2人の夫婦の希望と再生の時間、橋口亮輔による6年ぶりの新作『ぐるりのこと。』

法廷画家とその妻が紡ぐ10年間の日々の物語、『ぐるりのこと。』が6月7日(土)から公開される。

子を身籠った幸せを噛みしめていた夫カナオと妻の翔子。しかし、そんなふたりを突如として「初めての子供の死」という悲劇が襲う。そしてそれが引き金となり、精神の均衡を少しずつ崩していく翔子をカナオは全身で受け止めようとする。

困難に直面しながら、1つずつ乗り越えていく2人の10年にわたる軌跡を、『ハッシュ!』以来6年ぶりとなる稀代の才能、橋口亮輔が、やさしく、ときに笑いをまじえながら感動的に描かれている。

ストーリーはそんな2人の日々とともに、法廷画家のカナオが目にする90年代のさまざまな犯罪や事件を織り込みながら、苦しみを乗り越えて生きる人間の姿を映し出す。90年代から初頭から21世紀へ時代が激変した10年の間に、実際に起きたさまざまな社会的事件を背景として1組の夫婦の時の流れを紡ぎ出した物語だ。

『ぐるりのこと。』
2008年6月7日(土)よりシネマライズ、シネスイッチ銀座にてロードショー
監督:橋口亮輔
原作・脚本・編集:橋口亮輔
キャスト:
木村多江
リリー・フランキー
倍賞美津子
寺島進
安藤玉恵
柄本明

(画像:© 2008『ぐるりのこと。』プロデューサーズ )

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