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toconomaが仕事とバンドを両立する訳と、守り続ける放課後感

toconomaが仕事とバンドを両立する訳と、守り続ける放課後感

Eggs
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:永峰拓也 編集:川浦慧
2018/01/12

別に、売れないと音楽ができないわけじゃないのにね。(西川)

—音楽的な技巧を上げていくことや、より深く音楽性を突き詰めていくことを考え出すと、やっぱり月~金曜の仕事と、土日のバンド活動のバランスを取ることも大変になってきますよね?

石橋:まぁ、そうなんですよね(苦笑)。でも、僕らは仕事が嫌なわけではないんですよ。仕事は好きだし、音楽をやることは、それに相反することではないし。

西川:そうだね。僕らにとっては、仕事とバンドでひとつ、みたいな感じなんです。「お金を稼ぐのが仕事で、好きなことをやるのがバンド」っていう考え方でもなくて。仕事も好きだし、バンドも好きだし、そのなかでの調整の問題でしかないというか。

いま、メンバー全員が30歳を超えて、仕事の中身もバンドの中身も濃くなっていきますけど、それも当たり前の話だし。「大変ですよね?」って訊かれて、「大変です!」って答えれば、忙しぶれるのでいいんですけど(笑)……。

—実際はそうでもない?

西川:そうなんですよ。バンドを結成したもの社会人になってからだし、なんとなく2~3年目から毎週リハに入るようになっていって、その感覚が、年齢やライフステージが上がっていっても変わらないっていうだけで。

石橋:だから、余計なお世話かもしれないけど、大学の軽音楽部に入って、いい楽器買ったのに、社会人になったらすぐに辞めちゃう人を見ると、勿体ないなぁって思うんですよね。

西川:わかる。別に、売れないと音楽ができないわけじゃないのにね。こんな感じでも、音楽は続けていけるんだってことは、若い子たちに言いたいよね。

toconoma

学生に学業と部活があるように、僕らには仕事とバンドがあるっていう。(石橋)

—仕事とバンド活動を並行させていったとき、どうしたって、そこに辛さや悲壮感が表れてしまう場合があると思うんですけど。toconomaは疲れが顔に出ることはあるかもしれないけど(笑)、根源的にネガティブな部分は一切表に出てこないですよね。

石橋:そうですね。まず、そもそもの性格的に、自分の弱さを売りにするような人間達ではないとは思います。

矢向:それに、友達の延長上のバンドだから。文化祭でライブをやったり、みんなで集まって、家で音楽を聴いて盛り上がったり……そういうことが、ずっと続いている感覚なんですよ。

だから、「絶対に売れなきゃいけない!」とも思っていないし。売れるに越したことはないんですけど(笑)。この先、何らかの理由でライブを一切できなくなってスタジオで遊ぶだけになっても、toconomaは、ずっと続けていくものだと思うし。逆に、しんどいのであれば、辞めればいいだけだと思うんです。

矢向怜

西川:僕たちは、何かを達成したくて集まっている四人ではないので。「おっさんになっても大きいフェスに出ていたいよね」みたいな、ゆる~い目標はありますけど、「仕事もして、音楽もして」っていう、このライフスタイルが自分たちには一番ハマりがよかっただけで。「音楽を仕事にしたい」っていう欲求もなく、「音楽を一緒に楽しんでいたい」っていうだけなんですよね。逆に、非常にプリミティブというか。

—これまで、「音楽で食っていこう!」っていう話が四人のなかで出たことはなかったんですか?

石橋:ないよね。

矢向:うん、ないね。……そういう話、よくわかんないっす(笑)。

西川:でも、だからこそ、楽しいことができている感じはあるんだよね。

石橋:toconomaは、部活みたいなものなんだと思います。学生に学業と部活があるように、僕らには仕事とバンドがあるっていう。音楽的な面に関してはやや体育会系なノリもありつつ、ずっと「放課後感」みたいなものがある。

西川:そうそう。この「放課後感」を守りたいんだよね。

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『Eggs』
『Eggs』

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料金:無料

イベント情報

『NEWTOWN』RELEASE TOUR FINAL

2018年2月10日(土)
会場:東京 恵比寿 LIQUIDROOM
料金:3,800円(ドリンク別)
※10分間の休憩を挟む2セット制

リリース情報

toconoma
『NEWTOWN』
toconoma
『NEWTOWN』(CD)

2017年6月7日(水)発売
価格:2,700円(税込)
XQNF-1001

1. N°9
2. Sunny
3. Anchor
4. L.S.L
5. CICADA
6. underwarp
7. Cinema sunset
8. bottomend
9. orbit
10. Evita album ver.

プロフィール

toconoma
toconoma(とこのま)

2008年東京渋谷にて結成。情熱的なダンスビートから生まれるグルーヴに、感情的なメロディー。歌は無くとも、それ以上に伝わる何かがそこにはあった。紡がれた音はジャンルという壁を乗り越え、シーンの彼方を切り拓く。2013年8月には、エンジニアにクラムボン、SPECIAL OTHERS等を手掛ける星野誠氏を迎え1st ALBUM『POOL』をリリース。タワーレコードバイヤー選ぶ”タワレコメン”へ選出、タワーレコード年間JAZZチャート9位、タワーレコード渋谷店年間アワードを獲得 2014年7月には1st以前に作成した自主音源『toconomaEP』のリマスタリング版をタワーレコード限定でリリース後即ソールドアウト、10月15日2nd Album『TENT』をリリース2015年3月ディズニーコンピレーションアルバム『PIANOMANPLAYSDISNEY』へ参加。4月Honda Accessが運営するショッピングサイトCirclrhに主題歌として『Hello my life』を提供。ゲストボーカルにはfulaの字引佑磨を迎え、youtubeで好評公開中。SUNSET LIVE、GREENROOM Fes.、朝霧JAMなど野外イベントへの参加のほか、大阪、東京でのワンマンライブ・自主企画イベント等は全てソールドアウトと勢いを増しながら、ゆったりと活動中。

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