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Reol×majiko ネットカルチャー出身歌姫が思うメジャーで戦う意味

Reol×majiko ネットカルチャー出身歌姫が思うメジャーで戦う意味

Reol『事実上』
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:伊藤惇 編集:川浦慧(CINRA.NET編集部)
2018/11/30

「歌う」という行為も生々しくて「自傷」に近いところがある気がするんですよ。(Reol)

—Reolさんのアルバム『事実上』ですが、タイトルはどんな思いでつけたのでしょうか。

Reol『事実上』ジャケット
Reol『事実上』ジャケット(Amazonで見る

Reol:私が思うのは、「本当のこと」と「事実」はちょっと違うということ。「本当」って美しいけど捻じ曲げられちゃうじゃないですか。見たままが本当とは限らないし。でも「事実」って、絶対にあったことというか。それがどんなに信じられないことであれ、事実は事実。そういうところで作品を作りたかったんですね。

なので、ジャケットも生々しい感じにしました。髪質もウェットな感じにして、生き物のオブジェをたくさん置いているです。生き物が群がってきている様を表現したくて。音楽と生き物は親和性が高いと思うし、私も血が通ったものが好きだからこうなったんですよね。

—「音楽と生き物の親和性が高い」というのは?

Reol:まず、「歌う」という行為も生々しくて「自傷」に近いところがある気がするんですよ。歌いすぎると喉を痛めたりするし、自分が傷ついた経験を歌詞にして何度も何度も歌うことだって自傷に近いじゃないですか(笑)。

だけど音楽になった途端、それが共感を呼んだり救ったりする。そうすると自傷ではなくなるというか。そこによさがあると思って。私がメジャーでやりたいと思ったのもそれが理由ですね。

—majikoさんは『事実上』を聴いて、どんなふうに感じましたか?

majiko:前作『虚構集』(2018年)から、定まっているなと。やりたいことができているなと思いましたね。個人的には“煩悩遊戯”と“ミラージュ”が好き。インストの“-MANDARA FACT-”もGigaちゃん節がめっちゃ出ているよね。アルバム全体のインドっぽい感じとかもう大好き。

Reol『事実上』を聴く(Apple Musicはこちら

Reol:ああいう曲、majikoはドツボだよね(笑)。

—ソロになった今も、アレンジなどでGigaさんが関わっていますが、今のReolさんにとってはどんな存在ですか?

Reol:彼はアーティスト的というか。やりたいことをやらせないと殻にこもっちゃうタイプなんですね。だから、事務所に所属している職業編曲家みたいには多分なれないんだろうなって。彼には「アルバム作るからよろしく」みたいな感じでざっくり投げて、やりたい曲をやってもらうみたいな。その関係性は、ユニットでやっていた時とあんまり変わってないですね。

それと、彼は「女性への憧れ」が根底にあるんですよ。女性ボーカルが好きだし、ケシャやケイティ・ペリーに憧れていて。それって、どちらかというと「ケイティ・ペリーみたいになりたい」という願望に近いのかなと。でも自分は男だから、ディーバにはなれない。そのコンプレックスが原動力というか。「Reolを介してケイティ・ペリーのような人生を送りたい」じゃないけど(笑)、そういうことを、間接的に楽しんでいる気がしますね。

Reol

—Gigaさんにとって、自分が作った曲、アレンジしたトラックを、最も理想に近い形で具現化してくれる存在がReolさんなのでしょうね。そういう存在がいることは、Reolさんはどんな気持ちですか?

Reol:嬉しいですよ。彼の場合は、プロデューサーという立ち位置ではなく、サウンドを作ってくれる「二人三脚」の立ち位置だから。というか、どちらかというと私が舵を取って、その上でGigaが自由に遊んでいるみたいな。

majikoも私も、やっている音楽が「ガラパゴス」なよさがあると思っていて。日本でこそ生まれた音楽だなと思ってるんですよ。ただの洋楽だったらこんなふうにならないなって。だからmajikoにシンパシーを感じてるんです。Gigaは洋楽にルーツがあるけど、それをそのまま抽出しちゃったらつまんないんですよね。だから、私を介すことでなにか違う要素が抽出されてミックスされるというか。

—majikoさんには、ReolさんにとってのGigaさんのような存在はいますか?

majiko:最初のワンマンライブからずっとサポートをしてくれている、ギターでバンマスの木下哲かな。最近ずっと2人でアレンジをしていますね。やっぱり、そういう人がいるのは心強いです。

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リリース情報

Reol『事実上』初回限定盤
Reol
『事実上』初回限定盤(CD+DVD)

2018年10月17日(水)発売
価格:4,104円(税込)
VIZL-1418
初回限定盤特典DVD、『事実上』オリジナル・コンセプトブック封入(全36P)

1.幽居のワルツ
2.サイサキ
3.激白
4.十中八九
5.煩悩遊戯
6.-MANDARA FACT-
7.真空オールドローズ
8.ミラージュ
9.SAIREN
10.秋映
11.mede:mede -JJJ Remix-(CD購入者限定ボーナストラック)

Reol『事実上』通常盤
Reol
『事実上』通常盤(CD)

2018年10月17日(水)発売
価格:2,700円(税込)
VICL-65037

1.幽居のワルツ
2.サイサキ
3.激白
4.十中八九
5.煩悩遊戯
6.-MANDARA FACT-
7.真空オールドローズ
8.ミラージュ
9.SAIREN
10.秋映
11.mede:mede -JJJ Remix-(CD購入者限定ボーナストラック)

majiko『COLOR』限定盤
majiko
『COLOR』限定盤(CD+DVD)

2019年1月23日(水)発売
価格:3,240円(税込)
UICZ-9110

majiko『COLOR』通常盤
majiko
『COLOR』通常盤(CD)

2019年1月23日(水)発売
価格:1,944円(税込)
UICZ-5102

プロフィール

Reol
Reol(れをる)

1993年11月9日生まれ。シンガーソングライター。自身のアーティスト活動全般をセルフ・プロデュースするマルチ・クリエイター。2012年頃よりインターネットを通じ音楽制作を始める。2015年、れをる名義でアルバム『極彩色』をリリース。この年のオリコン新人アーティストランキングで4位に選ばれる。2016年、3人組ユニットREOLとして活動を開始、アルバム『Σ』をリリース。2017年10月、ラスト・ライヴ「終楽章」をもって、REOLを解散。2018年初頭、ソロ・アーティストReol名義によりCONNECTONEレーベルで活動を開始。10月17日にフルアルバム「事実上」をリリース。アルバム発売後には全国ツアー「Reol Japan Tour 2018 MADE IN FACTION」を開催。

majiko
majiko(まじこ)

1992年10月28日生まれ、東京都出身のシンガーソングライター。幼少の頃から音楽の溢れる家庭で育ち、高校の頃からソングライティングを始める。2010年、友人の勧めで「歌ってみた」動画を「まじ娘(ルビ:こ)」という名義で投稿。2018年7月にはシングル「ひび割れた世界」(東海テレビ・フジテレビ系 オトナの土ドラ「限界団地」主題歌)をリリースした。

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