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上白石萌音が語る、歌う喜び。音楽と向き合い自分を取り戻す

上白石萌音が語る、歌う喜び。音楽と向き合い自分を取り戻す

上白石萌音『i』
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
撮影:豊島望 編集:中田光貴(CINRA.NET編集部)

もともと音楽がすごく身近にある家で育って、気がついたら自分も歌っていた。

―そして、そこから2年以上の月日が流れて……今回のミニアルバムは、いつ頃から制作に入っていたのですか?

上白石:制作自体は去年の冬頃からですかね。その頃にちょうど、“ハッピーエンド”を録ったので。そこから、ちょっとずつ動き始めていった感じです。

―ということは、昨年の段階から、今年は音楽活動をある程度しっかりやろうと。

上白石:そうですね。久しぶりにミニアルバムも出せることになったし、その他にもいろいろ歌に関係したお仕事をいただいていたので、「2019年は、歌の年になりそうだな」って思いながら、年を越しました。

―歌う機会が多くなるというのは、上白石さん自身にとって、どういった意味がありますか?

上白石:とても幸せなことです。私はお芝居よりも先に、歌が大好きな子どもだったので。もともと音楽がすごく身近にある家で育って、気がついたら自分も歌っていたんです。

上白石萌音

―子どもの頃から歌が好きだったんですよね?

上白石:いつも歌っているような子どもでした。それはいまもそうで、普段から歌ってないと心配されるんです。

なのでお仕事で歌う機会が増えたり、そのために練習する機会が増えたりして、音楽に触れられる時間が増えるのは、すごく嬉しいことですね。

―それだけ上白石さんにとって歌は大事なものなんですね。

上白石:ただ、ちゃんと自分を律しないといけないし、生半可な気持ちではできないなという思いもいつももっています。歌って、お芝居以上に心とか身体のコンディションが出るような気がしていて。常にいい歌が歌える状態でありたいという責任感をすごく感じているので、心と身体の栄養を絶やさないようにしていますね。

上白石萌音

「あれを言っておけばよかった」とか「これをやっておけばよかった」とか、そういう後悔のない1枚にしたいという思いはありました。

―今回、久しぶりにミニアルバムを作る上で、上白石さん自身は、まずどんなものにしたいと思っていたのですか?

上白石:今回は、最初に自分の言いたいことを全部言おうという思いがありました。

―えっ?

上白石:別にいままで言えてなかったわけじゃないんですけど……自分が成人したというのは、やっぱりひとつ大きかったかもしれないです。

『chouchou』を出した頃は、まだ18歳だったし、なにをどこまで言うべきなのかわからないところもあったんです。それは音楽に限らずなんですけど、言わないままにしてきたことが多過ぎたなと思うところがあって。

上白石萌音

上白石:あと、このタイミングでレコード会社を移籍したことも関係しているかもしれないです。そこでまた、新しいスタッフのみなさんと、1作目の音源を一緒に作っていくわけじゃないですか。

そのときに、「私はこういう思いです」とか「こういう歌が好きで、こうやって歌っていきたいです」ということを、私のほうから最初にちゃんと言わないといけないなって思ったんですよね。

―なるほど。ひとりの大人として、最初にちゃんと自分のことをまわりに伝えようと。

上白石:別に、わがままを通したいわけでも、なにか物申したいわけでもないんですけど、やっぱり私の声で歌うってなったときに、自分のなかで燻っているものがあったらいけないなって思ったんですよね。だから、「わがままな子だな」って思われてもいいから、まずは全部言ってみようって。

―映画やドラマとは違って、音楽の場合、上白石さんの名前だけが前面に出るわけで……。

上白石:そうなんですよね。そういうのって、聴いてくれる人にも伝わっちゃうと思うんです。だから妥協したくなかたし、「あれを言っておけばよかった」とか「これをやっておけばよかった」とか、そういう後悔のない一枚にしたいという思いはありました。

上白石萌音
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リリース情報

上白石萌音『i』初回限定盤
上白石萌音
『i』初回限定盤(CD+DVD)

2019年7月10日(水)発売
価格:2,300円(税込)
UPCH-7503

[CD]
1. 永遠はきらい
2. Ao
3. ハッピーエンド(上白石萌音×内澤崇仁(androp))
4. 巡る
5. ひとりごと
<ボーナス・トラック>
6.ハッピーエンド(studio live ver.)

[DVD]
“永遠はきらい”ミュージックビデオ

上白石萌音『i』通常盤
上白石萌音
『i』通常盤(CD)

2019年7月10日(水)発売
価格:1,800円(税込)
UPCH-2188

1. 永遠はきらい
2. Ao
3. ハッピーエンド(上白石萌音×内澤崇仁(androp))
4. 巡る
5. ひとりごと

プロフィール

XXX
上白石萌音(かみしらいし もね)

1998年1月27日生まれ。2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞。初主演映画『舞妓はレディ』では、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞など、多くの賞を受賞。『君の名は。』でヒロイン:三葉の声を演じ話題に。2018年は映画『ちはやふる-結び-』や『羊と鋼の森』のほか、舞台、ミュージカルなど幅広く活躍。今後も主演映画『スタートアップ・ガールズ』の公開や、井上ひさし最後の戯曲『組曲虐殺』の公演を控えている。

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