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メジャー進出するThe Floorの決意「ずっと音楽を好きでいたい」

メジャー進出するThe Floorの決意「ずっと音楽を好きでいたい」

The Floor『ターミナル』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:伊藤惇 編集:山元翔一
2018/01/30

言いたいことは、シンプルであればあるほどいい。「どれだけ多くのことを言えるか?」より、「ひとつのことを、どれだけ深く言えるか?」ということのほうが重要だ――最近、そんな感覚に捉われる。音楽も情報も、とめどなく溢れ出る状況のなかで、疲れているのか? 迷っているのか? それとも、先に進もうとしているのか? わからないけれど、ただ、確かなものがほしい。なるべく1対1がいい。そう、一発ガツンと、ダイレクトなのを喰らわせてほしい。そんなとき、The Floorの音は、かなり効く。

札幌在住の4ピースバンド、The Floor。この四人が鳴らすのは、恐らく、彼らのリスナー体験が極めて素直に反映されているであろう、2000年代型J-ROCKと海外インディーロックの混血児ともいうべきサウンド。どこまでも直情的で、無邪気。だから、信じられる……そんな音が、ここには鳴っている。メジャーデビュー作『ターミナル』を肴に、作詞も担当するササキハヤト(Vo)と、作曲を担当する永田涼司(Gt)に話を聞いた。言葉も失うくらいの喜びに包まれたとき、あなたは一体、どんな顔をするだろう? そんな期待を抱きながら、The Floorはあなたと出会うのを待っている。

どこで暮らしてようと、優しい人は優しいし、温かい人は温かいし、嫌な人は、嫌だし。(ササキ)

—The Floorは北海道在住なんですよね。ライブなどで東京に来ることも多いと思うんですけど、東京に対するイメージってありますか?

ササキ(Vo):空気感は、やっぱり全然違いますよね。特に、冬。東京のほうが刺さるように冷たいけど、札幌は「じんわりと寒い」っていう感じで。そういう空気感の違いで、風景が違って見えたりしますね。

まぁ、これは大阪でも福岡でも、その土地それぞれで違うものなんだろうなぁって思います。だからこそ、ライブでいろんな土地に行って思うのは、どこだって「人」はそんなに変わらないんだなっていうことで。「東京の人は冷たい」とか、「田舎の人は温厚だ」とか、よく言うじゃないですか?

—そうですね。

ササキ:でも、全然そんなことなくて。どこで暮らしてようと、優しい人は優しいし、温かい人は温かいし、嫌な人は、嫌だし。

永田(Gt):うん、わかる。

The Floor(左から:ミヤシタヨウジ、コウタロウ、ササキハヤト、永田涼司)
The Floor(左から:ミヤシタヨウジ、コウタロウ、ササキハヤト、永田涼司)

ササキ:どこだって、共通して「人は人」なんだと思うんですよね。なので、東京に対する印象は、来る度によくなっていきましたね。憧れも持ち続けているし、東京、好きですね。

永田:僕は東京に頻繁にライブをしに来て、北海道の色が見えるようになりました。20年以上、当たり前のように北海道で暮らしてたけど、東京のライブハウスに出たり、CDショップに行って新譜チェックしたりすると、それだけで「あぁ、札幌と違うなぁ」って感じて。

サウンドに関して「俺たちは北のバンドだから」っていう特別な意識はないんです。(永田)

—具体的に、どんな部分が違いますか?

永田:僕の個人的な印象ですけど、北海道のライブハウスに出ているバンドは、とにかくみんな好きなことをやっているんです。北海道は、それが結果的にシーンになってるような感じなんですけど、東京の場合、ライブハウスに出ているバンドは時代性を反映させていたり、シーンの流れのなかにいる感じがして。四つ打ちが流行ったときも、四つ打ちのバンドは札幌にはあまりいなかったし、迎合するようなバンドはあまりいないんですよね。

永田涼司
永田涼司

The Floor『ライトアップ』(2016年)収録曲

ササキ:僕らも最初は、シーンとか全然関係なくポストロックみたいなことをやっていたしね。少し上の世代ですけど、サカナクションも独自の音楽性を持ってやっていたと思うし。

永田:そうだね。僕らの周りにも、似たようなバンドは本当にいなくて。でも、自分たちが持っていないものを持っているバンドが周りにいたからこそ、お互いにリスペクトし合うことができたし、刺激をたくさん受けてきました。

全く違うジャンルの人と「どんな映画見るの?」っていう話をしたり、そういう他愛のない会話からも影響をされるものがあったし。そうすることで、自分たちがやっている音楽に対する誇りも一層強くなるんですよね。あくまでも「他は他、自分は自分」っていう感じで。

ササキ:うん、リスペクトも含めてね。

ササキハヤト
ササキハヤト

—近しい世代ではGalileo Galileiとか、もっと遡ればthe pillowsにbloodthirsty butchersやeastern youth……歴史的に見ても、北海道からは多くの名バンドが生まれていますよね。そう考えると、北海道という風土には、いいバンドを育む源泉があるのかなぁって思ったりもするんですけど、そういう感覚って、自分たちのなかにはありますか?

永田:そうですね……サウンドに関して、「俺たちは北のバンドだから」っていう特別な意識はないんです。でも、よく東京のバンドの人に「札幌のバンドっぽい音だよね」とは言われるんですよね。

まぁ、自分たちとしては無意識下のことではありますけど、のびのびと音楽をやれているんだろうなぁとは思います(笑)。土地が広いぶん、家でちまちま作るんじゃなくて、スタジオでデカい音を鳴らして作れたり。アメリカのガレージでバンドやっている人たちに、もしかしたら感覚は近いのかもしれないです。

The Floor 『Re Kids』(2016年)収録曲

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リリース情報

The Floor『ターミナル』初回限定盤
The Floor
『ターミナル』初回限定盤(CD+DVD)

2018年2月7日(水)発売
価格:3,500円(税込)
VIZL-1307

[CD]
1. 18
2. ドラマ
3. イージーエンターテイメント
4. 煙
5. POOL
6. Wake Up!
7. Flower
8. レイニー
9. 寄り道
10. ファンファーレ
[DVD]
・『1stワンマンライブ「天井知らずワンマンツアー」@ 下北沢SHELTER 2017.07.07』
・“18”Music Video

The Floor『ターミナル』通常盤
The Floor
『ターミナル』通常盤(CD)

2018年2月7日(水)発売
価格:2,500円(税込)
VICL-64925

1. 18
2. ドラマ
3. イージーエンターテイメント
4. 煙
5. POOL
6. Wake Up!
7. Flower
8. レイニー
9. 寄り道
10. ファンファーレ

ライブ情報

The Floor Presents
『In Train Tour』

2018年3月9日(金)
会場:北海道 札幌 Sound lab mole

2018年3月20日(火)
会場:大阪府 心斎橋 Music Club JANUS

2018年3月23日(金)
会場:東京都 渋谷 WWW

プロフィール

The Floor
The Floor(ざ ふろあー)

2012年10月に結成された北海道札幌市在住4人組ロックバンド。2016年に初の全国流通盤をリリースすると、タワレコメン選出や『RISING SUN ROCK FESTIVAL』への出演権を勝ち取るなど突如シーンに登場。海外インディーロックの系譜を持った世界水準のサウンドと、抒情的かつ温かな歌声は絶妙なバランスで共存。無邪気に「音」と遊ぶバランス感覚は、フェスシーンからJ-POPシーンまでを横断する、新たなギターロックのスタンダードを北の地から鳴らす。

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