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新津由衣&AZUMA HITOMI、なぜタイガーマスク姿で活動中?

新津由衣&AZUMA HITOMI、なぜタイガーマスク姿で活動中?

VOCALOID Keyboard「VKB-100」
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子

「なにかが閃く瞬間」って、普段は見られないじゃないですか?(新津)

—「自分は持ってなくて、相手が持っているもの」をそれぞれ話していただけますか?

AZUMA:由衣ちゃんはものすごく真面目なんです。でも、由衣ちゃんは頭のなかがどうしてもお花畑で(笑)。真面目にやってるんだけど、ネジが足りてない空気になったりするのが見ていて面白い。

ただ、さっき自分でも言ってた「ファンタジーを極めたい」という心意気が半端じゃないんですよ。自分の好きな世界観、妄想する世界にこだわりを持っていて、いつもそれを見つめてるから、「本当に一直線だな」って感動するんですよね。最近のライブでは、それをお客さんにどう伝えるかっていうのを由衣ちゃん自身が見つけていってるので、サポートで横にいるとすごく楽しいです。

—では逆に、新津さんから見たAZUMAさんはいかがですか?

新津:HITOMIちゃんは本当に器用で、できることがバラエティー豊かなんですよ。あと、私も自分は真面目だと思っていたんですけど、それを越えるくらい用意周到だし、マメだし、クリエイターとして素晴らしい技術をちゃんと持ってるんですよね。

さっきバンドに関して、「メンバーがどういうことができるかを俯瞰で見て、アレンジを考える」と言ってましたけど、そういうプロデューサーの目線を常に持ってるんです。なので、HITOMIちゃんとやるときは、チンプンカンプンなことを言いやすい(笑)。それを言っても、紐をギュッと締めてもらえる安心感があるんですよね。

左から:新津由衣、AZUMA HITOMI

—1回目の『新世界★虎の穴』は9月末に開催されて、ゲストにTwo Buffalo Daughter(Buffalo Daughterの大野由美子とシュガー吉永)を迎えて、通常のライブ以外に公開作曲が行われました。やってみての感想はいかがでしたか?

AZUMA:実際に公開作曲をやってみると、二人のコントラストがより明確になった気がします。まず由衣ちゃんがパッと閃きで曲のかけらを作ってくれて、それを私が料理する、というふうに役割分担が自然にできていたんです。

私が機材をいじって、由衣ちゃんは話してるだけみたいな場面も自然と生まれたんですけど(笑)、「自分ができることはこれだな」って、お互いわかったし、やっぱりこの二人じゃないとできないことがあるなって。それは自信にもつながりました。

『新世界★虎の穴』第1回目の様子
『新世界★虎の穴』第1回目の様子

—お二人が先生ではなくて生徒であるというのが、すごく面白いコンセプトだなって思いました。「作曲講座」って、DTMの画面を見ながら話すとかが多くて、それってある程度の作曲や音楽の知識がある人じゃないと理解できないじゃないですか? でも、お二人が実際にその場で曲を作っていく様子は、それほど音楽に詳しくない人でも楽しめるし、ドキュメンタリーを見ているようで面白いなと思ったんですよね。

新津:自分がお客さんだったらって考えると、私も機材のことはそんなに詳しくないから、感覚的にボタンを押して、「この音よかった」って発見していくほうに面白味を感じると思うんですよね。コアな音楽ファンだけじゃなくて、普通の女の子にも観てもらいたいので、間口は広くしておきたい。そう考えたときに、「なにかが閃く瞬間」って、普段は観られないじゃないですか?

—ミュージシャンやクリエイターの方々にとって、普通は家やスタジオにこもってやる作業ですもんね。

新津:そう。お家で一人で作業していて、「これ楽しい! ワクワクする!」ってなったときの自分が一番面白いはずなのに、それってお母さんも知らないっていうか(笑)。それを人目にさらす機会なんて普通ないので、そういう意味でも、曲作りコーナーはすごく貴重だと思うんですよね。0から1になる瞬間を、ライブという場に残せるというのは、私にとってもすごく貴重で嬉しいし、お客さんにもそれを楽しんでもらいたいです。

—そして、11月12日の『NEWTOWN』では『新世界★虎の穴 課外授業 meets VOCALOID Keyboard』として、「VOCALOID Keyboard」(以下、VKB)を使ってお二人が作った新曲を初披露しつつ、そのアレンジ作業を観せてくれるそうですね。

『新世界★虎の穴 課外授業 meets VOCALOID Keyboard』は入場無料
『新世界★虎の穴 課外授業 meets VOCALOID Keyboard』は入場無料(詳細を見る / 無料チケットを予約する

AZUMA:VKBは初音ミクをキーボードで演奏するんですけど、その声をどういうふうに私たちのオリジナルなやり方で音楽にできるのかがまず大事だなと思って、今はそのやり方を模索しているんです。

ライブ中にアレンジを仕上げるので、閃きも大事だけど、スムーズに観せるための準備も大事。なので、ちゃんと準備はした上で、当日起こる「なにか」に賭けるという、そこは私たち自身も楽しみです。お客さんの反応によっても生まれるものが違うとも思います。お客さんに「そのアレンジは嫌だ!」って言われたら、それは無視できないし、そういうことも言ってほしいですね(笑)。

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イベント情報

『新世界★虎の穴 課題授業 meets VOCALOID Keyboard』

2017年11月12日(日)OPEN 11:30 START 12:00
会場:東京都 多摩センター デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ(旧三本松小学校)
出演:
AZUMA HITOMI
新津由衣
料金:無料

商品情報

『VOCALOID Keyboard「VKB-100」』
『VOCALOID Keyboard「VKB-100」』

「VOCALOID(TM)」は、ヤマハ株式会社が開発した、歌詞とメロディーを入力するだけで、コンピューター上で人工の歌声を作り出すことが出来る歌声合成技術およびその応用ソフトウェアです。ボーカロイドキーボード「VKB-100」は、この「VOCALOID(TM)」によって実現した、リアルタイムに歌詞を歌わせて演奏を楽しむキーボードです。実際の人間の声から収録した「歌声ライブラリ」と呼ばれる声のデータベースを切り替えることで、さまざまなシンガーの声を利用することができます。スマートフォン・タブレット用の専用アプリケーションとBluetooth接続することで、「初音ミク」をはじめ、「Megpoid」「IA -ARIA ON THE PLANETRS-」「結月ゆかり」からシンガーを追加したり、歌詞を事前入力することで、オリジナル曲の演奏が楽しめます(シンガー「VY1」は標準搭載)。パソコンや音楽制作の専門知識は必要なく、鍵盤やボタン操作で自由にメロディーや歌い方を変化させられるため、誰でもボーカロイド曲が楽しめる、まったく新しい「VOCALOID(TM)」の楽しみ方を提案する楽器です。(12月9日発売予定)

また、VOCALOID Keyboard「VKB-100」の12月9日発売に先立ち、無料でもう1人シンガーを追加できる先行予約キャンペーンを11月3日より実施します。

イベント情報

『ゆいちゃんひとみちゃんの新世界★虎の穴~中級編~』

2018年1月28日(日)
会場:東京都 原宿 ストロボカフェ
出演:
AZUMA HITOMI
新津由衣
スペシャルゲスト講師(後日発表)

プロフィール

AZUMA HITOMI
AZUMA HITOMI(あずま ひとみ)

1988年東京生まれ ソングライター / サウンドクリエイター / シンガー。中学生でシーケンスソフト「Logic」と出会い、デスクトップレコーディングを始める。2011年3月、TVアニメ『フラクタル』のオープニングテーマ『ハリネズミ』をEPICレコードジャパンよりリリース、メジャーデビュー。その後1stアルバム『フォトン』、2ndアルバム『CHIRALITY』をリリース。2014年より矢野顕子のアルバム『飛ばしていくよ』、『Welcome To Jupiter』に全5曲トラックメイカーとして参加。現在、ROLAND Jupiter-6を中心に、アナログ・シンセサイザーを存分に使用したアルバムを制作中。

新津由衣
新津由衣(にいつ ゆい)

シンガーソングライター/アーティスト。1985年8月17日神奈川県に生まれる。2003年、高校生の時にシンガーソングライターユニットRYTHEMとしてメジャーデビュー。8年間活動を続ける。2011年、「Neat's」名義でソロプロジェクト始動。作詞作曲編曲、アートワークやMV制作、絵本制作、ディストリビューションも自ら手がけ、アイデアとDIYでどこまでできるか挑戦。富士山麓にて世界初の野外ワイヤレスヘッドフォン・ライブを自主企画するなど、個性的な活動の仕方も話題となる。一風変わったライブのアイデアが得意技。2015年、SEKAI NO OWARI、ゆずなどを手掛ける音楽プロデューサーCHRYSANTHEMUM BRIDGE 保本真吾氏とタッグを組み、本名「新津由衣」としての作品制作を開始。「頭の中は宇宙と同じ」と語る新津由衣がつくるものは、孤独な気持ちから生まれる夢の世界。人間関係に生まれる違和感や歓びをファンタジックな描写で表現している。アナログシンセや世界の楽器サンプリングを多用に取り入れるなど、試行錯誤し、実験的なレコーディングを重ねながら1stフルアルバムを目下制作中。

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