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箕輪厚介×國光宏尚対談 終わりが見える「SNS社会」の次を語る

箕輪厚介×國光宏尚対談 終わりが見える「SNS社会」の次を語る

FiNANCiE
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:豊島望 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)

マトモな人はSNS疲れを起こしている。(箕輪)

箕輪:僕は今、「箕輪編集室」というオンラインサロンをやっているんですけど、そこには「バズる」とかそういう概念がないんです。月に5,940円払ったら、そこで虚勢を張る必要なく、本音で話せる。「いいね」を競い合うような場所ではないんですよ。

Twitterがオープンカフェでしゃべっているようなものだとしたら、オンラインサロンは個室でご飯食べているような感じというか。外野でバカが反応して騒ぎ立てているのとかを気にせず、濃密な会話ができるのは、言うまでもなく後者なんですよね。

國光:「炎上」なんて、なんの実害もないから、無視するに限るんですよね。炎上って、広がっていくうちになにが原因で燃えているのか分からなくなって、仕舞いには単なる人格攻撃になっていく。

國光宏尚

箕輪:そうそう。はたから見ていると「ああ、またやってるな」くらいの感じですよね。

僕はニュース番組のコメンテーターもやっているから分かるんですけど、もう毎週「炎上ネタ」みたいなものが入ってくるんです。毎週ターゲットが変わっているけど、その炎上ネタに対して本気で怒っている人なんて大していなかったりする。超くだらないですよね。

マトモな人はSNS疲れを起こしているのが分かるからこそ、國光さんが模索している「承認欲求」の次の「自己実現」に、すごく興味があるんです。

箕輪厚介

「mixi日記」を書きたいがために海外へ行っていたところはありました(笑)。(箕輪)

—お二人の共通点として、今のようなご活躍をされる前は海外でバックパック生活を送っていたそうですね。

箕輪:僕は、高校生のときにイタリアやスペインへ行って、大学の春休みには毎年1か月くらいインドやカンボジア、ベトナムなどアジア辺りを回っていたんですけど、「mixi日記」を書きたいがために行っていたところはありました(笑)。旅行先でネットカフェに入って、その日に起きた出来事を書いてアップしていたんですよ。当時はデジカメで撮って、SDカードのデータをパソコンに入れてアップしていたのかな……今考えると、恐ろしく面倒臭いことやっていましたね(笑)。

当時は、承認欲求の塊になっていたんだと思う。あの「コメントがあります」という赤い文字を見ると、すぐ確認したくなる衝動に駆られるし。海外へ行って「こんなトラブルに巻き込まれた」「こんなお店があった」みたいなことを書くと、すぐにコメントがつく。それが嬉しくて、わざわざ海外まで行っていたようなところはあるかもしれないです。

インドで宝石店に半ば監禁されて、睡眠薬入りのコーラとかを飲まされそうになったこともあるんですけど(笑)。なんとか逃げ切っても、ホテルへ戻るんじゃなくてその足でネットカフェへ行って、mixi日記を書いてましたからね。

國光:あははは。コメントいっぱいついた?

箕輪:めっちゃつきました(笑)。それって、今やっていることと変わらないんですよ。本を作って話題にすることもですが、それがいい反響であれ悪い反響であれ「騒ぎを起こしたい」という気持ちの原点は、mixiかも知れない。

箕輪厚介

國光:僕がバックパックをしていた頃は、ネットカフェもない時代でした。僕は今年で45歳だから「団塊ジュニア世代」なんですけど、僕らが子どもの頃って「いい大学に出て、いい会社に入ったらいい人生」みたいな価値観だったんです。バブルが崩壊したのは、僕らの就活のすぐ前だったと思うんですけど、僕自身も中高と寮制の学校という「敷かれたレール」を走っていたから、悶々としていて。とはいえなにをやったらいいのかも分からなかったんですよね。

そのときに思っていたのは、「大学へ行ったら負けだ」ということ。「このままレールの上に居続けたらダメだ」と。だったら、とにかくビッグになろうと思うようになって。でも当時はビッグになる方法って、ミュージシャンかスポーツ選手かお笑い芸人、もしくは飲食しかなかったんですよ。それで飲食とか水商売でバイトしたりしていて。

箕輪:すごい行動力ですね。

國光:そうこうしていたときに、当時住んでいた神戸で地震があって。東日本大震災のときも、その影響で若い起業家がものすごく増えましたけど……。

箕輪:それは本当によく聞きますね。

國光:僕も同じ心境だったと思います。「もしかしたら自分も死んでいたかも知れない」と。自分が今生きているのって、本当にちょっとした運なんだなって。それを思ったときに、「ビッグになる」なんて言いながら、俺はなにをやっていたんだ? と思えてきて。「このままだったら絶対ビッグになれないし、これで死んだら後悔しか残らない」と、とにかく環境を変えようと思って10年間海外を旅したんです。

國光宏尚

箕輪:10年ですか!

國光:日本でいろんな仕事をしてお金を貯めて、まず中国へ行きました。結局4年くらいいたのかな。そこからチベットやインド、東南アジア、北米から中南米とバックパックで回って。それでロスに4年くらい住んで、29歳のときに帰国しました。

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サービス情報

「FiNANCiE」
「FiNANCiE」

FiNANCiEは、夢がみんなの共有財産になる、ドリームシェアリングサービスです。夢を持つ人(ヒーロー)と夢を支援する人(ファン)が出会い、その実現に向けて、一緒に活動していくコミュニティです。

プロフィール

國光宏尚(くにみつ ひろなお)

2004年、カリフォルニアのサンタモニカカレッジを卒業後、株式会社アットムービーへ入社し、同年取締役に就任。映画やドラマのプロデュースを手掛ける一方で、様々なインターネット関係の新規事業を立ち上げる。2007年、株式会社gumiを創業し、代表取締役に就任。2015年、VR/AR関連のスタートアップを支援する100%子会社Tokyo XR Startups株式会社を設立し、代表取締役に就任。2016年、主に北米のVR/AR企業への投資を目的としたVR FUND,L.P.のジェネラルパートナーとして運営に参画、また韓国にてSeoul XR Startups Co., Ltd.を設立し取締役に就任。2017年、北欧地域のVR/AR関連スタートアップを支援するNordic XR Startups Oy.を設立し、代表取締役に就任。2018年、gumi Cryptos匿名組合を組成し、ブロックチェーン事業に参入。2019年3月、ブロックチェーン技術を活用したドリーム・シェアリング・サービス「FiNANCiE」を手がける株式会社フィナンシェを創業。

箕輪厚介(みのわ こうすけ)

幻冬舎・編集者。2010年双葉社に入社、ファッション雑誌の広告営業として4年間、タイアップや商品開発、イベントなどを企画運営、『ネオヒルズジャパン』与沢翼創刊。2014年から編集部に異動し『たった一人の熱狂』見城徹 / 『逆転の仕事論』堀江貴文 / 『空気を読んではいけない』青木真也を担当。2015年7月に幻冬舎に入社。東洋経済オンラインやアドタイで自身のコラムを持ち、オンラインサロンの運営、堀江貴文大学校で特任教授も務める。『多動力』堀江貴文・『ネオヒルズジャパン』与沢翼・『悪意とこだわりの演出術』藤井健太郎の3冊でアマゾン総合ランキング1位を獲得。他に『日本3.0』佐々木紀彦、『空気を読んではいけない』青木真也、『まだ東京で消耗してるの?』イケダハヤト、『新企画』鈴木おさむなど。堀江サロン教授、渋谷のラジオ、ニューズピックスブック創刊。2017年10月合同会社波の上商店を設立。株式会社CAMPFIREと株式会社幻冬舎の共同出資会社、株式会社エクソダス取締役に就任。

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