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ディズニー音楽の魔法のようなメロディーが持つ力。Serphが語る

ディズニー音楽の魔法のようなメロディーが持つ力。Serphが語る

Serph『Disney Glitter Melodies』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)

Serphによるディズニー楽曲のカバーアルバム『Disney Glitter Melodies』が完成した。“A Whole New World”や“When You Wish Upon a Star(星に願いを)”といった古典から、実写版『アラジン』の挿入歌として話題を呼んだ“Speechless”に至るまで、新旧の楽曲が幅広く収録され、“Let It Go”にはゲストボーカルとして声優 / 歌手の牧野由依が参加。さらに、アートワークにはSerph作品でお馴染みの河野愛の描き起しによるミッキーマウスが使われるなど、特別な一枚に仕上がっている。

Serphとディズニーの共通点といえば、「ファンタジー」。映画でも漫画でもディストピアを描いた作品が数多く作られ、現実とのリンクが語られがちな昨今において、この両者はあくまでユートピアを描き、それによって現実の世界をよりよいものにしようとしている。ディズニー作品のグリッターな、輝くようなメロディーの数々は、まさにその象徴だ。今回の取材ではアルバムを企画したユニバーサルミュージックの関口蔵人にも話に加わってもらいながら、Serphとディズニーの親和性を掘り下げていった。

Serph(さーふ)<br>東京在住の男性によるソロ・プロジェクト。2009年7月にピアノと作曲をはじめてわずか3年で完成させたアルバム『accidental tourist』を発表。以降、コンスタントに作品をリリースしている。自身の作品以外にも、他アーティストのリミックスやトラックメイキング、CMやWEB広告の音楽、連続ドラマの劇伴、プラネタリウム作品等の音楽なども手がける。2020年9月16日、ディズニー公式カバーアルバム『Disney Glitter Melodies』をリリース。
Serph(さーふ)
東京在住の男性によるソロ・プロジェクト。2009年7月にピアノと作曲をはじめてわずか3年で完成させたアルバム『accidental tourist』を発表。以降、コンスタントに作品をリリースしている。自身の作品以外にも、他アーティストのリミックスやトラックメイキング、CMやWEB広告の音楽、連続ドラマの劇伴、プラネタリウム作品等の音楽なども手がける。2020年9月16日、ディズニー公式カバーアルバム『Disney Glitter Melodies』をリリース。

「ディズニーのファンタジーは、ポジティブな信念や心が最終的に困難な現実に打ち勝つことを描いている」(Serph)

―まずはユニバーサル制作担当の関口さんから、今回の企画が実現した経緯を話していただけますか?

関口:僕から熱烈オファーをさせていただいたのがはじまりです。10年以上前にディズニーの制作をしていたときにSerphさんの『accidental tourist』(2009年)を聴いて、「この人に頼みたい!」と思ったんです。これまで実現できなかったんですけど、2019年にこの企画を提案したところ「やりましょう」ということになりました。

―関口さんからすれば、10年越しの企画が遂に実現したと。

関口:そうなんです。

―Serphさんは今回の依頼を受けて、どう思いましたか?

Serph:びっくりですよ。ちょっと前まで顔出しをしていなかったこともあって、どちらかというと、日の当たらないところでやってきた感覚があったんですけど、それがユニバーサルミュージックとディズニーから仕事をいただいて、一気にお日様燦々というか(笑)。

Serph“A Whole New World”を聴く(Apple Musicはこちら

―作り手として、ディズニーの作品からはどんな影響を受けていると言えますか?

Serph:ディズニーは地球上でファンタジーの一番大きい存在ですからね。音楽や映画、文学っていうアート全般含めて、ファンタジーって「想像力や自由な心が現実を変える」っていうことだと僕は思うんです。そこはSerphにとって切っても切れないことで。

―具体的に、お好きなディズニー作品を挙げていただけますか?

Serph:『トゥモローランド』(2015年)っていう映画がすごく好きで、音楽面でも影響を受けてますね。公にされてない進んだテクノロジーを持った「Plus Ultra」っていう秘密組織があって……。

―あ、ベスト盤のタイトルはそれに由来しているわけですか?

Serph:そうです。その「Plus Ultra」のメンバーに歴史上の天才たちがいて、テクノロジーを使ってユートピアを築いているっていう設定の作品で。最近、ディストピア系のSFは山ほどあるけど、ユートピアをちゃんと描いてる作品はめったになくて、あの映画はすごくワクワクしますね。

―確かに、SFだとディストピア系の作品と現実とのリンクが語られがちですよね。

Serph:僕は圧倒的にユートピア系の作品に惹かれます。『トゥモローランド』のテーマもそうなんですけど、世の中に溢れるネガティブな情報に注目するんじゃなくて、ポジティブな情報に触れること、その可能性を信じることで、実際に世界がよくなっていくと僕は思っていて。あらゆる文化のあり方、情報のあり方はそうあるべきだと思う。僕が影響を受けやすいのもあるんでしょうけど、ディストピア的な作品って現実をその流れに押し進めてしまうこともあると思うんです。

―わかります。

Serph:そういう意味で言うと、ディズニーのファンタジーは、ポジティブな信念や心が最終的に困難な現実に打ち勝つことを描いているんですよね。ファンタジーとして描いていても、それって人生の基本だと思うんです。Serphの作品も初期の頃と比べると楽観的になってきたというか。ネガティブなものにはフォーカスしたくなくて……ワガママなのかもしれないですけどね。

Serph“Part of Your World”を聴く(Apple Musicはこちら

―初期のSerphは現実からの逃避願望が強かったけど、ファンタジックな世界観はそのままに、近年は現実に作用するポジティブな作風に変わってきましたよね。それはまさに、ディズニー作品が持っている感覚とも通じるんだろうなと。

Serph:そうですね。今回の話をいただけたのは、Serph自身の変化も大きかったんだろうなと思います。

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リリース情報

Serph『Disney Glitter Melodies』初回生産限定盤デラックス・エディション
Serph
『Disney Glitter Melodies』初回生産限定盤デラックス・エディション(CD)

2020年9月16日(水)発売
価格:5,500円(税込)
UWCD-9022

1. A Whole New World
2. Main Street Electrical Parade
3. Let It Go Japanese Version (feat. 牧野由依)
4. True Love's Kiss
5. Part of Your World
6. Beauty and the Beast
7. On My Way
8. Under the Sea
9. Speechless
10. Good Company
11. When You Wish Upon a Star
12. It's a Small World
13. Let It Go English Version (feat. 牧野由依)[Bonus Track]

※Tシャツ同梱キラキラBOX仕様

Serph『Disney Glitter Melodies』通常盤
Serph
『Disney Glitter Melodies』通常盤(CD)

2020年9月16日(水)発売
価格:2,970円(税込)
UWCD-1078

1. A Whole New World
2. Main Street Electrical Parade
3. Let It Go Japanese Version (feat. 牧野由依)
4. True Love's Kiss
5. Part of Your World
6. Beauty and the Beast
7. On My Way
8. Under the Sea
9. Speechless
10. Good Company
11. When You Wish Upon a Star
12. It's a Small World

プロフィール

Serph(さーふ)

東京在住の男性によるソロ・プロジェクト。2009年7月にピアノと作曲を始めてわずか3年で完成させたアルバム『accidental tourist』を発表。以降、コンスタントに作品をリリースしている。より先鋭的でダンスミュージックに特化した別プロジェクトReliqや、ボーカリストNozomiとのユニットN-qiaのトラックメーカーとしても活動。自身の作品以外にも、他アーティストのリミックスやトラックメイキング、CMやWEB広告の音楽、連続ドラマの劇伴、プラネタリウム作品等の音楽なども手がける。2020年9月16日、ディズニー公式カバーアルバム『Disney Glitter Melodies』をリリース。

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