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関和亮のコエが採用オーディションを開催。どんな作家を求める?

関和亮のコエが採用オーディションを開催。どんな作家を求める?

コエ
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:森山将人 編集:矢島由佳子

関さんに「マニアックな寿司屋みたいだな」って言われて。(山岸)

—そもそも、関さんがOOO(トリプル・オー)から独立し、コエを立ち上げた経緯は?

:立ち上げのときは聖太さんはまだいなくて、僕と、もう1人の代表である石井(毅)と、ユキ(マユコ)の3人でした。僕は学生卒業してからずっと、かれこれ17、8年くらいOOOにいて。長くやっていると、社内で背負わなきゃならないこととかが多くなっていくし、そういうことに割かなきゃいけない時間も増えていくじゃないですか。

それに、映画やドラマなど自分の作品として残るものを作りたくなったというか。それを会社でやってしまうと、会社にも迷惑がかかってしまうし。今、子どもが2人いるんですけど、家族ができたのも、そういうことを考えるきっかけにはなりましたね。

関和亮

関和亮監督、高橋一生とレティシア・カスタが出演するショートフィルム

—山岸さんは、どんなタイミングで一緒にやることになったんですか?

:コエ所属のクリエイターを増やしていくつもりではいたんですが、そこに(山岸)聖太さんが入ってくれるとは、最初まったく思ってなかったんですよ。僕がチーフ演出を手がけたドラマ『下北沢ダイハード』(テレビ東京系)で、聖太さんに2話分(第6、8話)の監督をお願いして。その前からお互い知ってはいたけど、急速に仲良くなったのはそのときでした。それでいろいろ話を聞いたら、マネージャーもいないって言うんですよ。

山岸:そうなんです。ゲーム雑誌の出版社を辞めてから、ずっとフリーで10年くらい活動していて。スケジュール管理などもすべて自分でやっていました。この先、どこかに所属しようとはこれっぽっちも思ってなかったんです。

ただ、映画やドラマには興味があって、「そういうこともやりたいな」「もうちょっと仕事を広げるにはどうしたらいいのかな」なんて思いながら、ひたすらMVを撮っていて(笑)。

山岸聖太

山岸聖太監督ミュージックビデオ

:「それ1人でやっていくの大変じゃないの?」って。それで口説いたような形でしたね。

山岸:関さんに「マニアックな寿司屋みたいだな」って言われて。

—マニアックな寿司屋?

山岸:看板も出さず、マンションの一室でやっているような、一見さんお断りの知る人ぞ知る寿司屋みたいだなと。それを10年やってたんだなって。

一同:(笑)。

山岸:それを言われて、初めて自分の状況に気づいたんです。で、関さんから「だったらうちで握らないか?」と。

左から:関和亮、山岸聖太

—(笑)。本当にいいタイミングだったんですね。

山岸:できたばっかりの会社で、これからどうなっていくかもわからなくて(笑)、それがもう面白そうだなって。そこに参加することにワクワクしましたね。

—コエは、映像作家だけでなくイラストレーターも所属し、オーディションでクリエイターを募集している。普通の映像制作会社とは見え方も違いますが、このチームで今後作っていきたいものはありますか?

:個人的にやってみたいのは、たとえばプロダクトとか。そういうものをブランディングしたいと思っていますね。それは「将来カフェやりたい」みたいなのと同じくらい、ふわっとした夢なのかもしれないけど(笑)。

山岸:じゃあ、寿司屋を(笑)。

:あはは! 「コエ」って名前の寿司屋はいいかもね!

なにより今、一番面白いのは子どもなんですよ。一つひとつがとても刺激的ですね。(関)

—オーディションにはまず作品の提出が必須とのことですが、お2人はいつも作品を作る際、どんなところから着想を得ていますか?

:僕は普通に映像を鑑賞することかな。それは映画だったり、テレビやインターネットだったり。別に、そこからなにかを得ようと意識しているわけでもなく、単純に興味があって見ているだけなんですけど。あとは、電車に乗ったり車を運転したりしてどこかへ行ったとき、目についた面白いものを覚えておくくらいしかしてないですね。

なにより今、一番面白いのは子どもなんですよ。子どもの言動が本当に面白い。予想がまったくつかないので、「うわあ、そんなこと言うんだ」「こんなことするんだ」って驚きっぱなしです。今日も長男がソファから床にダイブして顔面思いっきりぶつけてたりして(笑)。そんなことするなんて、思いもよらないじゃないですか。

—確かに(笑)。

:別に、そこから直接アイデアが生まれるわけじゃないですけど、そういう一つひとつがとても刺激的ですね。子どもよりも面白い人に、最近は会っていないなあ。

関和亮

:僕は、実際にアイデア出しをするときに「あのときのアレを使おう」とかがあまりなくて。ネタ帳みたいなものも特にないんですよ。

—そうなんですか?

:よく聞かれるけど、ないですね。たとえばMVを撮るときも、その曲に対して映像を考えるので、書き溜めておいたネタが役に立つこともあんまりないんです。

山岸:僕もそうですね。いざ「作ろう」と思って机に向かわないと、アイデアは出てこない。普段の生活のなかで考えたりふと思いついたりすることは、ほとんどないと思います。

基本的に僕は、不条理なことが好きで。全然知らない人が隣で変なことをしてたり、変な格好をしてたりするところを目撃すると、そのことがずっと頭に残っちゃうんです。しいていうなら、それを引っ張り出してきて膨らますようなことが、僕の場合は多いかもしれないですね。

山岸聖太

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プロジェクト情報

『コエ オーディション』
『コエ オーディション』

株式会社コエではこの度、関和亮、山岸聖太、ユキマユコと共に、今後コエのメンバーになってくれる方を発掘したくオーディションを開催致します。オーディション受賞者には株式会社コエが制作費を全額負担して作品制作バックアップします。応募は2018年7月31日(火)23:59まで。

プロフィール

関和亮(せき かずあき)

1976年生まれ、長野県小布施町出身。音楽CDなどのアートディレクション、ミュージックビデオ、TVCM、TVドラマのディレクションを数多く手がける一方でフォトグラファーとしても活動。サカナクション『アルクアラウンド』、OK Go『I Won't Let You Down』、星野源やPerfumeのミュージックビデオなどを手がける。『第14回文化庁メディア芸術祭』エンターテインメント部門優秀賞、『2015 55th ACC CM FESTIVAL』総務大臣賞/ACCグランプリ、『MTV VMAJ』や『SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS』等、受賞多数。

山岸聖太(やまぎし さんた)

1978年生まれ。映像ディレクターとしてミュージックビデオ、テレビドラマ、CMなどを手がける。これまでにKANA-BOON、乃木坂46、ユニコーンなど多数のMVを制作し、他には星野源の映像作品にも数多く携わっている。『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2015』では短編作品『生きてゆく完全版』がシネマチックアワードを受賞。その後、映画『あさはんのゆげ(2016)』『傷だらけの悪魔(2017)』を監督。

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