12月14日まで上映していた『ホッテントットエプロンスケッチ』のアンコール上映が決定。本作品はこの機会を逃すとしばらく見る機会にめぐり合えない可能性大。映画はみんなそうだが、七里圭作品はスクリーンでみるべし。
現在、銀座シネパトスで『マリッジリング』公開中。渡辺淳一原作の映画化。会社や恋人とのすれ違いに悩むOL千波（小橋めぐみ）は新しい上司、桑村（保阪尚希）が気になる。さりげない優しさと妻子ある彼の左手に輝く結婚指輪の安心感が返って2人を近づけてしまった。トレンディードラマのような過剰さはなく、テンポのよさに身震いがしたのは、少々冷やかともいえるこの視点のせいか。それが程よい隙間を生み、見ている私はそこへはまり込んでしまう。
主演の小橋めぐみの黒目がちな瞳は相米慎二監督作『ラブホテル』の速水典子を思わせる。彼女の終止ぼーっとした感じはなんともリアル。こちらは12月21日（金）までの公開となっている。
『ホッテントットエプロンスケッチ』
2007年3月1日（土）～3月14日（金）アンコールレイトショー 連日20：30～
監督・撮影：七里 圭、音楽：侘美秀俊
出演：阿久根裕子、ただてっぺい、大川高広、井川耕一郎
料金：当日券一般1,500円、学生1,400円、会員・シニア1,000円
※「眠り姫」半券提示割引：1,300円
※12月上映の際の特別鑑賞券もご利用頂けます。
『マリッジリング』
監督：七里圭＼n原作：渡辺淳一
制作：松下順一
出演：小橋めぐみ、保阪尚希、高橋一生、中村麻美、矢沢心、西尾まり、田口浩正
