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踊Foot Worksの快進撃 踊るような足踏みでスタンダードを更新する

踊Foot Worksの快進撃 踊るような足踏みでスタンダードを更新する

踊Foot Works『odd foot works』
インタビュー・テキスト
矢島由佳子(CINRA.NET編集部)
撮影:小田部伶
2018/04/25

みんなダメ人間だったり、情けないところもあったり。でも、そういうところに愛おしさを見出しちゃう。(fanamo')

—4人は昔から友達だったわけではなく、fanamo'さんが働いているスタジオにPecoriさんとTondenheyさんが通っていて、3人でセッションしたのがきっかけで結成し、のちにTondenheyさんの後輩だったSunBalkanさんが加入した、という経緯ですよね。年齢もバラバラだし、時間をそれほど多く共有していたわけではない4人が、こうやって共鳴できた要因って、「好きな音楽」以外で言うとなんだと思いますか?

fanamo':熱すぎないとか。みんなちょっとシャイで、真っすぐ夢を語るとかが、たぶん苦手。

Pecori:嫌いなタイプが似てるかも。たとえばスタジオとかで他のグループから聞こえてくる会話とかに対して、「俺、あれ嫌いだわ」って思ったら、他のメンバーと目が合うんですよ。それ、大事だなあって。

SunBalkan:僕も含めて、根っこが窓際族、根暗(笑)。クラスの中心で場を回すような人間じゃないんですよね。

Pecori:高校のときとか、ずっと端で寝てましたもん。ひねくれてたというか。

Tondenhey:みんな天邪鬼だね。

fanamo':みんなダメ人間だったり、情けないところもあったり。全員留年してるし(笑)。でも、そういうところに愛おしさを見出しちゃう。

踊Foot Works

—学生の頃から、戯れるのが嫌いだった?

Pecori:個人的な性格として、10人で遊ぶのとか苦手ですね。最大3人な感じ。

fanamo':それ、俺も。オーカワ(Pecori)はちょっとやってたけど、みんな団体競技とかもやってないしね。

Pecori:団体競技はいろいろ経験したんですけど、全部苦手になりましたもん。たとえばサッカーやってたら、「そこでなんでパス回さねえんだよ」とか言って、大げさに頭抱えたりするじゃないですか。試合でゴールを外すと、マジで怒鳴ったり。ああいうのが、もう意味わからない。

Pecori
Pecori

—さっき言ってた「人間のダメなところに愛おしさを見出す」というのとは真逆だし、熱さの極みみたいな感じですもんね。SunBalkanさんを誘ったのは、そういう3人のマインドにハマると思ったから?

Tondenhey:そうですね。踊Footに我のないベーシストはハマらない気がして、コイツの我が強くて、野生児みたいなところはフィットするんじゃないかなって思ったんです。

SunBalkan:そのときは就活しようとしてて、スーツカンパニーで一式揃えたんですけど、5月末とかには正規メンバーで入ることが決まったから結局1回も使わずに、今メルカリに全部出してます。

—高く売れるといいですね(笑)。

SunBalkan:それが全然売れないんです……。

SunBalkan
SunBalkan

—(笑)。Tondenheyさんは、内定が出てたけど、音楽に専念するために蹴ったとか?

Tondenhey:単位が足りずに卒業できなかった、という理由もあるんですけど(笑)。とはいえ、前期で単位取って卒業して、会社に入ることもできたんですけど、その頃には音楽でやっていきたいなという気持ちがかなり強くて。

—将来のことを不安視したり、安定を求めたり、という気持ちはなかった?

Tondenhey:先のことは、あまり心配しない。

Tondenhey
Tondenhey

SunBalkan:俺はどちらかというと、将来の心配よりも、「お父さんとお母さんになんて言おう」みたいな心配のほうが大きかったですね。別に、自分のなかではどうにでもなると思ってたから。でも親も、去年『FUJI ROCK』に出るのが決まったときには納得してくれたのかな。

Tondenhey:うちの親は、「音源のクオリティーが高いから、感服です」みたいな感じ。「天才としか思えないから俺はなにも言えない」って、この前も言ってました。

SunBalkan:へえー! 親にそれ言われるって、めっちゃ嬉しいね。

SanBalkan、Pecori
SanBalkan、Pecori

SMAPが、一番理想といえば理想で。(Pecori)

—踊Footの活動の仕方も、それぞれのパーソナリティーも、世の中の「指標」とか「美学」とされてるものに関心を示さず、自分たちのやりたいように、軽やかに進んでこられたんだなあと思いました。そういうスタンスは、踊Footの音楽のミクスチャー感にも通ずると思っていて。そもそも踊Footを始動させるときに、「こういう音楽をやっていこう」みたいな話って、なにかしましたか?

全員:ないかもね。

SunBalkan:アルバムやE.P.によって、やろうとしてることが違うんですよ。それも別に「違うことをやろう!」って意識してるというよりも、ただそのときにやりたかったことが、たまたまそれだった、というだけで。「縛られないこと」を意識しすぎて、むしろそれに縛られてる、みたいな(笑)。

踊Foot Works / 1st full album "odd foot works"【予告編】

踊Foot Works『odd foot works』ジャケット
踊Foot Works『odd foot works』ジャケット(Amazonで見る

—「踊Foot Worksの基盤にあるのはヒップホップだ」というマインドはありますか? それとも、それすらない?

Pecori:「ヒップホップ」と謳ってるのは、いいと思う。単純に俺はヒップホップが好きだし、それで「これソウルじゃん」って言われるような曲が入ってるほうが面白いと思うから。普通に「ポップスバンド」という謳われ方は、あまりされたくないんですよね。

SunBalkan:そもそも僕はヒップホップの概念とかカルチャーをそこまで知らなくて、踊Footに入ってから初めて「かっこいいな」って思ったんですよね。「いろんなものが自由に混ざり合ってる」という意味では、踊Footも、このアルバム(『odd foot works』)も、ヒップホップなのかもしれないです。

fanamo':こだわりがないのがこだわり、みたいな。俺たちが「バンド」って言われたくないのは、「バンドは生音で再現できることしかやっちゃいけない」みたいな考えを持っている人たちもいるからで。「MPCで曲を作らないとヒップホップじゃない」って人もいるだろうけど、俺らは、かっこいいと思ったものは全部やりたいんですよね。

fanamo'
fanamo'

Pecori:SMAPが、一番理想といえば理想で。音的に幅広いし、それは俺らも意識して作ってる部分だから。

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リリース情報

『odd foot works』(CD)
踊Foot Works
『odd foot works』(CD)

2018年4月25日(水)発売
価格:2,500円(税込)
VICL-64975

1. 時をBABEL
2. Bebop Kagefumi
3. NDW
4. 正論
5. nightcrawler
6. milk
7. 大家族
8. 19Kids Heartbreak
9. 逆さまの接吻

イベント情報

『TOKYO INV.SPECIAL-1 year after that-』

2018年5月3日(木・祝)
会場:東京都 下北沢 GARAGE
料金:前売2,500円 当日未定(ドリンク代別)

プロフィール

踊Foot Works
踊Foot Works(おどふっとわーくす)

2020年型のグルーヴとポップネスをリプレゼントするTOKYO INV.(トウキョウアイエヌビー)。Pecori(Rap)、Tondenhey(Gt)、fanamo'(Cho)の3人で2016年12月に始動。2017年3月に全曲オリジナルトラックからなる『ODD FOOT WORKS』をシェア。耳の早いリスナーのみならず多くのアーティストからも注目を集める。5月の初ライブを経てサポートメンバーだったSunBalkan(Ba)が正式加入。7月より下北沢ガレージにてイベント『TOKYO INV.』を開始。7月28日、『FUJI ROCK FESTIVAL’17』に出演。8月9日配信のペトロールズのカバーEP『WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?? - EP』に参加。12月22日、1st CD『Arukeba Gravity - ep』をごく一部ショップ限定で突如リリース。12月31日、初主催イベント『Arukeba Gravity 2017-2020@WOMB大晦日LIVE』開催(w/ Ryohu、imai(group inou)、Ryo Takaiwa(JAZZ SET)、Giorgio Givvn(DJ))。2018年4月25日、1stフルアルバム『odd foot works』をリリースする。

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