的に発信して行きたい」という想いを名前の由来とし、2007年に結成された前身バンドSTAR ISSUEが、後に「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが『それでも』というところを歌いたい」との想いから「あまざらし」へと改名しているのも、おそらくは東京での経験が関係しているはずだ。

あまざらし時代に発表した『光、再考』のタイトルトラックで、秋田は<もし生まれ変わったらなんて 二度と言わないで 今君は日陰の中にいるだけ ただそれだけ>と歌う。

―初期のamazarashiの表現の根幹にあったのは、東京での挫折と、そこからの自己肯定だったかと思います。今改めて振り返ると、東京での挫折は秋田さんにとってどんな経験であり、『光、再考』を作っているときは、どんな心境だったのでしょうか?

秋田:過去の挫折を「そんなことあったよね」って笑い飛ばせるようになりたい、というのが原動力でした。『光、再考』も、やむにやまれずできた苦肉の策というか。そういう意味では幸運な挫折だったと思います。制作当時は、もう失うものもない崖っぷちで、それが今に至るまでのamazarashiの表現の方法論を生んだんだと思います。

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リリース情報

amazarashi『メッセージボトル』完全生産限定盤
amazarashi
『メッセージボトル』完全生産限定盤(3CD+DVD)

2017年3月29日(水)発売
価格:6,264円(税込)
AICL-3302~3306

[CD1]
1. 光、再考
2. つじつま合わせに生まれた僕ら
3. 夏を待っていました
4. 無題
5. 奇跡
6. ワンルーム叙事詩
7. さくら
8. この街で生きている
9. 空っぽの空に潰される
10. 美しき思い出
11. ラブソング
12. ナモナキヒト
[CD2]
1. ジュブナイル
2. 性善説
3. 終わりで始まり
4. 冷凍睡眠
5. スターライト
6. ひろ
7. 季節は次々死んでいく
8. スピードと摩擦
9. 多数決
10. ライフイズビューティフル
11. 僕が死のうと思ったのは
12. 命にふさわしい
13. ヒーロー
14. つじつま合わせに生まれた僕等(2017)
[CD3]
あまざらし『光、再考』
1. 光、再考
2. 少年少女
3. 真っ白な世界
4. 隅田川
5. ドブネズミ
6. 未来づくり
[DVD]
『amazarashi BEST ALBUM「メッセージボトル」Special Movies』
1. ポエジー
2. ラブソング
3. カルマ
4. スターライト
5. しらふ
6. 美しき思い出
※布張り本仕様、amazarashi詩全集、小説『メッセージボトル』、イラスト集付き

amazarashi『メッセージボトル』初回生産限定盤
amazarashi
『メッセージボトル』初回生産限定盤(3CD+DVD)

2017年3月29日(水)発売
価格:4,104円(税込)
AICL-3295~3299

[CD1]
1. 光、再考
2. つじつま合わせに生まれた僕ら
3. 夏を待っていました
4. 無題
5. 奇跡
6. ワンルーム叙事詩
7. さくら
8. この街で生きている
9. 空っぽの空に潰される
10. 美しき思い出
11. ラブソング
12. ナモナキヒト
[CD2]
1. ジュブナイル
2. 性善説
3. 終わりで始まり
4. 冷凍睡眠
5. スターライト
6. ひろ
7. 季節は次々死んでいく
8. スピードと摩擦
9. 多数決
10. ライフイズビューティフル
11. 僕が死のうと思ったのは
12. 命にふさわしい
13. ヒーロー
14. つじつま合わせに生まれた僕等(2017)
[CD3]
あまざらし『光、再考』
1. 光、再考
2. 少年少女
3. 真っ白な世界
4. 隅田川
5. ドブネズミ
6. 未来づくり
[DVD]
『amazarashi BEST ALBUM「メッセージボトル」Special Movies』
1. ポエジー
2. ラブソング
3. カルマ
4. スターライト
5. しらふ
6. 美しき思い出
※三方背ケース、CDサイズ上製本仕様、小説『メッセージボトル』付き

amazarashi『メッセージボトル』通常盤
amazarashi
『メッセージボトル』通常盤(2CD)

2017年3月29日(水)発売
価格:3,024円(税込)
AICL-3300/01

[CD1]
1. 光、再考
2. つじつま合わせに生まれた僕ら
3. 夏を待っていました
4. 無題
5. 奇跡
6. ワンルーム叙事詩
7. さくら
8. この街で生きている
9. 空っぽの空に潰される
10. 美しき思い出
11. ラブソング
12. ナモナキヒト
[CD2]
1. ジュブナイル
2. 性善説
3. 終わりで始まり
4. 冷凍睡眠
5. スターライト
6. ひろ
7. 季節は次々死んでいく
8. スピードと摩擦
9. 多数決
10. ライフイズビューティフル
11. 僕が死のうと思ったのは
12. 命にふさわしい
13. ヒーロー
14. つじつま合わせに生まれた僕等(2017)

イベント情報

『amazarashi Live Tour 2017「メッセージボトル」』

2017年3月26日(日)
会場:愛知県 Zepp Nagoya

2017年4月2日(日)
会場:東京都 お台場 Zepp Tokyo

2017年4月16日(日)
会場:大阪府 Zepp Namba

2017年4月21日(金)
会場:福岡県 福岡市民会館

2017年5月5日(金・祝)
会場:北海道 Zepp Sapporo

2017年5月14日(日)
会場:新潟県 新潟県民会館

2017年6月3日(土)
会場:東京都 豊洲 PIT

2017年6月17日(土)
会場:宮城県 仙台 PIT

料金:各公演 前売5,500円 当日6,500円(共にドリンク別)
※福岡、新潟公演はドリンク代なし

プロフィール

amazarashi
amazarashi(あまざらし)

青森県在住の秋田ひろむを中心とするバンド。日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝だが「それでも」というところから名づけられたこのバンドは、「アンチニヒリズム」をコンセプトに掲げ、絶望の中から希望を見出す辛辣な詩世界を持ち、前編スクリーンをステージ前に張ったままタイポグラフィーと映像を映し出し行われる独自のライブを展開する。3DCGアニメーションを使ったMVは文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞するなど国内外で高く評価されている。全く本人の露出なしに口コミで支持層を増やす孤高のアーティスト。また、リリースされるCDには楽曲と同タイトルの詩が付属されている。

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