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羊文学を形づくる「音」 6つの日本語曲を選んで3人で語り合う

羊文学を形づくる「音」 6つの日本語曲を選んで3人で語り合う

AVIOT「TE-D01m」
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:川島悠輝 編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)
2021/05/31

インディー時代のレーベルの先輩、おとぎ話と羊文学の似ているところ。共演時の思い出も語る

―では、おとぎ話の“少年”と、uri gagarnの“IJDB”をセレクトしてくれましたのは河西さんですね。

河西:はい、そうです。2人は中高生の頃に聴いた曲を選んでいたけど、私が選んだのは、羊文学に入ってから出会ったバンドです。おとぎ話さんはレーベル(註:羊文学がインディー時代に所属していた「felicity」のこと)が同じで、ライブを観に行ったときに初めて知って。

すごくよかったのでいろいろ曲を聴いたら“少年”が特に好きになりました。曲はポップだしミュージックビデオも可愛いんですけど、そのぶん変態的な歌詞が耳に入ってくるというか。羊文学も、そういうコントラストがおとぎ話と似ているなと思うときがありますね。

河西ゆりか(羊文学)
河西ゆりか(羊文学)

塩塚:私も“少年”はおとぎ話さんのなかで、すごく好きな曲のひとつです。前にラジオ(註:2020年3月に終了したbayfm『SPACE SHOWER MUSIC RADIO』)をやっていたときに有馬さん(ギターボーカルの有馬和樹)が来てくださったことがあって。

そのなかに“少年”が入っていて、歌詞がすごすぎるなと。歌い出しの<助けてくれよロックンロールバンド>とか、<かかってこいよ、未来>みたいな、キラーフレーズもりもりで。響く瞬間がいっぱいあるんですよね。あとAメロの<時代遅れになってしまっても~♪>のところのメロディーもすごく耳に残る(笑)。

塩塚:2019年に羊文学の2マン企画で、おとぎ話さんと一緒に大阪・十三ファンダンゴでライブをやったんですよ(註:ファンダンゴは2019年7月に十三での営業を終了、現在は堺ファンダンゴとして営業を行なっている)。

そのとき、閉店直前のファンダンゴに私たちは初めて出演して。有馬さんたちはもう何度も出ていた場所なんですけど、そのときのライブが本当にすごくて泣きそうになりながら聴いていた思い出があります。

フクダ:僕もおとぎ話さんは高1くらいの頃からずっと聴いていました。

―それこそ、おとぎ話は高円寺U.F.O.CLUBとも縁の深いバンドですよね。

フクダ:そうですね。“NO SOS”(2013年)という曲も大好きですし、はっぴいえんどさんぽいフォークさとサイケの要素があるところにも惹かれます。

「全部の楽器が変な音を出しているところも好き」――初めて観たライブでの衝撃が忘れられないuri gagarn

―uri gagarnはいかがですか?

河西:私は羊文学をはじめるまでは、そんなにライブハウスとか行ったことがなかったので、初めてuri gagarnさんのライブを観たときは衝撃的でした(笑)。

河西:おとぎ話さんとは逆に、uri gagarnさんは何を歌っているのか全然わからなくて、それでもかっこいいってすごいなと思います。全部の楽器が変な音を出しているところも好きです。影響も受けていると思いますね。

塩塚:みんなでよくコピーしているもんね。リハスタに入っているとき、誰かがおもむろに“IJDB”のフレーズを弾きはじめて……という展開が何度かありました(笑)。ベーシストの方が変わってからはまだライブを観れてないんですけど、以前ライブを観たときにはベースの音がめちゃ太くてかっこいいなと思ったことを覚えています。

フクダ:江ノ島のオッパーラで対バンしたことも印象に残ってる(2016年に開催された『BOY presents ”KID” vol.8』)。

塩塚:衝撃的だったよね。

フクダ:TENDOUJIさんとかもいてオルタナなイベントで、すごく仲よくしてもらいました。group_inouさんも好きだったので嬉しかったですね(註:uri gagarnのフロントマンの威文橋はgroup_inouのMCであるcpとしても知られる)。

塩塚:「フクちゃん、フクちゃん!」ってね(笑)。

フクダ:そう。すごく優しい人たちなんです。

いいイヤホンを選ぶ理由を聞く。毎日使うなら「聴き疲れしないこと」も大事

―今回、みなさんにセレクトしてもらった楽曲をAVIOTの完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01m」で試聴してもらいましたが、いかがでしたか?

フクダ:僕が今回選曲させてもらったゆらゆら帝国さんとかすごく合いそうだなと思いました。低音がブーストされているわけではなくて、すごくフラットなので、ギターなど中域の音もしっかり聴こえてきそうだし。

河西:すごく分離がよくて、それこそ相対性理論さんとか聴いたら、全部のフレーズがクリアに聴こえる感じが気持ちよかったです。

塩塚:私も思った!

河西:きっと私たちの曲も、こういういいイヤホンで聴いてもらったほうが、スタジオの音に近いんじゃないかなと思いました。

塩塚:中高生の頃とか、音の違いは正直よくわからなかったんですけど、いざ自分がつくる立場になってみると、ミックスやアレンジでの試行錯誤を日々繰り返しているので普段から意識するようになって。そういうこだわりをいいイヤホンやヘッドホンで聴いてもらえるのは嬉しいですね。

羊文学に使用してもらったAVIOT「TE-D01m」は、小型・軽量を実現したアクティブノイズキャンセレーション搭載モデル。「⼀般的に欧⽶⼈より⼩さい」といわれる⽇本⼈の⽿形状を研究した結果、激しく動いても落ちにくい高い装着感が実現している
羊文学に使用してもらったAVIOT「TE-D01m」は、小型・軽量を実現したアクティブノイズキャンセレーション搭載モデル。「⼀般的に欧⽶⼈より⼩さい」といわれる⽇本⼈の⽿形状を研究した結果、激しく動いても落ちにくい高い装着感が実現している(製品をサイトで見る

―リスナーのモニター環境が全体的によくなれば、アーティストのつくる音楽も影響があると思いますか?

塩塚:私たち自身は、そこには影響されずに自分たちのこだわりでサウンドをつくっていこうと思っていますけど、いいモニター環境で音楽を聴いたほうが面白さも増すと思います。

シャリシャリした音で聴いているとみんな同じに聞こえてしまうというか。耳も疲れてしまうし、それが理由で「今日はもう聴かない」ということもあると思うんですよね。いいイヤホンやヘッドホンで聴けば、そういう煩わしさからも解放されるし、それぞれのアーティストのこだわりもわかると音楽がより面白くなっていくと思います。

左から:フクダヒロア、塩塚モエカ、河西ゆりか
羊文学の3人に使用してもらったAVIOT「TE-D01m」
羊文学の3人に使用してもらったAVIOT「TE-D01m」(サイトで見る

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製品情報

AVIOT「TE-D01m」
AVIOT「TE-D01m」

静寂と高音質とを両立する2つのノイズリダクションを搭載したアクティブノイズキャンセレーション搭載モデル。

プロフィール

羊文学
羊文学(ひつじぶんがく)

塩塚モエカ(Vo,Gt)、河西ゆりか(Ba)、フクダヒロア(Dr)からなる、繊細ながらも力強いサウンドが特徴のオルナティブロックバンド。2017年に現在の編成となり、これまでEP4枚、フルアルバム1枚、そして全国的ヒットを記録した限定生産シングル『1999 / 人間だった』をリリース。2020年8月19日に「F.C.L.S.」より『砂漠のきみへ / Girls』を配信リリースし、メジャーデビュー。2020年12月9日にはメジャー1stアルバム『POWERS』をリリース。しなやかに旋風を巻き起こし躍進中。

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