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松居大悟×石崎ひゅーい×タカハシマイ 生き方は一つだけじゃない

松居大悟×石崎ひゅーい×タカハシマイ 生き方は一つだけじゃない

『みみばしる』
インタビュー・テキスト
川浦慧(CINRA.NET編集部)
撮影:鈴木渉
左から:松居大悟、石崎ひゅーい、タカハシマイ

僕はいろんなものが交わりあった作品を作ってきましたけど、多分今回は、その究極なんだと思います。(松居)

—『みみばしる』自体、ラジオであり演劇であるという、横断や越境を体現した作品ですよね。松居さんの得意とする表現なのかなと思いますが、ラジオと演劇の境界を越えるというアイデアはどういうところから生まれたんですか?

松居:J-WAVEさんが初めて演劇をやりたいということで、どんな作品が面白いか考えたとき、プロデュース公演として、ただJ-WEVEの冠だけある舞台をやるのは新しくないと思いました。やるなら、ラジオと組むことでしかできない演劇にしたいと思ったんです。それで、舞台の制作過程をラジオで実況しながら作るのが面白いんじゃないかってアイデアが出てきて。

松居大悟
松居大悟

—リスナーから募集したアイデアを作品に取り入れたり、リスナーから出演者を出すことも、最初から考えていたんですか?

松居:そうですね。ラジオ番組の内幕もののドタバタ劇は、ドラマは作りやすいけど、新しさはないのでやりたくなくて。それで、ラジオのリスナーを主役にした劇を作りたいと思ったんです。

だからこそ、『JUMP OVER』という番組を通してリスナーと交流しながら、どんな風にラジオを聴いているとか、ラジオで人生が変わったり心が揺さぶられたりした体験を募集して、それを演劇に乗せて作りたいと思ったんです。僕はこれまで、いろんなものが交わりあったりクロスオーバーした作品を作ってきましたけど、多分今回は、その究極なんだと思います。

『みみばしる』メインビジュアル
『みみばしる』メインビジュアル(サイトで見る

出演者も音楽も、みんなごちゃ混ぜのクロスオーバーな感じ。そういう人たちが一斉に走り出す作品です。(石崎)

—ひゅーいさんの音楽も作品の重要なポイントなのかなと思いますが、どんなやりとりを重ねて作られたんですか?

松居:僕がひゅーいの家に行って、こんなシーンでこんな曲がほしい、ということを伝えて作っていってもらいました。音楽も台本と並行して作っていたんですけど、「この部分のストーリーどうしよう」ってときに、ひゅーいから上がってきた曲がカレーライスをテーマにしてて、ストーリーにすっごくしっくりきたんです。それで、カレーライスのシーンができたりもしました。だから、音楽も台本も相互的に影響を受け合っていましたね。

左から:松居大悟、石崎ひゅーい
左から:松居大悟、石崎ひゅーい
タカハシ:ってことは、曲ができるまでは、カレーライスの部分のストーリーはなかったんですか?

松居:そうそう。劇中劇のストーリーをどうしようと思っていたときに、ひゅーいから“カレーガール”っていう曲が上がってきて。そこから、カレーライスの劇にしようってことで作りました。

タカハシ:え! すごい、そうだったんですか!

—マイさんは、歌ってみてどうでしたか?

タカハシ:これまで自分では歌ったことのない感じの歌詞で、面白かったです。<干したままのブラジャーとパンツ>とか、<牛肉か豚肉かで悩む>とか(笑)。

タカハシマイ
タカハシマイ
石崎:よかったです。怒られたらどうしようかと思ってました(笑)。今回は、松居くんが詞を書いてくれた曲もあるんですよ。

タカハシ:そうだったんですか!

—どんな歌詞なんですか?

松居:なんか恥ずかしいな(笑)。みんなでとりあえず踊ろうぜ、言葉なんてどうでもいいから、とりあえず集まろうぜ、みたいな感じの歌ですね。ひゅーいが作ってくれた音楽は、どれもすごい素敵です。

石崎:出演者も音楽も、みんなごちゃ混ぜのクロスオーバーな感じなんですよ。そういう人たちが一斉に走り出すような作品なんです。だから、観終わった後に走り出したくなるような作品になったらいいなと思って、音楽をがんばって作りました。

松居:出演者もスタッフも僕も初めての挑戦をしていて、きっとみんな一人ひとり足が震えながら日々やってくれている。だから、現状に悩んでいたり、新しいことをやってみたいと思っていたり、言葉にできないモヤモヤを抱えていたりしている人の背中を押してあげられる作品だと思います。

左から:松居大悟、石崎ひゅーい、タカハシマイ
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イベント情報

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『みみばしる』

2019年2月6日(水)~2月17日(日)
会場:東京都 下北沢 本多劇場

2019年2月23日(土)~24日(日)
会場:福岡県 久留米シティプラザ 久留米座

2019年3月1日(金)~3日(日)
会場:大阪府 近鉄アート館

作・演出:松居大悟
音楽監督:石崎ひゅーい
主演:本仮屋ユイカ

『「アイスと雨音」本多劇場 特別上映&トークイベント』

2019年2月12日(火)
会場:東京都 下北沢 本多劇場

プロフィール

松居大悟(まつい だいご)

1985年11月2日生まれ、福岡県出身。ゴジゲン主宰、全作品の作・演出・出演を担う。12年に「アフロ田中」で長編映画初監督。その後「スイートプールサイド」、「私たちのハァハァ」、「アズミ・ハルコは行方不明」など監督作を発表、枠に捉われない作風は国内外から評価が高い。近年は、テレビ東京ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズ、若者たちの1ヶ月間を74分ワンカットで撮った「アイスと雨音」、「君が君で君だ」など。ナビゲーターを務めるJ-WAVE『JUMP OVER』は毎週日曜23時から放送中。

石崎ひゅーい(いしざき ひゅーい)

本名。母親がDavid Bowieのファンで、その息子がZowie(ゾーイ)という名前だったことから、もじって、Huwie(ひゅーい)と名付けた。2012年7月25日にミニアルバム「第三惑星交響曲」でデビュー。感情のままに歌うまっすぐな声と全てのエネルギーを爆発させるライブパフォーマンス。ソロアーティストとしてのスケールを無視する規格外なシンガーソングライター、石崎ひゅーいが出現した。松居大悟監督・蒼井優主演「アズミハルコは行方不明」(2016年)にてスクリーンデビュー。舞台『みみばしる』では音楽監督を務める。

タカハシマイ

バンド「Czecho No Republic」のギター / シンセサイザー / ボーカル担当。2013年に日本コロムビアよりメジャーデビュー。カラフルでポップでファンタジックなサウンドに、男女のボーカル、多重コーラスが織り成す多幸感溢れる楽曲・ステージは必聴必見。テレビ東京『音流~ONRYU~』MC担当。2019年2月からは、松居大悟作・演出、本仮屋ユイカ主演舞台『みみばしる』に出演する。2019年春にCzecho No Republicの新EPリリース決定!5月からは全国10箇所を回る、ワンマンツアー『ツアーオデッセイ~未知との遭遇2019~』を開催。

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